ROOM NO.1301 #3 (富士見ミステリー文庫 16-8)

著者 :
  • KADOKAWA(富士見書房)
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本棚登録 : 156
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829162682

作品紹介・あらすじ

海に行きたいと言い出したのは、彼女の方だった。お弁当を作ってくるから食べてくださいねと言ったのも彼女だ。そういえば、つき合ってくださいと言われたのも彼女の方からだったかも。あれ!?これで、い、い、のかな?健一は、思った。クラスメイトの大海千夜子と初々しく過ごす夏休み。ぎこちない距離感で揺れる彼と彼女の関係は、行きつ戻りつだった-。が。存在しないマンションの13階に住むHをしないと眠れない少女・冴子との関係は、非常に気持ちいいかんじだったり。芸術家の不思議少女・綾は、独自の方向性にぶっ飛びはじめたり。ますます健一の恋や愛への疑問は深まっていく。普通の17歳健一のややこしくなる日常を淡々と描く、少し切なく可笑しな探求の物語、第三弾。

感想・レビュー・書評

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  • 面白くなってきた。
    今回は主人公健一と千代子の彼氏彼女関係が進展したけど、最後のインパクトが強すぎたよ。
    というか健一がマイペースというか、大人というか、感情がよく読めないんだよね。まあ、完全に読めないわけではないから、表に出にくいということなのかもせれないけどな。
    [more]
    この主人公の人間関係は一歩間違えたらサスペンスになりかねない状況だと思うんだけど、主人公の性格か、周りの人間の性格なのか、そうはならないな。
    この小説はドラマ化、アニメ化したら面白そうなのにね。

  • やっぱりこの人の文体はなぜか読んでいて疲れる。
    なのに何となく次へ次へと読み進めてしまうような作品。
    彼女と海に行くドキドキイベントにドキドキできない、むしろハラハラする。健一と千夜子の関係は綱渡りような関係で成り立っているように見えるけど実は少しずつしっかりと結びついているというのものわかる巻
    個人的にはやっぱりツバメは苦手な人間だな。おせっかいも度が過ぎると鬱陶しい。
    終盤になって新キャラや人との関係が動くように作っているのはこの時点で続刊が決まっていたのか筆が乗って先まで書き上げてあったのか。
    蛍は好きになってはいけないと思っているからこそ健一に距離を取られるような態度をとっていたのかそれともただの照れ隠しだったのか。好きになってはいけないと思っていもやっぱり好きな人に別に彼女やセフレ(?)がいるのは面白くないだろうな。
    そして桑畑綾という人間が蛍にとってどれだけ目の上のたん瘤なのかもわかる気がした。

  • 4829162686  361p 2005・3・10 5版

  • 今回は姉の蛍子がメイン(?)な話。
    主人公の健一が淡泊なだけあって、最後に蛍子が自分の気持ちをぶちまけるまで話が平坦なのがねぇ。

  • なんだか公言できない関係にどんどん入り込んで行ってて、面白いといえばそうなんだけど、オススメ出来るかといえば・・・といった感じか。
    主人公は千夜子意外の人物関係がドロドロすぎてちょっと引けてしまう、物語最中のワンシーンごとには読めるけど終盤になってこの人物がしてきた行動を見返すとどつぼに嵌まってるように見えるような。ライトノベルでエロシーンは結構あるけどこの「人間関係が渦巻いている」感がメインで書かれてるのは珍しいと思う。

  • 名前にあるとおり、「ミステリー」な作品。

    読めば読むほど、「どうして、こうなった?」という感想を持たざるを得ない。

  • 主人公の姉が主人公に対して辛く当たる理由が明かされる。これはこれで衝撃的な展開ですね。ミステリーでは無いものの、青春小説としては面白いと思う。

  • <B>L・O・V・Eありませんでした・・・。</B><BR>
    <BR>
    何かと作者が暴走しまくって、イラストライターも暴走、編集部も暴走したために、富士ミスのシンボルたる帯からLOVEが喪失してしまいました・・・。<BR>

    さてと、LOVEが見つかるのが先か、打切りになるのが先か・・・。<BR>

    って言うか、あとがきは著者のネタ大会?<BR>
    このライトノベルのあとがきが面白いみたいな事やらなくちゃだめですか?<BR>
    でも、GOSICKが最強・・・。<BR>
    <BR>
    内容的には、夏休みに千夜子と一緒に海に行くと言うイベントが発生して、それぞれのヒロインとの関係がさらに深くなって言うというか、なんって言うかそんな感じの物語なんで、日常会話的にそれぞれの恋愛に関する思想が語られていくというパターンで、なんて言うか淡々とした進み方なんですよねぇ・・・。
    まあ、それでも一緒に行く千夜子との進展はあるのかとか、誘われたホタルはどういう対応をするのかとか、置いて行かれる冴子はどうなるのかとか、ツバメも攻略対象なのかとか、気になってしょうがない事はいろいろあるわけで、対人関係のいろいろな変化も期待させられるわけで、しかも以前より分厚いというなんて言うか、撃墜記録のさらなる更新を期待させられてしまうような、なんていうかそんな期待感から一気に最後まで読んでみたくなるような気がする所はさすがだなぁと思うのです。<BR>
    <BR>
    でも、個人的には、事件発生で二人の関係がより深まっていくと言うパターンの方が一冊一冊が面白く感じられるDEARシリーズの方が好きなんで、このパターンはどうかなぁと思うわけですが・・・、この小説の場合、プロローグで数年後の主人公たちが語り合うという始まりであるために、冴子は?綾さんは?これから一体どうなるのと言う先が気になってしょうがないパターンに落とされてしまってる感が強い。<BR>
    <BR>
    主人公たちの間違った恋愛感覚が無ければ、ギャルゲーテイストなフラグ立てまくり的なシナリオのプレイして1〜2時間位みたいな退屈な物語を適度なグラフィック回収イベントて繋いで飽きさせないようにしてるような感じにも見え無くない・・・。<BR>
    <BR>
    でも、ラストが気になると言いながらも、さっさと完結して欲しいと思っていなかったり、むしろ真の愛を見つけるより、千人切りを達成する方に期待してるような気がする・・・。

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著者プロフィール

ライトノベル作家。ゲーム業界出身。「戦国コレクション」のTVアニメ化の際、脚本も執筆。代表作に「ROOM NO.1301」(富士見ミステリー文庫)「俺の教室にハルヒはいない」(角川スニーカー文庫)等がある。

「2018年 『忘却のカナタ 探偵は忘れた頃にやってくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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