しずるさんと底無し密室たち The Bottomless Closed-Rooms In The Limited World (富士見ミステリー文庫)
- 富士見書房 (2004年12月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829162842
作品紹介・あらすじ
「ねえしずるさん、密室ってなんなのかしら?」「そうね、よーちゃん、それはきっと、どんなものでもごまかせると思い込んだ人間の、つまらない錯覚なんでしょうね-」白い病院にずっと入院中の少女と、その友人のこの二人は、今日も今日とて退屈しのぎに不思議な事件を追いかけています。それは人の血を吸ってミイラにしてしまう吸血植物の謎とか、七人の一家を皆殺しにしたという七枚のカードに秘められた呪いの秘密とか、死んだはずの人が祭りの中で同時に別々の場所で目撃される怪奇とか、鳥のように空飛ぶ怪人の話とか、奇妙奇天烈な怪事件ばかりです。しかもそれらは、全部"密室"の事件なのです-扉も壁も鍵も、部屋そのものさえないのに"密室"って?これらの不可思議な事件を、彼女たちはどうやって解き明かすのでしょうか-ひとりは病室から一歩も出ないのに。
感想・レビュー・書評
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病弱で病院から出られない美少女しずるさんと友人の少女が、世の中で起きている不可解な事件の真相を推理するというほのぼのとした安楽椅子探偵もの。シリーズ二作目。別に事件を解決する必要性があるわけではないので、世間話の一環として事件の部外者として新聞やテレビ情報から完全に趣味で推理してるのが新鮮。
一編一編の謎はともかく謎解きはかなりあっさり。謎解きよりも二人の少女の関係性や絡みを楽しむ作品なのかと思います。ほのぼのした雰囲気の中にしずるさんの病気の謎がうっすら不穏な影を落としていて気になります。 -
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(収録作品)しずるさんと吸血植物/しずるさんと七倍の呪い/しずるさんと影法師/しずるさんと凍結鳥人/はりねずみチクタ、船にのる
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今回は様々な密室を検証する。
(2005年11月02日読了) -
短編の面白い作家は描写がうまいな、と思いました。
ひねりがかっこいい。 -
好きです。(感想ではない)
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借本。
やはり、はりねずみの話が邪魔で仕方ない。
今、ミステリー文庫と気がつきました。
気がつかなかった…