男ふたりで12ヶ月おやつ (単行)

著者 :
  • プランタン出版
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本棚登録 : 236
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829682098

感想・レビュー・書評

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  • なんとなく、このシリーズ読み続けてます。
    「きょう何食べた?」って読んだ事ないんですけど、そんな感じなんですかね!?恋愛感情なしの。
    ってふと思ってみたり・・・
    (全然違うって言われそうですが・・・)

    パパッと何でも作れちゃう白石くんがいたら、遠峯さんも結婚遠退きますね。
    そういう要素が一切ないのが気に入ってます。

  • 「男ふたりで12ヶ月ごはん」の続編。タイトル通り、今回は「おやつ」にスポットを当てたもの。名店のスイーツや昔懐かしいおやつ、後輩白石くんの手作りおやつなど、ものすごくおいしそうで、お取り寄せしたり、お店を訪ねてみたくなる。巻末にそういう案内をつけてくれてもいいのではないかと思ったり。
    正直なところ、おやつに気をとられて、話の内容の方は、そのそんなに残っていないけれども…前回よりも二次創作しやすい雰囲気を出してきてるかな?という気がしなくもない。
    続編もきっと出そう…今度はなんだろう?12ヶ月弁当か、12ヶ月おつまみか…?

  • 兵庫県芦屋市に暮らす眼科医の遠峰と小説家の白石。
    男ふたり暮らしの日常生活を彩る美味しいお菓子たちが出てくる12個のお話。

    本当にこのシリーズ大好き!
    ラノベみたいな見た目だし、設定だけれど
    食べもの描写もしっかりしているし、実在のお店が出てくるので聖地巡礼したくなる。

  • 男ふたりの12ヶ月、二年め。
    白石真生(しらいしまなぶ)は駆け出し小説家。
    遠峯朔(とおみねさく)は病院勤務の眼科医。
    朔が、祖母の住んでいた芦屋市内の古い一戸建てを買い取って住むところへ、真生が同居、料理が得意で居職の真生が家事を分担している。

    男2人の、気の張らない、それでいて快適でていねいな暮らしが、見ていて心地よい。
    BLまで行かないけれど、こんなのでいいのだ。こんなのがいいのだ。
    疑似家族生活ではあるけれど、遠峯は家の元の持ち主である祖母の思い出を大切にしていて、白石も離れて暮らす家族との絆に(悩みもあるけれど)心を砕いていて…
    大きな事件は起きないけれど、日常の中のちょっとした心理描写がこまやかで、温かい。

    惜しくも閉店してしまった思い出の店もあるが、実際に行くことのできる店が実名で紹介されている。
    個人的には、すでにひとつのジャンル。
    遠い町や、まだ見ぬお店に思いをはせながら読む小説も楽しいものだ。

    “お夜食本”も、是非是非、お待ちしています!

  • 芦屋の一軒家に暮らす眼科医の遠峯と、後輩で
    小説家の白石。斜めカットのバウムクーヘン、
    綺麗な銘菓ういろう、クレープ・シュゼット…。
    今日もおやつ箱には甘い幸せが詰まっている。
    男ふたりのおやつ歳時記。

  • 「四月」
    バームクーヘン。
    見慣れた景色であったとしても、季節を楽しみに行く時は普段とは感覚が違うだろうな。

    「五月」
    フルーツサンド。
    幼い頃に行っていた顔見知りの店だと、久しぶりに行くのは少し緊張してしまいそうだ。

    「六月」
    ショートブレッド。
    精進料理を子供に食べさせるとなると、美味しさを教えるのが中々に大変そうなのでは。

    「七月」
    ワッフル。
    普段台所に立たない者が作ってくれたら、どんなものであっても美味しいかもしれない。

    「八月」
    シャービック。
    子供の頃と大人になってから感じることは、思った以上に変わっていたりするのかもな。

    「九月」
    蒸し栗バター。
    下手に微熱が出るより、思いっきり熱が上がった方が身体が楽に感じることはあるかも。

    「十月」
    雀の卵。
    夜間に台風がやってくるとなると、十分に準備しておかなければ不安なことはあるよな。

    「十一月」
    ホットケーキ。
    昼夜逆転した生活をしているからこその時間だが、特別な時間のように感じるのかもな。

    「十二月」
    クレープ・シュゼット。
    歳を重ねると特別な日という感覚ではなく、今年もやってきたのかと思うかもしれない。

    「一月」
    花びら餅。
    切った縁を再び繋ぐとなると、一歩踏み出す勇気は一人の力では中々だせないだろうな。

    「二月」
    あんみつ。
    どんな事でも連絡する事は簡単だが、目の前に居る相手に報告するのはまた違うだろう。

    「三月」
    虎虎焼。
    共に過ごしてきた日々は、思った以上に互いの生活に干渉し必要になっていたのだろう。

  • 「気がねがなくて、仲がよくて、お互いのことがよくわかっていて、でもちょっとの上下関係が生み出すそれぞれの立場からの気遣いがあって。先輩との関係は、他の誰とのものとも違う気がする」


    『男ふたりで12ヶ月ごはん』の続編。
    今回もたくさんの「美味しそう」が詰まってた!

    白石くんと遠峯先輩のささやかな日常の中にあるお菓子たち。
    それがメインでありつつも、白石くんと先輩の関係にも徐々に変化があるような…?

    お話が面白いのももちろんだけど、登場するお菓子がどれも実在するっていうところが、この物語の最大の魅力だと思う。
    まず文章からお菓子の形を想像して、そのあとに検索して画像を見てみる。そして食べたくなる!っていう繰り返しだった。
    間にちょこちょこ挟まれる挿絵とか、巻末のお菓子紹介ページもかわいい。
    遠くて実際に食べにはいけないものばかりだけど、自分の近くでお気に入りを探してみるのもいいなと思った。

    まだ続編があるみたいなので、読むのが楽しみ。
    いろんなジャンルの食べ物を読みたい。


    2022.2.19 読了

  • 読むときは、好きなおやつとお茶を用意すべし!
    でないとおなかが減って、おやつを探し出すために一度本を閉じないといけないから。おなかが減ったまま読み続けるには美味しいものが多すぎる。
    二人ののんびりとした生活も、ほっとして楽しい一年。

  • どのおやつも、どのごはんも美味しそう。でもきっとこのふたりで食べるから美味しいんだろうね。高校時代の先輩後輩である男二人が同居して、美味しい料理やスイーツを食べるというただそれだけなんだけど、お互いを思いやる距離感とか平凡な毎日の幸せとかが感じられてなんだかほっとする。
    特に食べてみたーいと思ったのは、山口県の『豆士郎(とうしろう)』というお店のういろう。『美々卯』のうどんすきも一度食べたことがあるけど、また食べたくなったー。
    おいしいものを大切な人と食べるって、幸せだよねと再認識しました。
    コロナ禍で旅行に行けないから、よけいに食べたくなるわー。

  • 今日も美味しいおやつ片手に、日常を送る。

    1年の流れと、美味しいお菓子、の流れは変わらず。
    旅先で求めてきたのもあるので、多少県外産あり?w
    どれもこれも美味しそうですが、一番最初に出てくるのが
    やはり印象深いものになるかと。
    バームクーヘン、美味しそうです。

    居候の後輩も、先輩が持たした手土産のおかげで
    一歩前へ、問題解決できましたし。
    お腹が空いているときに、読んではいけない内容です。

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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