少年と神隠し (Canna Comics)

著者 :
  • プランタン出版
3.98
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本棚登録 : 298
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829686188

作品紹介・あらすじ

大ヒットBL作『玉響』(大洋図書・刊)から約5年――
ゆき林檎の真骨頂となる
和ノスタルジックな最新作が登場!

身寄りのない少年・修一郎を助けたのは、
天狗のような青年だった……。

感想・レビュー・書評

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  • 作家さん買い。センセの世界観がとても好きです。
    今回の作品も切なくて優しくて、でも揺るぎない愛が存在していて、すごく良かったです。

    天狗になった男×身寄りのない少年。
    大好きな輪廻転生ものでした。分厚いページ数で繊細な心の動きまで丁寧に描き出した満足感あるストーリーです。
    こういうの、百年愛っていうんですよね…生まれ変わるのを待って待って待ち焦がれていたテンの想いは、一見静かにみえてその中に燃え滾る情熱を感じるし、修一郎もまた上人の想いを無意識のうちに受け継いでいて、二人の因縁と強い絆に何度もほろっとさせられました。
    残された日記のシーンでは涙が止まらなかったです。切なく、美しく、悲しい想いがいっぱいで。
    何度生まれ変わっても愛してる…という話に弱いです、ほんと。

    あと、私的に萌えたのが輪廻転生で攻受が入れ替わった(前世ではそんな関係じゃなかったけど、ポジション的に)ところです!でも、もう少ししたら修一郎の方が成長してまた攻のポジションにリバするのかな~とか、腐ったこと考えながら読んでしまいました。こんなきれいな話に…罪悪感まみれです。

  • 最高に良かったな。身寄りのない少年を助けてくれたお面かぶりの青年。2人は共に暮らすようになるけど、実は深い関係性があった。天狗のテンはかつて若者であって、修一郎はテンが人間だった時に恋してた上人様(僧)の生まれ変わり。ファンタジーな設定の中に時代っぽさや田舎っぽさがいい味を出していて、やさしい雰囲気と切々としたストーリーにジーンと来た。ほのぼのだけじゃなく、切ないシーンがあったりするため、起承転結もしっかりしている。修一郎も天狗になって2人ずっとずっと一緒にいて欲しいな。

  • ゆき林檎先生の描く女性は凛々しくて強い方が多いなぁと思い「玉響」も続けて読んで泣いた。

  • 絵がきれいで色気がある。何も考えずに読んだけどBLだった。稚児灌頂という文化(?)、結局宗教者は「煩悩具足の凡夫」だなと…

  • うーん、これは少女漫画ですね。ゆき林檎さん調べたら少女漫画も描いてる方でしたし…


    個人的に少女漫画(やレディコミ等)ではないものを求めてBLを読んでるので「少女漫画っぽさ」全開な作品は苦手です。

    あと時代設定を昭和28年にする必要あったか?というくらい清々しいまでにキャラの風貌や口調が現代的ですね。
    この作者さん的には雰囲気がそれっぽければOKなんだろうなと感じました。

    絵も基本的には綺麗なんですけど濡れ場になると途端に野暮ったくなるのは何故でしょう…
    ここが一番「少女漫画っぽい」…というより「少女漫画家が一生懸命BL描いてるんだろうなぁ〜」という感想しか出てこなくてダメでした。


    ゆき林檎さん過去にも何作かBL描いていて(未読です)ここまで垢抜けてないのはある意味凄い。
    ネットのレビューでは割と評価高めですが先述した通り苦手なタイプの作風でした。

    設定や雰囲気は決して嫌いではないのですが「もっとBL感がほしかった」の一言に尽きます。

  • 心臓ギュってなるタイプの読み物。
    相変わらず好みの絵を描かれる方です。
    時代物で人外ものだけど、リアルな感情をなぞるから、息苦しいくらい切なくなるんだと思いましたマル

  • 最初から好きで、何度読んでも好き。
    そもそも作家買いですが、ゆき林檎さん上手いですよね。

    昭和28年。山奥のお話。
    育ててくれた祖母が死に、修一郎は一人で生きていくため村を出た。しかし途中で倒れて気づいたときには山奥の一軒家。そこに住んでいるのは山伏の格好をした面を被った怪しい男、テン。
    しかし内面は優しく、面倒見のいいテンと町で働きながら暮らし続けていた修一郎。
    しかしテンは修一郎が昔からよく見る夢に出てくる男にそっくりだった。2人には前世からの因縁があり…

    攻のテンの方が可愛いです。たまらなく。
    色んな苦悩とかしながらも修一郎が可愛くて仕方ないテンが可愛い!!
    感動というのとは少し違うかも知れないけど、切なさが込み上げてくる話。初回はちょっと泣いた。何度読んでもきゅうっとなる。ちょっとノスタルジックな時代背景もすごくいいと思う。
    なんならこのままプラトニックでも全然ありな感じ。
    魂が呼び合う二人って雰囲気が好き。

  • 捨て子だった修一郎は義母が亡くなり
    1人で生きていく覚悟を決め村を出たが
    途中悪意のある何かに襲われ、
    天狗のお面を被った青年テンに助けられ
    話の流れでテンと暮らすことになる。
    修一郎の夢の中に何度も出てくる青年と同じ顔をしたテン。そしてテンが想い慕う人物がいると知って
    なぜか複雑な感情になってしまう自分に戸惑う…。

    ノスタルジックで哀しく優しい物語。
    前世で関わりのあった2人が
    時を経て出会うが1人は前世の記憶がなく天涯孤独の身。 もう1人は輪廻転生の道を外れてしまう。
    共に生きたいと願うが…

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著者プロフィール

■ゆき林檎・・・・・・2015年、青年誌初連載作品となる「西荻窪ランスルー」を開始。

「2018年 『西荻窪ランスルー ④』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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