- Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829990049
作品紹介・あらすじ
時空を旅するミニカプセル・タネの巧みな旅の知恵を身近な植物に探ってみよう!
タネに秘められた植物の知恵と工夫を大公開!
道ばたや公園で見かける野草と樹木約230種の実とタネを実物大と拡大写真を使って紹介。みずからは動けない植物が、命のカプセルであるタネをより遠くへ旅立たせるための工夫を解説。タネが飛ぶしくみはイラストで図解し、「芽生えと養分」「タネの数」「発芽の条件」など植物が子孫を残すための戦略についても巻末で詳細に解説。
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・みずから動くことのできない植物は、さまざまな力を利用してタネを遠くへ運びます。グライダーのように空中を滑降するもの、タンポポのように綿毛でふわふわと舞うもの、水に浮かぶもの、堅い殻に守られたもの、ひっつきむしなど動物にくっつくもの、色鮮やかな果実で動物を誘うものなど、タネを遠くまで運ぶための植物の巧みな工夫を、美しい写真と共に紹介する写真絵本です。
・本書では、校庭や道ばた、公園などで見かける植物や街路樹の実とタネ約230種が登場します。
・ふだんはじっくりと観察することのないタネですが、ひとたび目につくと、その形はじつに多様で、見た目にも楽しく、なぜこのような形になったのかと不思議に感じます。実とタネは、実物大と拡大写真を組み合わせて紹介することで、実際に見たり拾ったりしたタネと絵合わせがしやすく、またタネの精巧な設計と散布の関係がわかりやすい構成となっています。
・タネが飛ぶしくみは、イラストを使って図解しました。野外での体験学習や簡単な実験の参考にもなります。
・巻末では、「実とタネ」「芽生えと養分」「タネの数」「発芽の条件」など、植物が子孫を残すための工夫を丁寧に解説。
・巻末には、本の中に登場する植物の種名索引つき。
感想・レビュー・書評
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親子で争わないよう、密にならないように、タネはあちこちに運ばれようとする。風、水、動物、自力でタネは旅する。
ケヤキのタネも風で運ばれていたとは。風によるものは、羽があったり、綿毛があったり、小さいので風で運ばれていく。
水によるものは、雨で流されたり、川や海を漂流する。コルク質だったり、空気を含んでいたりして浮かぶのだ。
動物によるものは、ひっつきむしだったり、実が食べられやすいようにきれいな色だったり、美味しかったりする。ドングリやナッツは硬い殻があって、冬のために土に埋められても腐らない。アリが好む甘いエライオソームを出すタネもある。
自力のものは、はじけて飛ぶのだ。
世界の凄いタネも載っている。グライダーのようなアルソミトラだとか凄いとげとげのライオンゴロシとか。
写真を見ていてなかなか楽しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
雑草の花や葉から「草となり」を知る 植物生態学者・多田多恵子さん:朝日新聞デジタル(2022/7/18 有料記事)
https://www.asahi.com/sp/articles/ASQ7D4PTHQ7CUCVL036.html
10月18日発売|旅するタネの図鑑 - 文一総合出版の書籍案内
https://bun-ichi.seesaa.net/article/492116303.html?amp=1