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- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784831515322
作品紹介・あらすじ
南北朝時代、南朝方の北畠親房によって著された史書『神皇正統記』。井上毅は明治憲法の起草にあたり『正統記』に依拠している。彼の主張する「正統」概念は、支配秩序や教義的世界観に由来するものではなく日本の本来性と天皇統治を結びつけた歴史的概念であった。近世から近代に至るまで最重要の古典と看做された『正統記』に加えられた多様な解釈の諸相を跡付け「正統」の権力が強化されていく過程を分析した意欲的研究。