アマテラスの変貌 中世神仏交渉史の視座 [文庫版] (法蔵館文庫)

著者 :
  • 法蔵館
3.50
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 30
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784831826046

作品紹介・あらすじ

圧倒的な存在感をもつ中世の神仏や死者。人々は「土着の神」や「外来の仏」ではなく、「あの世の仏」と「この世の神仏」という世界観のなかで生きていた。
童子・男神・女神へと変貌するアマテラスを手掛かりに、中世の民衆が直面していた生々しいイデオロギー的呪縛を抉りだす。それは、神仏習合論、本地垂迹論、神国思想論、顕密体制論などの見直しを迫り、新たな宗教コスモロジー論の構築を促す。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 天照大神といえば女性神というのは常識だが、中世には男性の姿で描かれたアマテラスがいる。著者は著作、日記、絵画等の様々な例から、従来の神仏習合論、本地垂迹説に異を唱え、「此土の神仏」と「彼岸の仏」との対比から中世世界の宗教観念を解き明かし、さらにアマテラスの変貌の過程を追っていく。
    史料の読み込みとして、その適否を判断できるような能力はないが、説得力のある論理展開で、かつスリリングに満ちた書物である。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

東北大学大学院教授

「2009年 『日本文化論キーワード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤弘夫の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島由紀夫
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×