魂を考える

著者 :
  • 法蔵館
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本棚登録 : 62
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784831871688

作品紹介・あらすじ

「脳死は人の死」の嘘,がん論争の本当の意味,埴谷雄高と大森荘蔵など,注目の哲学者の論考集。

感想・レビュー・書評

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  • 言葉を明瞭に取り扱う池田晶子氏が「魂」について言及。
    「魂」ということばは、よく使われる割には、分かり合えていないのではないかな。
    「本当の自分」イコール「魂」という使い方には慎重でいたいと思う。

    魂とは何か…取り組み中。

  • 36253

  • 印象に残った文章は以下。

    1)魂のインフォームド・コンセント

     1.ガンになったからといって、人は生きている限りは、生きているのだから、単に生きているだけである。何も変わらない。

     2.病気の厭わしさ(いとわしさ)は、病気自体の厭わしさや、死への怯えと同時に、社会からの疎外感、落伍感として感じられているだろう。

     ・けれども、それがなんなのだ。
      自分の人生における労働と娯楽、それはなんなのだ。
      それを内省する機会を、その病いこそが与えてくれる。

     ・肉体が自然なら、病気とて自然なのである。

    2)天才の生き方について

     ・与えられた仕事や、与えられた境遇は、凡人から天才まで全て違うけれども、そんなことは本当はどっちでもいいこと。
                ↓
      与えられたそれらを、より善く生きようと努めること、結局はそれしか我々にはすることはないからである。

  • 難解な内容でしたが、普通の言葉で語られているのでゆっくり読めば理解しやすいです。ただ、最後の章の鼎談は蛇足のような感じを受けました。

  • 池田晶子さんの1996年〜1998年頃書かれた作品(連載)をまとめた本になります。
    この本を読んだのは初めてのはずだが、内容は知っていました。
    たぶん、過去に読んだ他の本に同じ作品があったのではないかと思います。
    個人的にはこの本はおススメです。
     ・脳死と「人の」死
     ・<魂>のインフォームド・コンセント
     ・少年Aとは何者か
    の3つは、私自身大きな気付きがあった作品です。

  • 2011.10
    魂を考える
    なければないで全然かまわないものそれが便利さの定義
    便利なものな必要がない


  • 池田晶子さんを知ることになった、僕にとって超!大切な本です!

    多分、解らない人には本当に何言ってるか解らない本だと思います。
    そしてきっと、理数系の方は読まない方が…良いかと。

    この人の本、本当にすき。
    生きることに真っ直ぐで、読んでいて爽快。

    うう、無くなられたことが残念で仕方ないよぅ(;ω;`

  • 自分の壁をべりべりとはがされる一冊だった。

    しょせん人間なんだもの。あきらめるのではなく
    そんな視線から見た世の中。あーらびっくりです。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。文筆家。専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して多くの読者を得る。とくに若い人々に、本質を考えることの切実さと面白さ、存在の謎としての生死の大切さを語り続けた。著書多数。2007年2月23日没。

「2022年 『言葉を生きる 考えるってどういうこと?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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