図書館の主 8 (芳文社コミックス)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784832234024

感想・レビュー・書評

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  • 「にんじん」は大体内容は知っているものの読んだことがなかったので興味深かった。

    子供が同じ絵本を何度もせがむがなぜ飽きないのか、
    忘れてしまうのかという大人に、
    お話をしたいから、という返しで終わっていたが
    同じ本を読み返したくなるのは子供に限った話ではないと思う。
    君は好物の卵焼きを何度も食べることはないのか?という気持ちでちょっともやっとした。

  • ・御子柴と父と「クリスマス・キャロル」。宮本は語る。
    ・《確かに彼は本が好きよ でもね それ以上にきっと 本が好きな 人が好きなのよ》p.75。このセリフはこの作品自体を表す言葉でもあるんやろう。
    ・タケシの父親と兄の口論と「にんじん」。
    ・伊崎と理沙と取手と絵本づくり。

    ▼タチアオイ児童図書館についての簡単なメモ(一巻目から累積)

    【あしながおじさん】金子にとって思い入れのある本。彼女いわくジュディは18歳でけっこうな年齢だった。個人的には中学生だったある早朝4時頃たまたま目が覚めてたまたま読みはじめるとけっこう面白くて一挙に読み終えた記憶がある。巻末の「図書館通信」でウェブスターがマーク・トウェインの姪だって初めて知った。
    【明るき世界へ】小川未明著。竹花が御子柴をイメージした作品。
    【足立さん】夫が生前に書いたと思われる本「えのころぐさ」を探している。
    【阿藤】夏夜の友人。自衛官。場を明るくする才能がある。二曹になった。
    【伊崎/いさき】谷岡書店の書店員。児童書担当。本を説明するとき熱くなり暴走しがち。勝手に御子柴をライバル認定していた。絵本作家志望。
    【板谷夏夜/いたや・かよ】児童図書館の元気な女性司書。司書の資格は持ってなくオーナーが気に入って図書館に勤めることになった。どうやら元自衛官のようだ。
    【うた時計】新美南吉の作品。二宮が読んだ。
    【えのころぐさ】猫が変身して平和を守る冒険活劇。作者は足立邦明、出版社は加茂蔵出版。OPAC(図書館のオンライン図書検索システム)でもネット検索でも出てこず自費出版か元々存在していない本と思われた。足立夫人が夫の死後探している。
    【大原】一時期児童文化研究部に入っていたが退部した。後に人形劇をするとき協力してくれた。
    【貝の火】宮澤賢治作。夏夜に因縁のある本。《泣くな こんなことはどこにでもあるのだ それをよくわかったお前は 一番さいわいなのだ》
    【風見】阿藤の部下。士長。任期満了で辞めるか上の階級(曹)に行くかの二択を迫られ悩んでいる。
    【桂】→津久井桂
    【金子】宮本の部下。シングルマザーだが娘を使って宮本にアプローチをかけている。後にみずほの恋を応援する? 後に伊崎と高校の同級生だとわかる。二人はさらに接近していくことになるのか?
    【金子理沙】→理沙
    【夏夜/かよ】→板谷夏夜
    【神崎翔太】→翔大
    【神田さなえ】みずほの姉。アルバイトでホステスをしているところで宮本とバッタリ。見た目はそっくり。
    【神田みずほ】→みずほ
    【岸尾渚】→渚
    【クリス】吉川父が連れてきた少年。日本に来て以来少し狂暴に? どうやら翔太となら言葉は通じなくても意思疏通ができているようだ。
    【クリスマス・キャロル】御子柴が幼い桂にあげた本。なんとなく喜ばしくなる作品ではある。
    【けい子】小手川オーナーの高校時代の友人。かわいらしい感じ。
    【高坂/こうさか】谷岡書店の書店員。熱くなりがちな伊崎のフォローをしているやさしげな男。目が筋。
    【高坂正義/こうさか・まさよし】→正義
    【幸福の王子】御子柴が子どもの頃に読んだ。
    【小手川葵】児童図書館のオーナー。品がよく茶目っ気のある老女。一流企業小手川グループの会長。
    【相模原】御子柴や竹花が司書の講義を受けた教授。
    【佐野大樹】→大樹(だいき)
    【サムエルソン 経済学概説】小手川オーナーが高校生の頃借りようとしたが図書館になく、もめているところを幸雄に仲裁され、そこ本を貸してくれた。
    【司書資格】個人的にも司書資格を持ってはいるが、仕事内容は資格を持っていなくてもそう時間をかけなくてもできるようになっていくものだとは思う。ただ、資格を取るための勉強の中で特に考え方などの面で得るものは多かったと思うし、この資格を取ろうと思うこと自体がある種のラインとなって図書館の中の人を形づくっていくと思う。
    【清水武志】→タケシ
    【十五少年漂流記】小手川オーナーが高校生の頃、幸雄に勧められ読んだ。日本でもサバイバル教育すればいいというのが最初の感想。突っ込みどころはいろいろあったが登場人物それぞれに感情移入はできた。その中で自分に似ていると思ったのはゴードンか、ドノバンか。
    【翔太】神埼翔大。活発な小学生。御子柴をキノコ頭呼ばわりする。父親は新聞記者。「翔大」って字やと思ってた。
    【少年探偵団】翔太がしばらくハマっている。
    【杉下真奈】→真奈
    【聖奈/せいな】取手の娘。伊崎の絵本づくりに辛辣な意見を述べてくれる。
    【大樹/だいき】小学生の頃よく図書館にきていたけど中学生になって来なくなった。友人の正義と本の中に手紙を隠すスパイごっこをしていた。
    【宝島】神埼翔太が読んでかなり熱中した。
    【タケシ】清水武志。神埼翔太の友人。斜にかまえて大人びたタイプ。兄はラップをやってる。
    【竹花由多加/たけはな・ゆたか】御子柴が司書資格を取る講義を受けていた頃の同級。
    【タチアオイ児童図書館】舞台となる私設図書館。小手川葵がオーナー。古い公民館を改築した。
    【谷岡書店】伊崎や高坂が勤める書店。タチアオイ児童図書館が本を仕入れている。児童書が充実している(伊崎のおかげ?)。
    【津久井桂】桐ヶ谷高校児童文化研究部の3年。黒髪ロングの美少女。実は御子柴の妹。なにやら軋轢があるようだが? クールで頭脳明晰で遠慮がない物言いをする。
    【徳間】御子柴が子どもの頃に行ってた図書館にいた年配の口うるさい男性司書。トクさんと呼ばれていた。
    【どこで笛吹く】小川未明著。竹花が子どもの頃、相模原に勧められた本に入っていた作品。
    【敏子】けい子の姉。
    【朋ちゃん】御子柴が子どもの頃に行ってた図書館の女性司書。
    【取手/とりて】宮本の旧友。出版社で今は児童書担当になり原稿持ち込みの応対をしている。
    【渚】図書館に出入りする子どもの一人。調理実習で大失敗をかます。
    【西野】森下の後輩。児童文化研究部の新入部員の一人。母親が読み聞かせなんかをやってたらしい。感情をあまり外に出さないタイプ。保育士をめざしている。
    【ニルスの不思議な旅】吉川ママが読んだ。
    【にんじん】ジュール・ルナール著。中学生の頃読んでもやもやした作品でした。多くの人がもやもやするんでは? なんとも言いがたい不快感と共感ってとこかな。さんな感覚を発生させるだけでも名作なんやろうなと思う。ただ、もう一度読みたいとは思わなんだ。
    【野口】図書館に来る子どもたちの一人。中学受験する予定。
    【長谷川】子どもの頃空襲で死んだ友人の雄三が読んでいた小説を探していた老人。
    【ピノッキオの冒険】森下や西野が文化祭で人形劇をしようとする。
    【星の王子さま】なるほど「君の膵臓を食べたい」はもうひとつの「星の王子さま」やったわけか。
    【本】《お前が本を選ぶんじゃない 本がお前を選ぶんだ》1巻目の名言。
    【正義】高坂正義。本屋の高坂の息子。見た目そっくりだがそう言われるのを嫌がる。
    【真奈】図書館によく来る小学生。神埼翔太と同じクラス。翔太はどうやら意識しているらしい。だが彼女はなぜか御子柴のことが好きみたい。
    【御子柴貴生/みこしば・たかお】主人公。児童図書館の傲岸不遜でクールな男性司書。メガネのキノコ頭。図書館の本のことなら何でも知っている。《確かに彼は本が好きよ でもね それ以上にきっと 本が好きな 人が好きなのよ》第八巻p.75。
    【みずほ】神田みずほ。児童図書館の司書。メガネで髪の長い女性。内気でおだやかっぽい。読み聞かせ会では癒し系の話が得意。どうやら宮本のことが気になるらしい。
    【宮本】ゲロ吐いた公園のそばにあった児童図書館に入ったサラリーマン(課長)でなぜか常連となる。主人公というか狂言まわしというかそんな立場。優しい性格。金子情報によると実家は金持ちだとか。いずれその話もあるか? はまるとズブズブいくタイプ。バンドやってたという黒歴史を持つ? あれ?一巻の時点で二宮って名前やと思ってた。ので訂正。オマケまんがで女子力の高さが露呈される。
    【森下】桐ヶ谷高校児童文化研究部の2年生。ショートヘア。クリスマス会のパネルシアターを仕切る。その後新入部員への対処に悩む。
    【八田/やつだ】宮本の旧友。
    【山形真里】大樹のクラスメート。
    【矢部】一時期児童文化研究部に入っていたが退部した。
    【幸雄】小手川オーナーが高校生の頃親しかった学生。図書館は勉強するところではなく本を借りて読むところだと思っている。『十五少年漂流記』を勧めてくれた。オーナーの前では猫をかぶって知的にふるまっていたが実は・・・
    【洋平】幼稚園児。夏夜のファン。《おねーちゃんはオレのなんだからベタベタすんなこのモジャモジャ!!》と伊崎に敵意。後に懐くが。理沙ちゃんも好き。後に桂のファンにもなる。末恐ろしい。
    【吉川パパ】玲央の父。ちょっと無愛想。最初睨まれたと宮本は感じた。名前は「ケント」と読むらしい。
    【吉川ママ】玲央の過保護ママ。過保護のあまり暴走しがちで宮本を悪役認定する。後に優しいママとなる。
    【吉川玲央】→玲央
    【読み聞かせ】タチアオイ児童図書館では、癒し系は神田みずほ、臨場感あふれる系は板谷夏夜でホラー系は御子柴が得意。
    【理沙】金子理沙。金子の娘。
    【玲央】吉川玲央。母親が厳しい。最初は「怜央」って字やと思ってたが。
    【ロバート=テイラー】クリスの父。吉川父の同僚。
    【若草物語】御子柴が図書館に入りたての神田みずほに勧めた本はこれと「赤毛のアン」。失敗した料理が出てくるところで後に渚にも薦めた。

  • 本って人によって感想も受け止め方も違うんだよなぁ~と改めて実感した巻
    清水くん兄弟の対比が面白かった

    突然出てきた御子柴父も気になる
    またちらほら出て来て和解(?)の方向に向かうのかしら

  • 『にんじん』子どもの頃、コミック版が家にあって、繰り返し読んだことを覚えている。日本の漫画のように繊細で柔らかい線じゃなくて、アメコミ的な絵柄だった。母親の「かわいそうだから(ひがむといけないから?)せっぷんしてあげる」という台詞が印象的だった。主人公が親兄弟に苛められる酷い内容なのに、何故夢中になったのか、そこまではよくわからないのだけれど、面白かったのだろう。今の私が翻訳の小説を読んだら、どう思うのかな。(2017-12-12L)

  • 『からすのパンやさん』
    『クリスマス・キャロル』
    『ぐりとぐら』
    『にんじん』
    『論語』

  • 【あらすじ】
    「本を与えたのは失敗だった」妹から聞いた父の言葉に御子柴は過去へと思いを馳せる。そして、そこにあったのは…!?少年・タケシ、伊崎に恋する理沙ちゃんに、編集者、各々の物語があふれる第8巻。

    【感想】

  • 2017.2.5市立図書館(家人)
    61-63(承前)家族の本棚
    64-66 ひねくれ者
    67-68 罪な男

    クリスマス・キャロル、にんじん、人と本との相性

    御子柴と父の相克、図書館で出会った徳さんの存在。御子柴は本が好きというよりも、本が好きな人が好きというのは大事なポイントかもしれないと思った。
    「ひねくれ者」は翔太、野口、たけしら図書館に集う小学生男子たちの話。
    そして、絵本作家志望伊崎とその編集担当となった取手(&辛口な娘)の悪戦苦闘。

  • 8~11巻まで読了。

  • 「ひねくれ者」がよかった。本の相性はたしかにあるなぁ。

  • クリスマスキャロルがでてくるストーリーがちょっとすきかも。言いたいことを言わないと遅くなることもあるかもね~。

    本を読むことが好きな人が好き。とか、同じ本を読んで感想が言い合えることが・・というあたりこの本漫画だけどいいな~ってちょっと思いました。

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