多様性と可能性のコーカサス―民族紛争を超えて (北海道大学スラブ研究センタースラブ・ユーラシア叢書 5)
- 北海道大学図書刊行会 (2009年3月25日発売)
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感想 : 1件
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- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784832967021
作品紹介・あらすじ
コーカサスは、ソ連崩壊以降、民族紛争やエネルギー問題(カスピ海石油・パイプライン)、民主化革命といった国際的な政治問題の震源地として知られる。泥沼化し、未だ出口の見えないチェチェン紛争や、南オセチアへのグルジアによる侵攻とそれに呼応するロシアのグルジア攻撃(2008年)は、世界中に大きな衝撃を与えている。その一方で、長寿の郷、ワインの故郷、勇壮かつ優美な民俗舞踊など、伝統芸術の宝庫としても知られてきた。本書では、多様な言語・宗教に基づく共生の文化を築いてきたコーカサスの歴史や文化を、現地経験豊富な7人の論者が描くなかで、民族・宗教と国家という普遍的な問題をあぶり出す。我が国で初めてのコーカサス研究に焦点を当てた市民講座の記録。
感想・レビュー・書評
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論文集なので、どの論者を評価するのかで、評価の中身は変わってしまうと思う。なので、★はみっつにしました。もともと、北大スラ研での一般向けワークシップの原稿をまとめたものなので、脚注などがほとんどないのは非常に残念。
コーカサスという手つかずの地域で論集を組んでいる事、それ自体を評価するべきという寛容な評価もあり得るし、そこに安住してはいけないという辛口な評価もあり得る。そんな、評価の難しい本である。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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