巨大なる空転: 日本の精神科地域処遇はなぜ進まないのか-昭和40年代精神神経学会「混乱」の再検討

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  • 風媒社
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833111225

作品紹介・あらすじ

遅々として進まないわが国の精神医療改革。その原因は「政治の季節」に起きた「学会の混乱」にある。混乱はなぜ起きたか-。どういう経過をたどり、今日に至っているのか-。その全容を明らかにし、新しい精神医療を切りひらく道筋を示す。

感想・レビュー・書評

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  • 病気
    医学

  • 医学会の中でこのような学問とは無縁の状況で混乱が続いていた医学会はあっただろうか。今の常識的に考えると学会の中で暴力が横行していたこと自体が信じられない。様々な意味で、日本の政治状況が、精神医療という最も弱い矛盾した部分に顕著に表れたと言えるのだろう。その中の当事者でいた著者が書かれたものであり、感情は抑えつつも感情的になっている部分は否めない。当時、関与していた人が実名で書かれており生々しい。

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著者プロフィール

'1937年群馬県に生まれる。「心の病」治療の権威として、また地域・家族ぐるみの精神衛生活動の先駆者として知られる精神科医である。その活動で出会った人々を描いた本書は、「自分の人生の前半そのもの」と自ら言う。人生の後半は東京のど真ん中の病院で都会人の心の守り人となり、現在も臨床医として第一線にいる。私たちを取り巻く今の時代、この”治す職人”の慈愛に満ちた目と指針はますます貴重になった。

「2007年 『こころの医者のフィールド・ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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