裏方ほどおいしい仕事はない!

著者 :
  • プレジデント社
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833419192

感想・レビュー・書評

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  • 1.前に出るものの、たくさんの人に迷惑をかけてしまっていることに気づいたので自分が支える側に回りたいと思ったので読みました。

    2.事務局は単なる雑用ではなく、裏のリーダー的なポジションであり、自分を成長させる最大の役割ということを教えてくれます。
    良い事務局には①構想力を持って他人に働きかける②企みをもって他人を動かす③その時に他人の力を使ってもう一方の他人を動かすことができます。そのためには事務局として良いサイクルを作っていく必要があります。そのサイクルは①雪かき仕事を探す②周りを助ける③人脈を広げる④提案が通るというサイクルです。さらに、著者が掲げる7つ実践を日々行い、自分の実力を高める習慣化をしていくことで更なる高みへ自分を引き上げてくれます。本書ではこのような事務局を「戦略的事務局」と呼び、その必要性について述べています。

    3.自分が携わっているイベントでの立ち振る舞いを考えていたら「自分の意見を通すことにこだわっていた」ことに気付きました。良い意見を言うからみんなから尊敬されるし、ついてくるという勘違いをしていたので改めて行きたいと思います。頭ではわかっているものの、いざ現場に立つと自分をよく見せたい思いが働いてしまい「役立つこと」を軽視してしまいます。
    うーむ、、、悔しいですね〜

  • 事務局力で自分がやりたいことをチームがやりたいことにする、それを部門がやりたいことにする、そして会社がやりたいことにする!!
    という本。

    前半だけでも再読しよう。

    以下、メモ。

    ●権限がなくても人は動かせる
    ⇒あらゆる企業で過度の生産性や効率性向上のために組織の縦割り化が進んだ。
    ⇒そのため組織横断でなければ解けない「本質的な仕事」が手付かずで残ってる状態
    ⇒MTGのセッティングや議事録作成、契約書の作成など目立たない仕事をしてる人ほど目立つ。
    これらの社内の情報をとりにいき、他人の困ってることを解決することで情報はその人のところに集まる。
    ⇒自分の提案もさりげなく通りやすくなる

    ●事務極力の7つのしかけ
    1.ケアするメール。個人個人をきにかけるメールを送る
    2.略
    3.鍋奉行ホワイトボード。板書する役を!
    4.付箋ワークセッション。参加者を歩き回らせよう
    5.司会しながら会議終了までに1枚ものの結論を作成して説明しよう
    6.他社の成功事例を見せることで他人の意識を変える
    7.議事録を伝記に!全員の納得感のある文書を。なぜこのプロジェクトが発足し、どいう経緯でメンバーが集まったのか、どう各人が貢献したなどストーリーを。


    ●参加者の意識を変えるには
    ・お祭り化する。非日常を作る。
    ・損得抜きに何かを頼める人間関係を作る
    ・ユーザーに提供する新しい体験を物語、漫画、ビデオなどで(ビジョンマップ)示し社内外のステークホルダーに発信
    ⇒大きく壁に貼ったビジョンマップに現在位置を記載して目標日なども記載して非日常のイベント化する

  • フューチャーセンター(フューチャーセッション)の可能性を学ばせていただいたFUTURE SESSIONSの野村恭彦さんによる『裏方ほどおいしい仕事はない!』を読了しました。野村さんとの出会い以降、気になっていた一冊。一昨年、2012年10月に当時のチームメンバーがレポートしてくれたこともあり、ずっと気になり続けていた一冊でした。

    最近、今まで以上にファシリテーションする機会が増えたこともあり、ようやくではありますが、読んだ次第でした。
    読んでみて感じたのは、職場という誰もが毎日過ごしている空間&時間の中で繰り広げられるリアルな描写故に共感度合いMAXということ。評論ではなく、企業人の心を「ここまでも!?」というくらい理解してくださった上で、アドバイスを促してくださっている実践の本。「事務局力」を活用して、裏方という表舞台の楽しさを学ばせていただきました。オススメの一冊です。

  • 組織を動かすのはトップのように見えるが、トップは孤独と不安であり、裏方しだいでトップも組織も動かせる。「置き石、水やり、待ち伏せ」は何となくやっていた部分もあるが、こうして論理付けされると自信になる。裏方魂を揺さぶられる本。
    私の大学職員生活に大きな影響を与えてくれた本。以下私のブログ。
    http://tanto.eshizuoka.jp/e1281104.html

  • 何かの書評で気になり読んでみた。
    書かれている事は自分に不足している事ばかりで、しばらく繰り返して読み返しそう。

  • 自宅ソファーで読了。

    今まで読んできたビジネス書で、一番グッと来たし、普段の心構えを後押ししてくれた感多々あり。
    周りのメンバーに買って配りたい位也。

  • 野村さんは、同じ会社の人で、HAYST本の共著者の仙石さんと同じKDIなのでたまにお会いし挨拶くらいはするといった関係の人です。『サラサラの組織』を読んで気に入ったという人ならこの本も気に入るんじゃないかなと思います。

    逆に、『サラサラの組織』が嘘っぽい話だと思う人は、こちらの本はもっと嘘っぽく感じることでしょう。

    この本では、課長や部長など、肩書きを持たずとも「事務局力」さえあれば組織は変えられる。むしろ、肩書きよりも事務局力こそが大切だということを主張しています。

    また、
    事務局力は得意、不得意で測れる種類の能力ではなく、繰り返しの動作により身体が覚える「型」や「作法」のようなものだ。

    と言います。つまり誰もがリーダになれるわけではないが、誰でも事務局力の「型」と「作法」にトライし身に付けさえすれば「裏方」という立場で世界を変えることができるというのです。

    事務局力の本質は、本書にある、
    ありたい方向に人を説得して向かわせるのではなく、そちらに向かってしまうような状況をつくっておくのだ。

    という言葉に集約されるような気がしています。

    つまり「リーダ」としてリーディングしていくのではなく、「ビジネスプロデューサー」としてみんなを気持ちよく動かし成果をあげる力が事務局力なのです。

    周りを変えたい、でも、どうしたらよいかわからないという若手社員に是非読んでもらいたい一冊です。

    自分がやりたいと思っていることをチームがやりたいこと、部門がやりたいこと、会社がやりたいこと、社会がやりたいことにすることができる方法が書かれています。そしてそうなれば、自身の成長につながることでしょう。

  •  題名の「裏方」や本文にも「事務局」などが出てきて、「スタッフ向き?」と思うが、実際にはそんなことはありません。

     むしろ若手から中堅が活動フィールドを広げて、成果を出していくためにはどういうマインドで、どういうアクションをして行けば良いか?というのを提案しています。

     作者の情熱的な文章のせいもあり、肯定感が強く、やる気にもさせてくれる効果もあります。

     自分としてはこの手のは(やり方云々ももちろんありますが)結局は「自分がそのやる気を維持できるか?」だと思います。
     その点ではこういう本を時には読むというのも良いやる気の維持方法だと思います。

  • 社内の権限がなくても会社は変えられる。そのための本気の方法を本書は教えてくれる。若い人必読。

著者プロフィール

株式会社フューチャーセッションズ代表取締役社長、金沢工業大学(K.I.T.)虎ノ門大学院教授、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)主幹研究員。博士(工学)。富士ゼロックス株式会社にて事業変革ビジョンづくり、新規ナレッジサービス事業KDI立ち上げなどに従事。2012年6月、企業、行政、NPOを横断する社会イノベーションを牽引するため、株式会社フューチャーセッションズを立ち上げる。著書に『フューチャーセンターをつくろう』、『イノベーション・ファシリテーター』(いずれもプレジデント社)、監訳書に『シナリオ・プランニング』、『発想を事業化するイノベーション・ツールキット』(いずれも英治出版)などがある。

「2015年 『未来が見えなくなったとき、僕たちは何を語ればいいのだろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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