- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784833420372
感想・レビュー・書評
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3を読むのに併せて再読。
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カイの影響で、自分の意志に基づいて行動することに気づいた1巻。
2巻は、行動についてくる結果と、どう向き合うのか。どうやって行動に伴う困難に立ち向かうのか。そんな物語だったんだな、と思います。
覚悟を学んだ2巻。 -
ディストピア小説であり、恋愛ものでもある物語の続きです。
前作では完璧に管理された「ソサエティ」を舞台として、主人公のカッシアが婚約と恋愛をきっかけに自分を取り巻く世界の歪みに気付き、恋人であるカイを追って「ソサエティ」の外に出るところまでが描かれていました。
今回は、実際に出た後、過酷な労働を強いられ、更には囮として死ぬために戦地に送られるところからはじまります。
辛い状況を頑張りぬいてカイと再会し、「ソサエティ」と戦っている反乱軍の存在を知って、彼らに加わるために探し始めるというストーリーでした。
カイの過去やカイ以外の逸脱者、「ソサエティ」に支配されない人々、「ソサエティ」のより残酷なシステムなどがどんどん明らかになっていき、更に物語は続いていくようです。
今作も面白いことは面白いのですが、やはりディストピア小説の一番の面白さは、何も知らなかった主人公の目が開かれ、真実を知っていくというところにあると思います。
そういう面では、一作目で完結していた方がきれいだったような気もします。
恋愛小説としては、恋人同士が離れ離れでは終われなかったのでしょうが、正直蛇足のようにも感じました。
最後まで読むとまだまだ物語はこれから、という予感を感じさせられましたが、続きを読みたいかというと、微妙なところです。
個人的に、前作以上に面白くなる期待性はありません。