秘密ノート〜交渉、スキャンダル消し、橋下対策

著者 :
  • プレジデント社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833450553

作品紹介・あらすじ

交渉、スキャンダル消し、橋下対策。官邸の特命交渉人。緊急加筆ぶち抜き17頁スクープ。

感想・レビュー・書評

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  • 公式・非公式を問わずに幅広く情報を吸収することの大切さや、組織はむやみに作らずに既存のものを活かした方が早いこと、危機に熟慮して事にあたること等を学んだ

  • 飯島さんの「官僚」がけっこう面白かったので、こちらも読んでみたが、こっちはそこまででもなかったな。
    メディアの使い方などはなかなかおもしろかったけど。なによりも大阪府の財政問題について、臨時財政対策債の残高が積み上がったからダメだというのはちょっと論外…。税収が前知事よりもこれだけ下がってその主要因がこれだから、と説明すればまだ納得できたんだけど。
    後段のももクロとの対談や袋とじ、ゾマホンの記事は完全に蛇足、なんかいろいろ集めました感がある。

  • かなりゆるく読んでいるので、感想もゆるめ。

    2012年12月安倍内閣参与特命担当を拝命。
    5年5ヵ月小泉純一郎元総理の主席秘書として務め続けた著者による“秘密ノート”。

    普段自分からこの手の本を読むことがあまりないのでかなりざっくりと受け止めてしまっているけれど、表紙の色や題名から感じたちょっとダークな雰囲気はそんなになく読みやすいものだった。
    読んでいると伝わってくるこの方の冷静さ。
    口喧嘩したらこちらが熱くなってギャーギャー言っても向こうは淡々と受け答えしそう…。
    そして、かの小泉元総理が持っていたユーモアを飯島参与も持っているんだろうなと。
    私は時事・政治関連は理解不足なので、そういったユーモラスな部分にどうしても着目。
    講義で学生からまさかの質問をされてしまうところなど、想像してくすっとした。
    この方の講義、面白そう。

    第一章は「アベノミクスと秘密の部屋」。
    そんなにアベノミクスについてはふれていないように思ったけれど…。
    官邸豆知識なども交えつつ、危機管理というものの重大さについて。
    個人的には小泉元総理のエピソードが興味深かった。
    人柄がやっぱり小泉さん、面白いなと。
    この章の中では岡田元副総理が主な批判対象?

    章の間にソフトバンクの孫さんに対してダメ出し。

    第二章は「橋下対策 「対阪」インテリジェンスの全貌」。
    一言で言うと橋下徹市長批判?

    そして、コラムは生活保護について。
    けして多くないお給料を節約して真面目にこつこつ貯めたり義務だと毎月国民年金を納めている者からすると、たまったものではない。
    ただ、単純に生活保護の支給額を減らしたり待遇を悪くすることは本当に止むを得ない事情を持つ人々が今度はたまったものではない。
    本当、ずるい人間が得をする世の中だけは勘弁。

    終盤はくだけてくる。
    ももクロとの対談。
    まさかこんなところに出てくるとは…。

    自衛隊サバイバルレシピ。
    贅沢かもしれないけれど、虫は無理だ…。

    教えたくないお店(袋綴じ)。
    袋綴じだ…。

    ゾマホンとの対談。
    久しぶりに見た…頑張っているんだなぁ…。

    普段この類の本を全く読んでいない私にも読みやすかった。

  • 偏ってるし、中身もテーマがとっ散らかってるけど、面白く読めた。

    岡田克也氏がボロクソに書かれてて笑える。

    でもこれ定価1600円は高いな。

  •  飯島勲なる人物を初めて知ったのは、テレビ番組「そこまで言って委員会」だった。曖昧なところが一切ない発言に好感を持った。そういう著者の姿勢がこの本には遺憾なく発揮されている。
     民主党政権下の岡田副総理(当時)は鑑定で定期購読する新聞を一紙に限り、しかも回し読みさせていたという下りは俄には信じがたい。まあ官邸に勤務するような方達、何も職場で新聞をあてがってもらわなくても全国紙の二つや三つは自分で読んでいるだろうからそういう「経費削減」もありかもしれないが、それでもやっぱりピント外れではなかろうか。岡田氏は更に副総理室を広げるために、危機管理時に不可欠の総務官室を五階から二階に移した。著者はこれを「狂っているとしか言いようがない」と指弾する。
     (その岡田氏が元通産相の官僚だったというのは後から知った)
     小泉政権下で拉致問題が進展したのは、小泉純一郎のプーチンとシラクの友好関係があってこそという裏話に驚き、小泉訪朝団が日帰りだったのは、危機管理の一環であったと明かされて感心する。
     へえと思ったのが、新聞社を相手に戦う方法。中傷記事を書かれアタマに来て提訴しても、相手は大企業。痛くも痒くもない。一矢を報いたければ、提訴する相手をライターだけでなく新聞社の社長にまで広げると良いという。
    <blockquote> なぜなら、新聞社の社長は各社持ち回りで勲章を受ける慣習になっているが、裁判係争中の案件があると順番を飛ばされてしまう。一度飛ばされると次の叙勲まで十年以上かかってしまうのだ。</blockquote>
    <blockquote> 弱い立場の人間であっても、相手の弱点を攻めれば、対等な立場で戦えるようになる</blockquote>
     といったような固い話から、次は一転「ももいろクローバーZ」との対談、陸上自衛隊のサバイバルレシピ、最後はゾマホンとの対談と、なかなかおもしろい構成となっている。
     一部「人生『裏ワザ』手帳」と重複する内容があるが、細かいことは気にせず感心しながら読むのが良い。

  • コラムのような内容だが、やはり政界や外交の舞台での裏話だけに思わず食らいついてしまう内容。民主党政権に対する話はかなり手厳しいが、具体的な例を挙げて、いかに彼らが稚拙だったかを暴露している。岡田副総理による経費削減の話は、問題点というよりは、問題以前の問題だろう。

    また、橋下徹氏にたいしても、挑戦力や発信力については評価しているものの、実績面では同じくかなり辛辣である。大阪都構想や道州制についても、二重行政の解消といった限定された論点に世論の関心が行きがちだが、それをやることによって、経済政策や行政運営上で生じるデメリットについて著者は説得力を以って対抗している。

    EUの例を挙げ、経済が上向きの時は問題が無いが、何かのきっかけで経済危機が生じすると、ドイツなどの裕福な国がギリシャのような国を支える無くてはならないという問題が生じる。首都圏が東北を支える事を中央集権的な国家がなくして、道州制でどうやってそれを可能とするのかという問題提起は新鮮に感じた。

    一方、最後のももクロとの対談は全くもって不要。大体、娘がファンのももクロのチケットが取れないから直接電話したとあるが、そもそも政治力でなんとかならないかという期待含みで電話した感じがして、感じが悪い。

  • コラムのような内容だが、やはり政界や外交の舞台での裏話だけに思わず食らいついてしまう内容。民主党政権に対する話はかなり手厳しいが、具体的な例を挙げて、いかに彼らが稚拙だったかを暴露している。岡田副総理による経費削減の話は、問題点というよりは、問題以前の問題だろう。

    また、橋下徹氏にたいしても、挑戦力や発信力については評価しているものの、実績面では同じくかなり辛辣である。大阪都構想や道州制についても、二重行政の解消といった限定された論点に世論の関心が行きがちだが、それをやることによって、経済政策や行政運営上で生じるデメリットについて著者は説得力を以って対抗している。

    EUの例を挙げ、経済が上向きの時は問題が無いが、何かのきっかけで経済危機が生じすると、ドイツなどの裕福な国がギリシャのような国を支える無くてはならないという問題が生じる。首都圏が東北を支える事を中央集権的な国家がなくして、道州制でどうやってそれを可能とするのかという問題提起は新鮮に感じた。

    一方、最後のももクロとの対談は全くもって不要。大体、娘がファンのももクロのチケットが取れないから直接電話したとあるが、そもそも政治力でなんとかならないかという期待含みで電話した感じがして、感じが悪い。

  • 読み物としては面白かった。ただそれだけ。物事は深く考えましょうと言うことだろうか。

  • ニュースで小泉純一郎のそばに写る山本小鉄みたいな人が気になってしょうがなかったが著者の飯島勲氏であった。小泉政権時代の参謀として活躍。まさに猪木と小鉄の関係であったのだろう。本書では、なぜか巻末で「ももクロZ」とロング対談まで行っている。異種格闘技戦?

  • 元総理の小泉純一郎の秘書や内閣参与を務めてきた、強面のおじさんの本。
    北朝鮮との拉致問題や、ソ連との北方領土問題などの裏側がありのままに書かれていて興味のある内容だった。
    巻末のももクロとの対談やサバイバルレシピ、ゾマホンとと対談になってくると、けっきょくこの本は何が言いたかったのかよく分からなくなってきたが、
    つまりはこの方、何でもかんでも正攻法で攻めるのではなく、人との良い関係を構築した上でコネでもなんでも使った方がいい、と言っていると受け止めた。
    読み返すことは、、、ないかな(≧∇≦)

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著者プロフィール

1941年茨城県つくば市生まれ。中央大学文学部卒業後、(株)マルマンを経てアコーダー・ビジネス・フォーム(株)に入社。持ち前の「押しと粘り」で7年間連続営業成績トップを獲得、サラリーマンの平均年収が63万円の時代にボーナス込みで1000万円の年収を得る。75年同社を退職後、茨城県つくば市に東日本印刷を起業。最盛期には年商約10億円を達成。現在は、趣味を楽しむ日々を送り、悠々自適のゴールデンタイムを満喫中。

「2021年 『70歳からを輝かせる生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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