- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784833451123
感想・レビュー・書評
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アメリカ帰りの上司、ドラさんが「アドラー心理学」を用いて仕事や対人関係の考え方を教えてくれます。
以前、同じアドラー心理学の本「嫌われる勇気」を読みましたが、こちらは仕事で実践できる考え方が中心になっています。
ですがアドラー心理学を身に付けると日常でも考え方が違ってくるので、自ずと成功に向かうということ。
私はここ数ヶ月仕事のモチベーションが著しく低下しておりまして、今読む時だと思い、手に取りました。
自己肯定と自己受容
不完全な自分をそのまま抱きしめて、自己受容する。
「人間だもの。弱さもあるさ。できないこともあるさ。失敗もする。でも、そんな自分をそのまま抱きしめよう」
この考え方に救われます。
主人公のリョウはドラさんに教わった通りに、まるでロールプレイングゲームを楽しむかのように仕事をします。
気づくと、表彰されるまでに成長しています。
とても理想的です☺️
「豚もおだてりゃ木に登る」
思えば小さい頃観ていたアニメで繰り返し言われていたハズなのに、大人になるとすっかり忘れてしまっていました笑
「ダメな自分を責めて叱咤激励するのは、ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるようなもの。そんなことを続けていたら車は壊れる。ブレーキを外すんだ」
そしてもうひとつ、これは私が実践していた考え方のひとつでした。
「相手からの見返りを求めずに、まずは自分から始める」
リョウは、良かれと思って給湯室のコーヒーカップ全員の分を洗います。
お礼を言ってくる人もいれば、我関せずのひともいて「点数稼ぎ」と悪口を言う人もいます。
人のきもちはそれぞれ。
アドラー心理学では、「それは誰の課題か?」を大切にします。
マグカップを洗うか洗わないかは、リョウの課題。
それに対してどのように反応するかは、彼らの課題。
それを『課題の分離』と言います。
私は以前、「人に期待するから傷つくんだ」とこの歳になってようやく気付きまして…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いやー良かった
アドラー系の本は、嫌われる勇気とかいくつか読んだけど、一番実践的だったかな
アドラー心理学を仕事の場面や、関係でどう実践していくかというのがストーリーの中でちりばめられていて、即そのまま使おうと思えるものがいっぱいあった
特に、人は勇気を持てれば(与えられれば)放っておいても勝手に向上を目指し成長していくってくだり。
普段、部下に対しては、できてないところの指摘や改善策についての話を中心にしがちだけど、「できているところ」について、それが仮に当たり前のことであっても(遅刻しないとか)それを認め褒めることで、部下は勇気を持てて、自然と自分で成長を目指す。ってこと。
言われたら、そりゃそうだろうな、って思うけど。ほとんどの人ができてないんじゃないか?って思えるね。自分も自分の上司を見ても。
なので、今日さっそく「自分の仕事が多くてタスクが処理できない、すいません、、」って言ってきた部下に、「お前はできているところもたくさんある、それはすごいことだよ。」って言ってみた
悩みについては明日からまた一緒に取り組むことにした。
この本は、部下や後輩を初めて持つ若手の人も、すでに持っている中堅以上の人も、みんなに響くんちゃうかな。
忘れないようにたまに読みかえさねばと思う -
「人を動かす」を中心にして、さまざまな本を読み進めております。
その一環で、心理学に関する本も読んでおり、本書に出会いまたした。
(読みやすさ)★★★★★
まず、本書は物語調で描かれており、とても読みやすいです。
(内容)★★★★
アドラー心理学自体を学んだことがないので、アドラー心理学のうちのどこまでを学べたかはわかりません。
が、「勇気」と「共同体感覚」というアドラー心理学の肝(と本書では言われる)部分については、物語を通してさまざまな例が示されており、分かりやすかったです。
何よりも、例えば「Aはこういう理由でBです!」という説明だけではなく、読者視点で「Bということは、Cなんじゃないの?」と言う疑問を主人公が持ち、それに対してまた納得のいく説明があるという構成がよかったです。
また、物語の区切りに毎回筆者のコラムが付いています。このコラムが長くない点も高評価です。
(オススメ度)★★★★
本書の良さを感じられるのは30代を超えてからではないかと思いました。
30代を超えた子育て世代、会社のミドル世代にオススメかと思います。
10代、20代前半で読むと、いわゆる自己啓発本にうつると思います。
(似た理論の本)
「人望が集まる人の考え方」(著:レス•ギブリン)ととても近しい内容だと思いました。
こちらも評価と感想を書いておりますので、ご参考頂けますと幸いです。
以上です。 -
何をするにも、心理的な影響力って本当に大きい。
だからこそ、日常の中でどんな心持ちでいればいいのかを教えてくれる。
この中の全部でなくても、ちょっとずつ実践できたら何か変わるかも。
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ストーリーがあると理解しやすいなあ、面白い。
勇気を得るためにどのような考え方、与えるためにどのような行動をすれば良いのか?リフレーミングなど
それは誰の課題か考えること
やりたいけどやれないはやりたくないと捉える
やっていることはやりたいこと
より大きなきょに目を向けることなど
考え方が楽になる本だったなあ。
ストーリーは出来過ぎだけど。
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ブレーキをかけながらアクセルを踏んでいる
5%のできていないことに注目するのではなく、95%のできていることに注目するとうまくいく
存在価値は皆一緒、機能価値と同じにしない
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初めてAudibleで聞いた作品でした。物語で出てくるケースは自分自身よく遭遇しており、新しい違った視点や、考え方を学ぶことが出来ました。面白かったので何度か聞いて、復習したいと思いました。
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この物語では、主人公がアドラー心理学に精通した上司のもとで、ビジネスマンとしての成功を掴む過程が描かれている。難解なアドラー心理学を理解しつつ、それを実践して成果を挙げるまでの時間設定には無理があるように感じたが、主人公が取り組んだことをざっくりとまとめると、アドラー心理学の中核を成す考え方である「勇気づけ」と「共同体感覚」に沿った行動様式の変容であり、これは実社会にも通用する可能性がある。
著者の小倉広氏は、アドラー心理学とビジネスをつなげる架け橋となることを使命としているようで、本書も正にアドラー心理学のビジネスへの応用法についてのヒントを与えるものである。
一見、理想論だけを語っているように思えるアドラー心理学を、さらにビジネスに応用するため、彼の他の著作にも目を通したいと思った。 -
物事を一側面でなく多面から認知して、ポジティブな面を見つける。円錐が三角か丸という議論。
ネガティブな感情を押し殺してはいけない。否認、抑圧、歪曲せず、きちんとありのまま、そのままに見る。注目とただ見ることは異なる。
自己肯定と自己受容は異なる。
自己肯定には理由が必要で、多くの場合理由は機能価値から引っ張ってくる。つまり自己肯定は条件付き肯定。
自己受容は条件は不要。飾らず自分を受け入れること。
勇気がある人は自分に存在価値があるとわかってる。だから機能価値がなくても人から愛され、仲間がいて、居場所があると思っている。肩の力が抜けている。
誰かがやらなくてはならないけど、誰もやろうとしないこと。それをやるのがリーダー。
相手が決めるべき課題に土足で踏み込むこと➡︎支配
逆に自分の課題に相手を土足で踏み込ませ言い分に従うこと➡︎服従
①反対②意見でなく、①共感②提案の方が良い。自分とこのなる意見を攻撃とみなさない。相手と異なる意見を言うことを恐れない。
仕事は信用で回るが、人間関係は信頼で回る。
上司は部下を信頼し、任せる。自分は有益だ、組織に貢献できている、と思わせることが大事。
幸せに生きる方法は、勇気により活動性を高め、共同体感覚を実践していくしかない。