ドン ―最強の敵か、最良の友か

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  • プレジデント社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833451192

感想・レビュー・書評

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  • 「リーダー」ではなく「ドン」。

    イメージの悪いことばで、大抵は悪の権化のような言い方をされる「ドン」を語る本。今まで考えた事のない切り口で「ドン」とはどんな存在なのかが語られています。

    参謀であり、交渉ができ、そして、にらみをきかせることもできる人。

    リーダー像がロールモデルにならない人が読むと、参考になるでしょう。

  • ある程度の根回しは必要なんだと思います。

    コミュニティの役員選出のレベルでも、根回しをしなければスムーズに決まりません。子ども会のルールを見直すにも、根回しをしておかなければ、より良い方向に決めることができません。

    本書から改めて学んだこと。

    マスコミが騒ぎ立てていることより、問題の本質を見ていこうと思いました。

    本書で名が挙げられたドンに匹敵するほどのスーパードンの飯島氏の采配ぶりが随所の記述から感じられました。とても面白く読めました。

  • リーダーは大局的にビジョンを提示すること、ドンはそれを遂行する道筋をつける人。田中角栄はそのどちらも行なったスーパードン。
    田中角栄は一級建築士の資格を持っていた。まず住宅金融公庫法、公営住宅法を作った。住宅公団や都営・県営住宅が増えたのは角栄のおかげ。
    次に、エネルギー関係に着手し、電源開発促進法を制定。次に道路を作っていった。
    角栄のすごさ。角栄の選挙区であった佐渡島の道路を国道にしてほしいという陳情があった。国道に昇格するには都道府県庁所在地など特に重要な都市を連絡する道路という条件があり、佐渡島の道路を国道にするのはありえないというのが官僚の見解。しかし、角栄は地図を持ってこさせ、海の上に線を引き、新潟から佐渡島を通り上越市を通るルートを国道に指定させてしまった。海の上でも国道の予定ルートとするアイデアはその後多くの離島の道路整備を進めた。
    飯島氏は日本のソムリエ第1号。
    「ラ・シェーヌ・ロティスール協会」の会員のステーキ屋は絶品。
    新聞広告に載るマンション等の確認番号と新聞発効日が近かったら、何か意図をもって暗躍した政治家の存在が疑われる。

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著者プロフィール

1941年茨城県つくば市生まれ。中央大学文学部卒業後、(株)マルマンを経てアコーダー・ビジネス・フォーム(株)に入社。持ち前の「押しと粘り」で7年間連続営業成績トップを獲得、サラリーマンの平均年収が63万円の時代にボーナス込みで1000万円の年収を得る。75年同社を退職後、茨城県つくば市に東日本印刷を起業。最盛期には年商約10億円を達成。現在は、趣味を楽しむ日々を送り、悠々自適のゴールデンタイムを満喫中。

「2021年 『70歳からを輝かせる生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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