いしになった かりゅうど モンゴル民話 (日本傑作絵本シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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本棚登録 : 151
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834000764

作品紹介・あらすじ

心のやさしい狩人ハイリブは、助けた白へびから恩返しとして、鳥やけもののことばがわかる玉をもらい受けます。ある日、鳥たちが「明日、大雨で山が崩れる」と話しているのを聞いたハイリブは、村人たちに逃げるように伝えますが、信じてもらえません。でも、鳥のことばがわかることを他の人に話してしまうと、ハイリブは石になってしまうのです。ハイリブは悩んだ末、ある決断をしました・・・・・・。心を打つモンゴルの昔話。

感想・レビュー・書評

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  • 6歳

    長女が通算2回借りてる
    こういう渋いタッチも好きらしい
    (せかいでいちばんうつくしいうまみたいな)

    自らが犠牲になり村を救った
    勇気のある若者の話
    これ系の昔話ってなんで人外のお礼が
    命と引き換えに特殊能力授けるパターンなんだろ
    可哀想じゃん

  • ※図書館で借りた本

  • モンゴルの昔話。
    人の良い狩人が白蛇を助けると、実は竜王の娘で、お礼に宝物をくれるという。
    狩人は白蛇の言う通りにして、動物の言葉がわかるようになる珠をもらうが、動物から聞いた言葉を人に話すと石になって死んでしまうという。

    多くを見捨てて自分だけ助かるくらいなら、自分が犠牲になろうという高潔な物語。
    竜王は珠を渡す時に何を思ったのでしょう。

  • 3年生

  • モンゴル民話
    ヘビを助けた狩人のハイリブ
    なんとヘビは竜王の娘だったのです
    竜王はお礼に宝をくれるといいますが、娘からの助言で、ハイリブは竜王の口の中にある動物の言葉が分かる玉を欲しいとお願いします
    しかし、この玉の事を他の人に話すと石になってしまうという
    ある日、ハイリブは鳥たちが山が崩れ大水がくると話しているのを聞きます
    ハイリブは皆に逃げるように言いますが、信じてもらえません
    とうとうハイリブは理由を話ます

    読み聞かせ時間は10分弱です

  • 読んでる途中までは、鶴の恩返しや浦島太郎など、やってはいけないと言われたことを我慢できずやってしまって悔やむ系のお話かと思ったけど、どこまでも優しくて実直な青年のお話だった。

  • 【あらすじ】
    狩人のハイリブは真鶴に捕らえられた白蛇を助ける。竜王の娘である白蛇はお礼としてお父さんの口の中にある宝の玉をあげると言う。玉を口の中に入れると、鳥や獣の言葉が何でも分かるが、他言すると石になってしまうということだった。
    玉を手に入れたハイリブは鳥たちが山が崩れると騒いでいるのを聞いた。ハイリブは自分を犠牲にしてでも、村人を助けるためにそのことを伝えると、石になってしまった。
    村人はハイリブの忠告で逃げたため、無事に助かった。村人は石になったハイリブを探して、山の上に祀った。

  • ☆ 5年生 読み聞かせ 2019秋 ☆
    モンゴルの民話。
    元気のよいこどもたちが、話がはじまるとすぐに真剣なまなざしを向けてくれる。タイトルから悲劇的な展開が予想されるからかやや心配そうにしている子もいる。実際、この秋台風による大雨の被害が報道され、繊細な子にはお話が真に迫りすぎるかな・・と事前に少し悩んだほどだ。
    ただ、このお話の核は、心やさしい主人公の自己犠牲の精神性にあるとおもうし、昔話らしいドラマチックな展開も楽しめるだろうと考えた。結果的に、絵もストーリーも、いっしょにじっくり味わえた実感があった。高学年のお兄さんお姉さんらしく、ともに充実した時間が過ごせて嬉しくなった。

  • 昔話絵本(モンゴル)
    ハイリブという若い狩人が、まなづるに食べられそうになったちいさなしろへびをたすけた。そのしろへびは実は竜王の娘で、お礼に竜王の宝をもらうことになる。狩人は娘に言われたとおり多くの宝物はもらわずに、竜王の口の中の玉をもらう。その玉を口の中に入れておくとすべての動物の言葉が分かるようになるが、知ったことを人に話すと自分は石になってしまうのだった。ハイリブはその石の力で何年もの間楽に狩りをして暮らしていた。ある日鳥が群れになって飛んでゆく時に、明日にはこのあたりは山が崩れ大水が出てすべての生き物が死んでしまうといっているのをきいた。ハイリブはそのことを黙っていることが出来ず村人に話すが信じてもらえない。石の力を説明している間に石になってしまい、ようやく信じてもらえたのだった。村人はハイリブのおかげで早くにげることが出来助かり、後にハイリブの意思を見つけ出して山の上にまつったのだった。
    大判の絵本で淡い色彩の美しい水彩画。ハイリブ外資になる場面から大雨、山崩れと見開きを使い迫力のある絵となっている。自分の思いを理解してもらえないもどかしさは、うまく言葉が出てこない子どもにはよく分かる感情かもしれない。

  • 身を呈して人を助ける人もいるのねー

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著者プロフィール

大塚勇三 1921年、中国東北地方生まれ。出版社勤務を経て、外国の児童文学作品の翻訳に多く携わる。主な訳書に『長くつ下のピッピ』(岩波書店)、『小さなスプーンおばさん』(学研プラス)、『グリムの昔話1~3』『アンデルセンの童話1~4』(以上、福音館書店)など、絵本の再話・翻訳に『スーホの白い馬』『たんじょうび』『プンク マインチャ』(以上、福音館書店)などがある。2018年没。

「2020年 『あかずきん グリム童話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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