鏡の国のアリス (福音館古典童話シリーズ)

  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834003352

感想・レビュー・書評

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  • ふしぎの国にくらべて、
    鏡の国は最初から最後まで出鱈目でとっても素敵だし、いま流行りのネコ本、猫さえ出てくれば売れる…の先駆け?子猫のキティが全てのきっかけなのがおとしろい。
    チェスに詳しかったらもっと楽しめるんでしょうが、コマを進む度にお話がどんどん変わっていく奇想天外さが楽しい。
    またマザーグースなど、詩や歌の引用や皮肉?が多用され、これ、ホントなのかな?パロディかな?といちいち調べたくなってしまう。
    ハンプティ・ダンプティーは分かるけど、「セイウチと大工」って何なの?おもしろーい!
    そしてここでも
    王さまと女王さまの言葉遊びが凄い。あげあしとりにも聞こえるけれど。
    とにかくお話が訳分からなくなっても、1マス越えれば次のお話が待っているので、なんだか安心できるのも不思議だった。
    ラストもいいなぁ詩から始まり、詩で終わる。

    賢治が『注文の多い料理店』に自ら添えた広告文を目にしました。賢治もアリスを読んでいたんだなぁ。

    「イーハトヴは一つの地名である。強て、その地点をもとむるならばそれは、大小クラウスたちの耕していた野原や、少女アリスが辿った鏡の国と同じ世界の中、テバーンタール砂漠の遥かな北東、イヴン王国の遠い東と考えられる。」

    そして春樹さんのアリス好きもなかなかで、ハードボイルドワンダーランドはもとより、ピーターキャットのマッチはチェシャネコのイラストだったのも有名なお話し。

    私の好きなアーティストたちが、とってもアリスの世界を愛しているのを再認識できたし、私もこのワンダーランドを体験し直して、随分頭が柔らかくなった気がします。

    アリスの読み解き本も山ほどありますね、いつかそれもきちんと読んでみたいものですー

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 秘密の国ではなく鏡の国。どんな世界でアリスは暮らしているのだろう。気になりますよね。

  • あの『不思議の国のアリス』の続編です。アリスが次に迷い込むのはどんな世界でしょうか。

  • ふしぎの国の続編にあたるアリスの冒険の物語。不思議の国のアリスは知っているけれど…という人におすすめの1冊。

  • ふしぎの国のアリスは知っていたがこの作品は知らなかった。あらすじから面白さが伝わってくる。

  • 不思議の国のアリスの続編のため、不思議の国のアリスと比べてみるのも面白いと思う。

  • メディアブックの要素の鏡の国のアリス (福音館古典童話シリーズ) 原作者のルイス・キャロルの作品です。

  • んんんん………。知っておくべき知識がないために面白さを半分も味わってない気がするぞ。庄野幸吉さんのあとがきをよんでいるとそんな思いがこみ上げる…。

  • 不思議の国のアリスの続編。近代社会への風刺の色合いが強かった。
    ディズニーアニメの「不思議の国のアリス」では。この二冊の内容が合わさっているのかーなるほど。
    世界にぐっと引き込まれて、あっというまに、夢をみているような気持ちのまま読み切りました。

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著者プロフィール

ルイス・キャロル (Lewis Carroll, 1832-98)
イギリスの作家。本名Charles Lutwidge Dodgson(チャールズ・ラトウィッジ・ドッドソン)。チェシャー州の牧師の家に生まれ、オックスフォード大学クライスト チャーチ学寮に学び、卒業後、同大学の数学講師となる。『不思議の国のアリス』(1865)、『鏡の国のアリス』(1872)の作者として最もよく知られているが、本来の数学者・論理学者としての、また最初期のアマチュア写真家としての功績も高く評価されている。

「2021年 『鏡の国のアリス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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