おそうじを おぼえたがらないリスのゲルランゲ (世界傑作童話シリーズ)
- 福音館書店 (1973年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834003994
感想・レビュー・書評
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11匹兄弟の末っ子、小さなリスのゲルランゲは掃除が嫌いで怠けてばかり。とうとう家を追い出されゲルランゲだったが、「ぼく、ごはんなんかいらない。野宿をしたっていい。オオカミにたべられたっていい。でも、ぼく、おそうじはおぼえたくないや」と意地を張る。すると、本当にオオカミにつかまってしまい……。
ゲルランゲの突飛な理屈に翻弄されるオオカミたちが愉快。キツネ、アナグマ、フクロウたち脇役の性格もユニークに描き分けられているが、ゲルランゲの理屈をちゃんと受け止めてしまう点はみんな同じで、そこが楽しい。ナンセンスなユーモアがたっぷりで、初めから終わりまでクスクス笑える。躍動感ある明るい挿絵も魅力的。
「ぼく、たべられてもいいんです、オオカミさん。でも、おそうじはおぼえたくありません。」
オオカミは、あんまりびっくりしたので、大きな口を、またしめたくらいでした。オオカミは、子リスをよくよくながめてから、耳をぽりぽりかきはじめました。
「このはなしは、わしにはややこしすぎる」ようやく、オオカミはいいました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おおかみがこりすのたべものを分かってなかったり、いえをどこにつくるか分かってないところがおもしろかった!
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たのしかった
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なんと言われようとそうじが嫌いなゲルランデ。家を出なければならなくなろうと、おおかみに食べられそうになろうと嫌いなものは嫌い。逃げるための戦略だったのかそれともただただ正直にマイペースなだけなのかはわからず。翻弄されすぎなオオカミとどこまでも自分を貫くゲルランデ。表紙からもわかるよね、ゴーイングマイウェイ感が。
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昔読んだ覚えはあるけど、話の筋は覚えてなかった。
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リスがオオカミにたべられなかったから、どうしてだろうとおもった。
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多摩図書館が編集した、子どもへの読み聞かせに適した推奨本の一冊。
冒頭の、「起承転結のはっきりした話で、具体的なことがらが目に見えるように書かれた文章」で、「絵本に親しまないまま大きくなった子供でも、抵抗なく本の世界に入っていける」という章で紹介。 -
とてもおもしろかった。リスのゲルランゲは賢いなぁと思った。