おそうじを おぼえたがらないリスのゲルランゲ (世界傑作童話シリーズ)

著者 : ジャンヌ・ロッシュ・マゾン 山口智子

• 福音館書店 (1973年10月10日発売)

感想・レビュー・書評

[りゅうさんの感想 · 2020年8月9日]

ぼくもおそうじはとくいじゃないけど、がんばってやる。ゲルランゲほど、きらいじゃないのかも。おばあさんは、お母さんみたいにわかい。
絵がきれいでかわいい。どっかで見たなと思ったら、ぐるんぱの絵の人だったからびっくりした。
お母さんに「すこしなまけもので、たいへんごうじょうでしたが、とても元気で、ひょうきんで、すばしこく、おまけに、かわいい、ぬけめのない顔つきをしていましたから、だれでも、すきにならずにはいられませんでした」というところがそっくりだと言われたけど、そうだなと思った。（小3）
この本を読んだ後、悪さをして叱られた息子は、ゲルランゲのまねをして踊り、許しを請いました。（母追記）

[Eさんの感想 · 2016年9月13日]

基本図書なので、借りて読んだ。

十一ぴきの子リスのうち、いちばん小さなゲルランゲは、とても元気。
でも、たいへんごうじょうで、おそうじをおぼえたくなくて、家を出ていくことになってしまいました。

ゲルランゲは、肝がすわっていて、大物を手玉に取れる器。笑
家を出て行っても、ごはんにも困らず、野宿もせず、ひとりでおどることもなかった！
オオカミが見事に振り回されているのがおもしろいし、キツネが達観していてかっこいい。
はじめに森の地図があって、そこにそって繰り返しでおはなしが進んでいく。
堀内誠一さんの画も彩りを添えていて、とてもいい感じ！
おりこうなゲルランゲは、「しんは、気だてのよい子リス」なのでした。

[はこちゃんさんの感想 · 2014年6月28日]

うわー、ガンコなリス坊ありえへん！(^^;;
いっそのこと食べられてしまえーっと、大人気なくも思ってしまいましたσ(^-^;)

[ヒギリさんの感想 · 2011年11月23日]

子供の頃好きだった本。
絵とタイトルが素敵すぎるから何度も手に取ってしまう。

おそうじをおぼえたくない子リスが家を追い出され、おおかみに食べられそうになるも「おそうじを覚えたくない」と主張。
おおかみは困惑しつつこんなアホな子を食べるのは沽券にかかわるとキツネやアナグマやふくろうの手を借りてそうじを覚えさせようとする。

狐物語が下敷きなのかな？スタンダードな展開。
真面目すぎてマヌケなオオカミやその親類のキツネという設定は一見パターンどおりだけれど、普通に友好的。
キツネは単に面白がっているようで、出し抜くとか利用する気配がない。基本的に自分は労働しないけど。
キツネはおしゃれさんに描かれた挿絵の影響もあって、笑い上戸のチャラ男に見える。

ゲルランゲはすじだけを見ると策士なのに、印象としては我の強い子供。
きちんと話せる利発な子だけど、やけを起こして開き直った度胸と運で乗り切ってる感じ。


続編
「結婚をしたがらないリスのゲルランゲ」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4834004384

[すみれの花の砂糖づけさんの感想 · 2010年1月24日]

小学生の時に読んでものすごく好きだった一冊。
何よりそうじが苦手だったからかも。
もちろんゲルランゲのように嫌とは言えず、しぶしぶやっていたので彼の勇姿（と表現しても過言ではない）をみてかっこいいやつだなぁと思った記憶が。
そうじが苦手な子におすすめしようかな。

[ゆいちゃんさんの感想 · 2024年1月8日]

おそうじを覚えたくない末っ子ゲルランゲ。
掃除を覚えないなら出て行きなさい！と家を追い出されるものの、追い出されてもなお、「そうじは覚えたくありません」と強情っぱり。
そんなゲルランゲに振り回されるみんなが可愛くて可哀想。オオカミさん…

[うちゅうのこどもさんの感想 · 2023年4月23日]

図書館本。長女の感想は「普通」。本を評価するボキャブラリー、視点の広さも持ち始めて欲しい。

[ティガーさんの感想 · 2022年9月6日]

11匹のの子リスとおばあさんが一緒に住んでいました。いちばん下のゲランゲは、可愛いリスだったので誰でも好きになりますが、少し怠け者で強情でした。
ある日、お掃除をしないゲランゲはおばあさんに叱られ、家を飛び出しました。
そして、オオカミの背中に落ちてしまいました。
オオカミはゲランゲを食べようと思ったのですが、ゲランゲが「ぼくたべられてもいいんです。でも、おそうじはおぼえたくありません」と言うものですがら、オオカミは何が何やら分からなくなって、いとこのキツネにそうだんにいきます。

ゲランゲの気の強さが可愛い。それに翻弄されるオオカミが笑える。
堀内誠一の絵がすばらしい。

[nさんの感想 · 2022年8月31日]

「ぼく、たべられてもいいんです」というリスのゲルランゲ。ただ、オオカミは目の前にそんなリスがいても「このわしが、なんにもできんリスを1びき食ったとしてみろ、わしは、みんなのまえで、大きな顔ができるかね？」と、世間体とプライドを気にする。

[司書KODOMOブックリスト（注：「司書になるため勉強中」のアカウントです）さんの感想 · 2022年8月3日]

「ゲルランゲはおそうじがきらい。おばあちゃんに注意されても、おそうじなんか絶対いや。「オオカミに食べられたっていい」とうとう家を出て行った！」
（『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部より）