西遊記〈下〉 (福音館文庫 古典童話)

著者 : 呉承恩 君島久子

• 福音館書店 (2004年1月20日発売)

作品紹介・あらすじ

手を替え品を替え現れる妖怪変化の群れ。偽悟空の出現に万策つき果て、菩薩の助けを求める悟空。そして、女人国で妖しい美女の誘惑を退け、ついに三蔵一行は満願を遂げました。

感想・レビュー・書評

[timさんの感想 · 2012年2月18日]

14年かけて辿り着いた天竺。35部5418巻のお経を東土に運び、旅の4人と一匹（馬）は前世の罪を償い、仏などの証果を得る。キレのいい文体と妖魔や仏の不思議な世界観、4人に次々とふりかかる災難に天地を駆け巡る戦闘シーン。読み終えるのがもったいないくらい夢中になりました。カッとなりやすいけど策略家で師匠に忠実な悟空。色恋や大食いのためにトラブルメーカーだけど場を和ませてくれる八戒。あまり戦わないけれどここぞというときに誠実な説得役となる悟浄。だまされやすくちょっと間抜けだけど仏の道を外れない三蔵。それぞれのキャラクターが引き立って会話もユーモラス。女の国、偽悟空、牛魔王と火の国、柿の木に封鎖された国、弟子を取った三人と武器の盗難、医者悟空…エピソードもワクワクするものばかり。挿絵と訳が天下一品です。

[abo69さんの感想 · 2006年10月8日]

西遊記とかのシリーズとかってどうあがいても終わって欲しく無いって思うのです。面白いからね。

[けいさんの感想 · 2006年2月26日]

この厚みは凄い…本好きの人でも躊躇する暑さ。中身も凄く複雑だけど、面白い。

著者プロフィール

１５０６年 ―１５８２年ごろ。明の時代の中国の官吏（役人）、文人。字は汝忠、号は射陽山人。江蘇省淮安県の人。中国では小説『西遊記』の著者とされている。１５０６年 ―１５８２年ごろ。明の時代の中国の官吏（役人）、文人。字は汝忠、号は射陽山人。江蘇省淮安県の人。中国では小説『西遊記』の著者とされている。

「2013年 『西遊記　（新装版）』 で使われていた紹介文から引用しています。」