町のけんきゅう (みぢかなかがくシリーズ)

  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834016826

作品紹介・あらすじ

考古学という、とても古い時代のことを調べる学問があります。出土品や石のかけらなど、ふつうの人には何の価値もないような古いものや、遺跡などから、過去の人間の生活、暮らし、文化を研究するものです。この現代版を考現学といいます。現在の人の暮らしや風俗を、観察・採集し、ありのまま記録し、研究するというもので、大正時代末期に、日本ではじまりました。この本「町のけんきゅう」は、わたしたちが一九七四〜九九年にかけて、日本各地の町や村を歩いて見つけた考現学採集をもとにして、本にしました。小学生から。

感想・レビュー・書評

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  • 考現学者の両親とともに初めて町のけんきゅうに行くお話。
    失礼ながら、始めはあまり興味をそそられなかったのですが、読み進めるにつれて、「けんきゅう」が細部にわたり、大好きだった妹尾河童さんの「河童がのぞいた」シリーズを思い出しました。

    お風呂屋さんに通って下着の統計をとったなんてすごいですね。その場でメモを取ったのでしょうか?覚えて帰ったのでしょうか?これが「男性の下着」のみで、私が現場に居合わせていなかったことに安心しました。観察対象は103人だそうです。

    その他、傘や乳母車の使い方等、いろいろなものが描かれています。

    子どもの初めての研究を描いた作品と思いきや、内容のほとんどは、親の研究の発表。おもしろいのもこの部分。
    最初から親の研究一本で行けば、もっと濃い作品になったのにと思いますが、そうすると児童書にならなかったのでしょうか?

  • おもしろいものを探して、みんなできょろきょろ。
    わたしは食べ物屋さんのカレーを調べる。種類や値段やお皿の形、カレーのかけかたまだ。絵にかいて記録、研究しよう。

    (『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部より紹介)

    「考古学という、とても古い時代のことを調べる学問があります。出土品や石のかけらなど、ふつうの人には何の価値もないような古いものや、遺跡などから、過去の人間の生活、暮らし、文化を研究するものです。この現代版を考現学といいます。現在の人の暮らしや風俗を、観察・採集し、ありのまま記録し、研究するというもので、大正時代末期に、日本ではじまりました。この本「町のけんきゅう」は、わたしたちが一九七四〜九九年にかけて、日本各地の町や村を歩いて見つけた考現学採集をもとにして、本にしました。小学生から。」

  • 良かったな

  • 5歳9ヶ月の娘へ読み聞かせ

    こういうの大好き。私が。

  • 一見すごくどうでも良さそうなもの、おじいさんたちの髪型とか、つり革の持ち方バリエーションとか、エアコン室外機の置き方(意外に千差万別!)を、フィールドワークでいっぱい集めて、しかもそれを手描きの絵にして一冊の本に(しかも児童書)まとめるという、真面目にトンチキな本だと思います。
    宝島社のVOWを彷彿とさせる一面も。

  • 2020.1.18市立図書館
    版元のツイッターで今年成人を迎える本として紹介されていて興味を持った。もとは(いまはなき小学生のための月刊誌)「おおきなポケット」1993年4月号に掲載されたものに、新たに大幅にページを増やしまとめた作品とのこと。「カレーのメニュー」「いろいろな植木鉢」「ものの干し方」など町で観察したことをイラストで示していて眺めるだけでも楽しい。
    「考現学」入門というとちょっと難しげだけれど、学校や町で身の回りをよく観察・採集して記録・研究するというのはその気になればいつでも始められるし、夏休みの自由研究の参考書としてちょうどいいかもしれない。たしかにもう缶のプルタブが道端にいっぱい落ちている時代ではなくなったし、荷物の運び方もリュッ派激増だし、20年でもずいぶん変わったことあるなぁ、と思いながらみた。

  • 図書館で表紙とタイトルに惹かれて借り。
    昭和臭漂う絵や風景。
    空き缶のプルタブ、最近は取れないもんなあ…。

    だがしかし中身は結構しっかりしたフィールドワークのすすめだと思った。

    8歳Fは気に入った模様。
    自由研究ってどうすればいいの、みたいな子にはいいかもしれない。社会の自由研究向け。

  • 子ども向け、考現学の本。

  • こんな風に身近なものをまじまじと観察すると新鮮だなておもいました。

  • 2015.6.13

    小学3-4年生の国語にオススメ

    町をみて回る面白さがある…

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著者プロフィール

岡本信也 岡本信也・靖子夫妻で一緒に1974年から名古屋を中心にした野外活動研究会に参加。南伸坊氏や赤瀬川原平氏らの路上観察会の発足の十年前から地道に活動を続けている。夫婦で共著の「超日常観察記」で雑学大賞を受賞。トヨタ財団の研究助成も受ける。

「2000年 『町のけんきゅう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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