大きな森の小さな家 ―インガルス一家の物語〈1〉 (福音館文庫 物語)
- 福音館書店 (2002年6月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834018080
作品紹介・あらすじ
ウィスコンシン州の「大きな森」の丸太小屋に、ローラと、とうさん、かあさん、姉のメアリイ、妹のキャリーが住んでいます。物語は、冬がくるまえの食料作りからはじまり、ローラ五歳から六歳までの、一年間の森での生活が、好奇心いっぱいのローラの目を通して生き生きとものがたられます。小学校中級以上。
感想・レビュー・書評
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もっぱらNHKのTVドラマで子どもと毎回楽しんでいたのだが、BSで何十年ぶりかに再放送されて、懐かしさのあまり原作を読んでみた
1870年ごろの大森林や大草原の開拓生活の中で成長していく好奇心いっぱいの少女ローラと家族の物語
人間の生活の原点ともいうべき衣食住、特に食料の調達だけに毎日毎日が費やされる暮らし
冬になる前に、木の実や畑の野菜を収穫し、豚や鹿の肉を燻製にしたり干したりして倉庫いっぱいに貯蔵しておく
蜂蜜やメープルシロップを作り、小麦を取った残りのわらで母さんは家族みんなの麦わら帽子を編む
昼間は、それぞれが自分の持ち場の仕事を精一杯こなし、夜は家族が集い、父さんのバイオリンに合わせ歌い、おじいちゃんや父さんの小さい頃の話に子供たちは目を輝かせる
「とうさんは、種まきがすんだら、みんなで町へいこうといいました。ローラもメアリイも連れていってもらえるのです。ふたりとも大きくなったのですから。
ふたりは、はしゃぎきっていました。で、つぎの日には、町へいきごっこをしてあそびます。ふたりは、でも、どういうふうにしたらいいのか、よくわからないのです。町というのはどんなものか、よく知らないので。」
何といじらしく、かわいいことだろう
もちろんテレビもゲームも携帯も電気も何もない
綺麗事ではない毎日の厳しい生活であろうとは十分察しがつくが羨ましさを感じてしまうのはなぜだろう
ないないづくしの生活でも、一番大切なものはちゃんとあるからだろう。家族、信頼、愛・・・
この頃に戻りたいなどとは思わないが、今のように便利にならなくても、もう少し、もう少しだけ不便で、物がない生活でも大丈夫なのになと思ってしまう
人間は、どんな生活をめざそうとしているのだろう
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子供の頃にこの本に出会えていて良かった、と思う。
バター作りやベーコン作り、いつもと違うお洒落をした大人たちのダンスパーティー、かえで蜜のキャンディー。また読みたくなってきた。 -
アメリカ開拓時代のお話し。
このカセットテープも持っている。
とても素朴でステキな曲です。
この本は何度でも読みたい一冊です。 -
家の外の狼が近づいて来るシーンから始まり、おとうさんが熊と対面するシーンやおじいちゃんがヒョウに追いかけられるシーンなど、命の危機がすぐ近くにある事を物語っている。
収穫のシーンが特に印象に残っているけど、クリスマスやダンスパーティーなど親戚が睦むシーンは楽しさが伝わって来る。 -
ローラがトウモロコシの芯を赤ちゃんに見立て、名前までつけて大事にしているいじらしさ、そしてその赤ちゃんを気遣いながら遊ぶ健気さに、思わず涙が溢れてしまいました。
この時代の素朴さから私たちは、ずいぶん遠くに来てしまったような気がします。 -
家族5人のあたたかく、和やかな毎日の生活が綴られている。とにかくお腹が空いてくる素敵な描写。高学年へ。
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名著と言われている本作を古本で購入して本棚であたためていました。娘が小学生になり、そろそろ良いのではと思い寝る前の一冊として毎日少しずつベッドで読み進めました。が、娘にとってはリアルな描写やイメージしづらい時代背景を暗い雰囲気だと感じたのか、最初はローラたちのお人形エピソード等を楽しんで聞いていたものの、後半は「なんだか怖い」と言っていました。なので終盤で中断してしまいました。中断後は親のみで黙読。
100年以上前の開拓者の暮らしぶりが活き活きと描かれていました。バイオリンを奏でて歌ってくれるお父さん…素敵!2022/9/2 -
子供の頃大好きだったのを思い出し、再び読んでみました。森の中での家族の暮らしが目に浮かぶようで、温かい気持ちになります。