こねこのトムのおはなし (ピーターラビットの絵本 4)

  • 福音館書店
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (55ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834018585

作品紹介・あらすじ

ポターが本書を書き始めたのは、湖水地方のソーリー村にあるヒルトップ農場を購入してから一年たった頃でした。この本では、ヒルトップ農場の家と庭が、そっくりそのまま描かれています。トムとその姉妹たちが住んでいるのはヒルトップの家で、彼らが遊びたわむれているのはポター自身が手がけた美しい庭です。1907年刊。

感想・レビュー・書評

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  • 福音館書店版のピーター・ラビットシリーズの四巻目ですね。
    「こねこのトムのおはなし」は早川書房版を読んでいたのですが、福音館書店版は先に有ることがわかって、気になったので読み比べてみました。
    福音館書店版は初版が1971年ですが、こね本は新装版で2002年発行です。
    早川書房版は2022年発行ですから、20年の開きがありますね。
    福音館書店版の訳は、いしいももこさん、絵本や童話の作家さんで、「くまのプーさん」の訳でも有名ですね。
    いしいももこさんの訳は、やわらかくやさしい感じです。
    メルヘン的かな。
    早川書房版の川上未映子さんはリズミカルで、ファンタジーな感じですね。
    福音館書店版は24巻で、別巻があります。
    早川書房版は23巻です。
    お話しの順番も違いますね。
    「こねこのトム」は
    福音館書店版は四巻目。
    早川書房版は八巻目。
    福音館書店版は絵が淡い色彩ですが、早川書房版の方が色鮮やかです。
    大きさは、同じなので原作に忠実なようです。
    出来れば、読み比べてみてみたくなりました。
    作品の内容は同じなのですが、味わいの違いが楽しめそうなのです。
    「こねこのトム」、何回読んでも楽しいです。訳者のちがいの楽しみ味わえました。
    タビタお母さんは、やんちゃな子どもたちにふりまわされてたいへんですが、絵がとても可愛らしくて微笑ましいです。
    少し気になるのは、ビアトリクスさんが
    「いつかきっと わたしは、またべつのほんをかいて、こねこのトムの おはなしを あなたがたに することに なるだろうと、おもいますよ。」と綴られていることです。
    ピーター・ラビットシリーズ以外の「こねこのトム」の話があるのでしょうか?
    ビアトリクス・ポターさんの作品を探してみたくなりました。楽しみが増えましたね。

  • ポターさんの描くねこちゃん可愛いすぎる。そして、今回もまた庭の絵がとても美しい♪

    今回の主役はこねこのトムくん。ピーターラビットはお休み。

    お茶会のためにお母さんにおしゃれなひらひらの服を着せられたトムくんたち。なんだかぎこちないね、泥だらけで遊び戯れているトムくんたちの方がずっと可愛いわ。

    あひるのパドルダックさんたちも面白いな。ぴた ぱた ぱたり ぱた、ぴた ぱた よたり ぱた!(笑)よたりってどんな感じだろう。

  • ★4.0
    ねこ好きとしては、あのふわふわな毛並みだけで堪らない!そして、タイトルに名を冠したトムは勿論、ミトンもモペットも、3匹ともがみんな可愛い。そんな3匹が仲良く遊んでいる姿やおめかしした姿が、思わずにこにこしてしまうくらいに愛おしい。また、3匹の前を通り過ぎるアヒル家族も可愛くて、何故か自分で服を着てしまうドレークさんが面白い。それにしても、3匹によるラストの暴れっぷりが半端なく、「あの後こっぴどくお母さんに怒られただろうな」と、可哀相に思いつつも笑ってしまう。やっぱり、ねこは無敵!可愛い!大好き!

  • やんちゃなこねこちゃんたちに、あひるさんたちも加わって、とてもユーモラスな仕上がりになっています。

    こんな小さな手のひらサイズの絵本でも、ストーリーに広がりがあって、とても楽しめます。

  • うんうん,こどもってそういうもんだね.お母さんもきれいなお洋服を着せて外に出すって,思いっきりこうなる予感.子猫のかわいさ,たまりません.

  •  日本語版、ピーターラビットの絵本4、1971年11月1日初版発行、英語版1907年発行、11番目の作品。

     ミトンとトムとモペットは、タビタ・トウィチットさんの子どもたち。お母さんのタビタがお茶の会にお友達を呼ぶので、綺麗な服を着せられましたがいたずらっ子の子どもたちはお利口さんにはしてません。外で転んで服を緑色に汚し、落とした服はアヒルのパドルダックさんたちに着られてしまい、はだかんぼで家に帰ったら、お母さんに2階に追いやられ……。

     やんちゃな子猫たちが実に可愛いです。ヴィクトリア時代のいいところのお坊ちゃんお嬢ちゃんなんだろうけど、子どもを押さえつけようったってそうはいかないですね。お母さんの思惑とは反対に、服を無くしたりおとなしくしないで遊びまわっていたり、お母さんが滑稽な感じ。

     裕福な家庭に生まれ、親から余り構われなかったポター自身の経験が、この本に生きているように思えます。
     このお話を書き始めたのは、湖水地方のソーリー村にヒル・トップ農場を買って一年経った頃のこと。このソーリー村の家や通りが挿し絵に美しく描かれています。

     また、きょうだい猫のモペットは別のお話に登場します。

  • とても可愛らしい子猫のお話で、お母さん猫がお茶会のためにせっかく着させてくれたきれいな洋服も、やんちゃな3匹の子猫が言いつけを守らず外で活発に遊んでしまったために、洋服はボロボロになってしまいます。そして、知り合いのあひるさん達にも着ていた洋服を全部とられてしまい、お母さん猫にこっぴどく叱られてしまいますが、3匹の子猫は全くめげずに元気に遊んでいたのには本当に“プッ”と思わず笑ってしまうようなお話でした。やはり子猫達にはきれいな服を着てじっとしているよりも、外に出て元気に走り回っている方が性に合っているのだと思います。私はこの本を読んで、少しだけ“猫を飼ってみたいかも”と思いました。

    ペンネーム:ヨッシー

  • 娘がピーターラビットシリーズにハマり始め、図書室で借りてくるようになった。今回はそれを私もちょっと読ませてもらった。
    コロコロしたねこのきょうだいたちがとっても愛くるしい!ユーモラスな展開とオチの付け方は今回も素晴らしい。でもお母さんネコには同情しちゃうよ(^_^;)

  • まず絵がとても良い。写実的でありながら擬人化にも説得力がある。
    子供は親の言うことを聞かないもの、というより、これを親に抑圧された作者の代償行為と見るのは自然な感じがする。それにしても子猫がかわいい。

  • タビタのお母さん、可愛いけどやんちゃな子猫たちの育児大変そう...

    お洋服着せられてる皆んなが本当に愛らしいし、ほっこりする作品! お母さんは大変だけど、子供だから仕方ないよね!

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著者プロフィール

1866年イギリス・ロンドン生まれ。絵本作家。『ピーターラビットのおはなし』シリーズで知られる。

「2020年 『大人の塗り絵 POSTCARD BOOK ピーターラビットの絵本の世界編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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