こぶたのピグリン・ブランドのおはなし (ピーターラビットの絵本 21)
- 福音館書店 (2002年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (83ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834018752
感想・レビュー・書評
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ピグリン・ブランドの冒険譚といったところ。愛らしい物語であるほか、ピンチを知恵で切り抜けるカタルシスもあります。途中の挿絵でニワトリと握手するピグリンがお気に入りです。
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「こぶたのピグリン・ブランドは、アレクサンダーといっしょに市へやられることになりました。2人が道を行くとおまわりさんに出会い、アレクサンダーだけ農場へ連れ帰られてしまいました。1988年刊の新装版。」
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州の境をこえる許可証を持って二匹のこぶたが出かける話。最後に帰って来るのは一匹は違うこぶたになっていましたが。話がなかなか進まない気がしました。少々読むのに疲れました。
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娘のリクエストで借りた
私の方が癒された -
★4.0
8匹もこぶたがいるなんて楽しそう!と思ったのも束の間、すぐにバラバラの道を行くことになり、悲しみに浸る余裕すらなし。中でも、主人公ピグリン・ブランドの境遇が、あまりに波乱であまりに切実。弟アレクサンダーと別れる時のピグリンの背中、とり小屋での途方に暮れたピグリンの表情に、哀愁を感じずにはいられない。が、ピグウィグとの出会いはまさに運命で、手と手を取り合って走る姿は駆け落ちする男女のよう。橋を渡っただけで逃げられるとは思えないけれど、2匹が仲睦まじく暮らし、じゃがいもを育てていると良いな、と思う。 -
「ふたりでどこまでも逃げる」逃走劇が子供のころから好きだった。一番最初に好きになったのはたぶんこの物語だったな、と久しぶりに手に取った。
ピグウィグが口ずさむナーサリーライムがずっと心に残っている。
小さなふたりには壮大でも、州境を越えるだけの短い旅。最後まで心細さを感じながら、彼らがはるかな国にたどり着いたことを願わずにいられない。 -
皆さん、テレビで知ってるはず。某CMで華麗な踊りを披露し、冷蔵庫を漁ったりしていたアイツですよ!
あの愛嬌たっぷりのブタくんがピーラビのキャラクターだと知ったのはつい最近。(一体どれだけ浸透してるのか…)早速図書館で借りてきました。
意外と長い話だったけど、真面目なピグリンのキャラクターがとてもよく描かれてました。一般的に、絵本のブタってお調子者が多い気がするんだけど、ピグリンは例外。対照的に、弟のアレクサンダーがお間抜けで憎めない感じでした。
挿絵は、白黒のイラストが多く、それがむしろいい雰囲気を醸し出してました。立ったブタの後姿ってたまらなくかわいい!私が知る限りのピーラビの作品に共通していることだけど、擬人化してるけど「人」に徹してるわけでもなく、時々すごく「動物」っぽい表情を見せてくれるのが魅力的でした。
ラストシーンでやっと「あ、私たちが知ってるピグリンだ!」と思うことでしょう。