もっとおおきな たいほうを (こどものとも絵本)

著者 :
  • 福音館書店
4.04
  • (45)
  • (62)
  • (30)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 652
感想 : 77
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834024753

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 争いごとほどバカバカしいものはない。

  • 〝とある国の王さまは、先祖代々より伝わる立派な大砲をもっていました。この大砲を撃ちたくて仕方なかったのですが、戦争がなかったので打てませんでした...ある日のこと「大変です、王様! 川で勝手に魚を獲っている狐がいます!」「何だって!」王様は怒り狂いました。この川で獲れるピンクの魚は王様の大好物だったのからです。「大砲で追っ払ってやる!」・・・〟狐との争いが始まり、大砲の大きさ比べがエスカレ-ト・・・「もっと大きな大砲を!」の繰り返される無体ぶりは、某国の独裁者の自慢気な顔を彷彿させられる、大人の絵本。

  • 2023/10/6
    5-1
    6分

    低学年でも読めるほんですが、高学年の受け止め方もあるかなと思って選びました。

    戦争の本ですが、朝から暗くなり過ぎず、でも考えさせられる所があり、良い絵本と思います。

    読み終わった後、担任の先生が みんな、どう思った?先生は(今習っている単元名を挙げて)の事を思っていたよ。と繋いでくれました。授業の理解の助けになったのなら幸いです。

  • 図書館本。私の選定本。次女と一緒に読み聞かせ。相手を打ち負かすために、大きな大砲を作っていく王様。結末はほっこりです。

  • 小さな子にも分かりやすく軍拡路線の危なさ、バカバカしさを、そっと教えてくれます。


    ウルトラセブンの「超兵器R1号」のエピソードを思い出しました。

    「忘れるなダン、地球は狙われているんだ。今の我々の力では守りきれないような強大な侵略者がきっと現れる。その時のために…」(フルハシ)

    「超兵器が必要なんですね」(ダン)

    「決まっているじゃないか!」(フルハシ)

    「侵略者は、もっと強烈な破壊兵器を作りますよ!」(ダン)

    「我々は、それよりも強力な兵器をまた作ればいいじゃないか!」(フルハシ)


    「それは、血を吐きながら続ける…悲しいマラソンですよ。」(ダン)

  • 低学年の児童によみきかせるのにとてもいい話。この本の本質を理解するか?といえば、きっと難しいのだろうけど、子どもたちは感覚で捉えていけるように感じました。

    キツネと大砲比べをした結果、残ったのは使えそうもない大砲ばかり。もったいないから「○○に使う」と知った時の1年生男子。「いいねぇ!」。この一言にすべてが入っているように思います。ぜひ、よみきかせてあげてほしい一冊です。

  • 大砲を撃ちたくてたまらない・・・
    大きい大砲にさらに大きい大砲を!
    大砲を撃ちたいなんて思わない・・・

    ほんとうに
    撃ちたいなんて思わなくなるにはどうすればいいんでしょうねー

  • マウントを取り合う愚かさと、
    あまり教訓めいた話過ぎないところ、
    最後のオチガユーモラスで面白いところが、
    とてもよかった。

  • プーチン大統領5選の知らせを聞いた。大砲を使った問題解決の愚かさを教えてくれる。ありったけのユーモアを添えて。

  • 良い具合にゆるい。
    絵も、ストーリーも。

全77件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1978年福岡県宗像市生まれ。小学生のとき不登校になるが、それを乗り越えてからは明るい子ども時代をすごす。1999年ユリ・シュルヴィッツの絵本『ゆき』に出会い、魂を動かされ絵本を描きはじめる。2003年『もっとおおきなたいほうを』でデビュー。作品は中国語・韓国語・カレン語・ラオス語・ビルマ語に翻訳されている。その他の絵本に『えんまのはいしゃ』『あなのはなし』、『こぎつねトンちゃんきしゃにのる』)、『でんしゃだって…』などがある。

「2018年 『メガネくんとハダシくん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

二見正直の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×