- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834080346
作品紹介・あらすじ
秋の北海道、親ばなれしたはずの雌の子ギツネが、育った巣穴を追い出されてもたびたび帰ってくるようになり、とうとう居座ってしまいました。やがて、発情期を迎え、なんと子どもまで産んで、母と2匹の娘、その夫2匹で、11匹の子ギツネたちを一緒に育てはじめたのです。「おかあさん」に焦点を当て、共同で子育てをするキタキツネの雌たちのふしぎな生態を明らかにします。『キタキツネのおとうさん』の続編です。
感想・レビュー・書評
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著者、竹田津 実さんが、知床半島の近くの北海道小清水町で獣医をしながら、牧場の牛や馬など家畜の診療をするかたわら、40年以上にわたって野生のキタキツネを研究してきたものを解りやすく、多くの写真を入れて書いたものです。
キタキツネの生態がよく分かります。そして雌のキツネと雄のキツネの役割が解りやすく解説しています。キツネの家族は、雌が中心になって形成されています。それは、生まれた子ギツネを、母キツネは一定期間父キツネに会わせないことに由来しているのかもしれません。このため子ギツネは、常に母キツネによりそっています。雄キツネは、雌の発情期の時と最初の子育ての時に、ネズミなどの餌を取って来るぐらいで、それが過ぎると放浪の旅に出て行きます。
【読後】
キタキツネの家族構成は、雌キツネを中心にして子育てし、子育てが終わると。子供たちは、親離れしていきます。多くの子ギツネは、親と離れて自分たちの集団を作るために出て行きます。ただ娘キツネは、母キツネのもとに戻って来て新たな子を生み育てていく時もあります。このため集団の中には、大人になった雄キツネは、いません。私としては、寂しいです。
子ギツネを見ていると、小さく、丸く、かわいく、癒されます。子供に乳を与え集団を率いる雌キツネは、大きいですが痩せています。
キタキツネのおかあさん (たくさんのふしぎ傑作集)
2013.10発行。字の大きさは…大。2021.11.04読了。★★★☆☆
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【バックナンバー】
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「秋の北海道、親ばなれしたはずの雌の子ギツネが、育った巣穴を追い出されてもたびたび帰ってくるようになり、とうとう居座ってしまいました。やがて、発情期を迎え、なんと子どもまで産んで、母と2匹の娘、その夫2匹で、11匹の子ギツネたちを一緒に育てはじめたのです。「おかあさん」に焦点を当て、共同で子育てをするキタキツネの雌たちのふしぎな生態を明らかにします。『キタキツネのおとうさん』の続編です。」
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★★★★☆
こちらは写真絵本。
母と娘が協力して行う子育てについて。
(まっきー)