ゴリラが胸をたたくわけ (たくさんのふしぎ傑作集)

著者 :
  • 福音館書店
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本棚登録 : 123
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834081879

作品紹介・あらすじ

長いあいだ、ゴリラが胸をたたく「ドラミング」は、戦いの宣言だと思われていました。ところがゴリラ研究者 山極寿一さんは、ゴリラのすむアフリカの森に入り、ゴリラと友だちになって、それは誤解だったと気づきました。平和に暮らしたいゴリラたちは、争いをさけるために胸をたたいていたのです。心やさしいゴリラたちのふしぎな世界をのぞいてみましょう。

感想・レビュー・書評

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  • ゴリラとニホンザルの親子のかんけいがぜんぜんちがってびっくりした。ゴリラは、子どもがえさがほしいと表げんするとわけてあげるけど、ニホンザルは子どもがほしがるとおこる。ゴリラは人間に近いのかな。
    でも、ゴリラはあらそわない。人間はあらそう。(小3)

  • ごりらのことが好きになる一冊。つぶらな瞳のゴリラが可愛いかった。

  • ゴリラが胸を叩くのは威嚇じゃないんだ!大人はみんな映画「キングコング」の間違ったイメージをすり込まれている。ゴリラは戦わない、とても平和的な生き物で、サルやチンパンジーと比較して思慮深いのだ。そんなゴリラを間近で観察し研究し続けてきた山極先生の語りと、ゴリラが好きでたまらなくて描き続けいる阿部知暁さん。動物園はいけても野生のゴリラに会いになかなかアフリカまで行けない私たちにもメッセージがしっかりと伝わってくる。

  • https://www.youtube.com/results?search_query=gorilla+greeting
    https://www.youtube.com/results?search_query=gorilla+language

    シルバーバックのドラミングは2㎞先まで届く。群れ同士が衝突しないように、移動するときはシルバーバックが他の群れのシルバーバックとドラミングでやり取りをする。

    ゴリラの穏やかさは知能が高いから?人間は知能が高いけれど、ある時は争い、ある時は穏やかだ。ゴリラの住処は自然豊かな場所で、食べ物を奪い合う必要がなかったから穏やかさを持つ個体が高く評価される社会を築けたのでは。

  • ゴリラはやっぱり素晴らしい

  • 「長いあいだ、ゴリラが胸をたたく「ドラミング」は、戦いの宣言だと思われていました。ところがゴリラ研究者 山極寿一さんは、ゴリラのすむアフリカの森に入り、ゴリラと友だちになって、それは誤解だったと気づきました。平和に暮らしたいゴリラたちは、争いをさけるために胸をたたいていたのです。心やさしいゴリラたちのふしぎな世界をのぞいてみましょう。」

  • ゴリラの「ドラミング」のことなど、ゴリラたちの生活についてやさしく書かれた絵本。イラストのゴリラの目がきらきらしてて可愛い。なんとなく怖い印象を持ってたゴリラですが、戦いを好まない優しくおおらかな気性なのですね。色々勉強になりました。

  • ゴリラが胸を叩く行為を「ドラミング」といいます。意外にも「ポコポコ」という微笑ましい音がするそうな。「バシンバシン」と、いかにも凶暴そうな音がするようなイメージでした。ゴリラは凶暴だというイメージは、某映画によって植えつけられたのかもしれません。この本を読めば、争いを嫌い、愉快で、仲間思いのゴリラの一面を知ることができます。
    また、良質な説明文に触れるまたとない教材にもなると思います。

  • 絵本なので大人には少し物足りなさを感じることもありこの評価です。子供にはゴリラに親しめるようになって、いい絵本だと思います。
    巻末の新聞まんが?が面白かったです。

  • ゴリラが胸をたたくわけは、「戦いの宣言」ではなく…
    こういう誤解は胸が痛む。

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著者プロフィール

第26代京都大学総長。専門は人類学、霊長類学。研究テーマはゴリラの社会生態学、家族の起源と進化、人間社会の未来像。

「2020年 『人のつながりと世界の行方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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