- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834086195
作品紹介・あらすじ
ある南の小さな島に暮らす6才の正吉の家に、生まれてまもない子ヤギがやってきます。長いまつげに、真っ黒なやさしい目。白くむくむくした元気な男の子です。「おれのヤギだ! おれのヤギ!」。大喜びの正吉は、小屋をつくったり草原に連れていったり……。おじいやおばあに見守られながら幸せな時間がゆっくりと流れていきます。けれども、ある日、島の沖合で轟音が響き、たくさんの黒い軍艦が現れます。太平洋戦争末期の沖縄が舞台の物語。
感想・レビュー・書評
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せつなーーーーー!!!
名前を付けないヤギ。つけてはいけないヤギ。
ほのぼのとした表紙とヤギにつられて、読んでみた。
戦争の話やん。せつなかった。 -
表紙が良い。水色の空、黄緑色の大地に立った白い子ヤギ。子ヤギはつぶらな瞳で誰かを見ている。読み終えて改めて表紙を見ると、副題?が書いてある。THE LAST WONDERFUL DAYS この言葉が沁みる。
南の小さな島で、おじいとおばあと暮らす6歳の正吉(ショウキチ)。正吉の父さんは戦争に、母さんは大きな島にあるかつおぶし工場に働きに、兄さんは大きな島にセンソウの手伝いに行っていて家にはいない。おじいが子ヤギをもらってきて、正吉のヤギだとうでにのせてくれた。
それから、正吉とヤギの生活が始まる。
穏やかでほほえましい正吉とヤギの生活が描かれる。しかし戦時中である。予想だにしない急展開のラストをむかえる。おばあの「子どもがセンソウに行くなんて、まちがってるよ。どうしちまったのかねー」の言葉が辛い。
ロシアとウクライナのセンソウが早く終わる事を願う。 -
「ある南の小さな島に暮らす6才の正吉の家に、生まれてまもない子ヤギがやってきます。長いまつげに、真っ黒なやさしい目。白くむくむくした元気な男の子です。「おれのヤギだ! おれのヤギ!」。大喜びの正吉は、小屋をつくったり草原に連れていったり……。おじいやおばあに見守られながら幸せな時間がゆっくりと流れていきます。けれども、ある日、島の沖合で轟音が響き、たくさんの黒い軍艦が現れます。太平洋戦争末期の沖縄が舞台の物語。」