親鸞の世界 (真宗文庫)

  • 真宗大谷派宗務所出版部
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834104387

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  •  鈴木 大拙、金子 大榮、曽我 量深の3人の対談の司会が西谷 啓治。
     なにこの豪華絢爛さ。
     くまなく真宗の肝要について話しをされるわけだが、鈴木師のつっこみが素な感じでものすごい。あくまで冷静、言葉を選ぶ金子師に自分の言いたいことが溢れてきたら止まらない曽我師。絶妙な質問を交えて話しを振っていく西谷師。これいろいろ考えられたけど空気感を伝えるためにそのままテープ起こしみたいな場面もあるんだろうな。
     曽我師の見解については通して聴いてもちょっとわからないところはあった。世自在王仏と法蔵菩薩を同一と捉えるのはなんかこの話の流れだとよくわからなかった。あと、寺に来る年寄りにはむずかしいことはわからないからいわなくていいみたいなところも何度かあり、ちょっとうーんとなる。
     曽我師と金子師の領解か違うと西谷師が指摘するのもすごいなと。でもそれは表現であって、通じている感じがまた不思議なのだ。
     とにかくこのメンツの対談、おお!そうきたか!と興奮しながら自分はどうかなと考えながら読み進める。真宗の方は是非一度読まれることをおすすめする。

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著者プロフィール

1870(明治3)年、金沢市本多町生まれ。本名貞太郎。1891年、鎌倉円覚寺の今北洪川について参禅。洪川遷化後、釈宗演に参禅。1892年、東京帝国大学哲学科選科入学。1897年、渡米。1909年に帰国、学習院大学・東京帝国大学の講師に就任。1921(大正10)年、真宗大谷大学教授に就任。大谷大学内に東方仏教徒教会を設立、英文雑誌『イースタン・ブディスト』を創刊。1946(昭和21)年財団法人松ヶ岡文庫を創立。1949(昭和24)年文化勲章受章。同年より1958年まで米国に滞在し、コロンビア大学他で仏教哲学を講義。1956(昭和31)年宮谷法含宗務総長から『教行信証』の翻訳を依頼される。1960(昭和35)年大谷大学名誉教授となる。1961年英訳『教行信証』の草稿完成。1966(昭和41)年7月12日逝去。

「1979年 『The Essence of Buddhism 英文・仏教の大意』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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