- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834232424
作品紹介・あらすじ
買ったばかりの赤い靴を履いたまま、人助けのために池へ飛び込んだのぶ子。そんな彼女の姿をずっと忘れられずにいた千代彦だったが、数日後、彼の働くカフェに偶然のぶ子が訪れる。運命を感じた千代彦は、勇気を出してのぶ子をデートに誘うことに成功。しかし当日、のぶ子はあっさり帰ってしまい…? 千代彦とのぶ子のなれ初めストーリーを収録!
ボーイッシュ女子・のぶ子と、オネエな男子・千代彦のほっこり日常ライフ。
感想・レビュー・書評
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絵柄に、少しクセはあるけど、ストーリーが好みに入っているので、読んでいても、さほど気にならない
先巻の感想でも書いたのだけど、千代彦さんとのぶ子さんが、現実に普通にいそうなカップルなのが、実に好いんだよなぁ
極論かも知れないけど、オネエってのは、二重瞼とか鼻の高さ、足の大きさみたいな、個人を作る数多くの小さいパーツの一つであって、さほど特別なモノでもないと思う
オネエだからって、人に迷惑をかけるでもない。むしろ、男の気持ちも理解できるし、普通の男より女性の感情にも寄り添えるんだから、ある意味、恋愛では一馬身くらいはリードしているんじゃなかろうか、と私は思う
この(3)は、2巻の続きであり、過去パート
『ONE PIECE』や『からくりサーカス』、『七つの大罪』などのアクション多めの少年漫画でもそうだが、やはり、恋愛モノでも過去編ってのは、作品の質と評価を左右する気がする
まだ、全てが描かれている訳じゃないけど、この巻を読む限り、『オネエな彼氏とボーイッシュ彼女』をつまらなくしているって事はない
むしろ、コガ先生の、恋愛ものを描く青年漫画家としての実力が、この過去パートを描く事で引き出されているようだ
現在、相思相愛の二人が、如何に、そんな関係になっていったのか、が適当だと現在パートに戻った時、歪みが生じてしまうのだから、過去パートを描く際はより、集中力が高まるのだろう、と素人なりに感じた
帯でいくえみ綾先生も書いている通り、もっと、メインの二人を知りたいって気持ちを読み手に持たせてくれる
また、この(3)でも、ジンさんのシブさは健在で、改めて惚れ直した、男として
本編が、これまた気になるトコで終わってしまっているので、(4)を早く読みたくてしょうがない
ただ、申し訳ない話なのだが、この(3)で強く印象に残ってしまったのは、誤解が誤解を呼び、根も葉もない噂が広がっていく様が描かれている第21話だったりする。状況が状況だったにしろ、やっぱ、事実をちゃんと確認せずに言いふらすのは良くないよな。面白半分で噂を拡散したツケは結局、自分で払わなきゃいけないんだからw
この台詞を引用に選んだのは、極端だけど、理解できるので。人間、自分の見た目を自分の意志でガラッと変えると、案外、思いきった事が出来ちゃうんだよなぁ。世の苛められている子が全員、こんな強さを持ち合わせている訳じゃ無いだろうが、抵抗してもダメ、親や教師に相談してもダメってんなら、一回、キレちゃってもいいんじゃないかなぁ