- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834232592
作品紹介・あらすじ
全開の暗黒魂ここに極まる! ガチ&ギャグ、Wの闇ストーリー完全収録!!
ノロイファクトリー
この世は呪い、呪われ。どこを向いても呪いだらけ。人の業と手をつないだ輩どもが起こす不条理と絶望のショート・ホラー・ストーリー。その有様、まさに奇想天外!!
オマエのしわざだったのか!
世間を泣かせる「困ったこと」は全部怪異のせいだった!? 怪奇大好き・オカ姉妹が闇に裁いて仕置きする。抱腹絶倒のオカルト・ギャグ!!
感想・レビュー・書評
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「面白い」もしくは「つまらない」って感想、評価を下せる代物じゃない
印象に残らない作品であれば、感想を書く必要もないが、こうも強く刻まれてしまっては、厄落としも兼ねて、ここにレビューを乗せ、生にぇ・・・ファンを増やさないとならん
まぁ、最後まで読んでいただければ、ありがたい
この『ノロイファクトリー』に限った事じゃないけど、洋介犬先生の作品ってのは、読むタイミングが難しい
朝に読むと気分が悪いままで一日を過ごさなきゃならん。昼も、午後が憂鬱になる上に、他の作品が頭に入って来なくなる。夜は夜で、夢に出てくる可能性が高すぎる
色々と悩んだ結果、私としては夕方に読むのが無難かな、と結論付けた。前から歩いてくる人の顔も見えなくなり出し、その正体を問う自分である黄昏時。この時間帯が、『ノロイファクトリー』の毒が特に効いてきて、なおかつ、抜きやすい
勿論、これは私の感覚なので、皆さんは自分で決めて欲しい、いつ読むか、は
描写こそ気持ち悪いけど、妙なリアリティがある
平凡な感想だけど、おっかないのは人間の闇の部分だ。白と黒が綯い交ぜになっているのが、人間らしさとは言え、こうも、汚れた一面が前に押し出されると、人間不信になりそうだ
洋介犬先生、よく、壊れないな・・・いや、とっくにぶっ壊れてるからこそ、描けるのか。一線を越えない事だけを、読み手としちゃ祈るしかない
『オマエのしわざだったのか!』に関しちゃ、できりゃ、ノーコメントの意志を示したい
しかし、そういう訳にもいかない・・・・・・まぁ、ぶっちゃけ、押切蓮介先生の『でろでろ』が好きな人は、このストーリーに笑えるんじゃねぇかな
けど、何となく、納得したくなる部分もある。確かに、コイツらが悪く、自分には何の非も無い、と思えりゃ楽だな
どの回も強烈、人の底無しの悪意と身勝手さが。その中でも、私がトイレに駆け込みそうになってしまったのは、『ノロイファクトリー』のCurse7「コマリゴト」だった。人間、セーフとアウトの判断基準はそれぞれにしろ、越えちゃいけないとこは大体、同じ。本質を見失いたくないもんだな、うん
この台詞を引用に選んだのは、ガツンと来たので。ぶっちゃけ、この台詞があったからこそ、感想を書いたと言っても過言じゃない。言葉や文字は、人間最大の発明って説は、あながち間違いじゃないと思う。ただ、最大の発明をすると同時に、最大の罪を生み出しちゃうってのは、よくある事。人の負の感情は、言葉と文字が生まれたからこそ、「ノロイ」と「マジナイ」に分類されていき、人の生活の一部に溶け込んでいった。もう、誰も逃げられない。ほんと、言葉と文字はおっかない。まぁ、ゆえに、私は、自分の気持ちを籠めた文字を連ねた文章を綴って、他の人を自分の「呪い」の虜にしたいのかもしれねぇな詳細をみるコメント0件をすべて表示