イングリッシュ ローズィズ The English Roses (マドンナの絵本シリーズ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834250961

作品紹介・あらすじ

イングリッシュローズィズって、聞いたことがあるかしら?それがなにじゃないかっていうと、チョコレートのつめあわせ、サッカーチーム、庭にさき乱れる花々。じゃあなにかっていうと…。全世界で話題の「マドンナの絵本シリーズ」ついに登場。

感想・レビュー・書評

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  • マドンナの絵本の、これが世に出した一作目。
    周りのことを敏感に感じ取る思春期特有の「女の子あるある」のストーリーで、そういえばこんなことあったなぁと、少しだけ懐かしかったりほろ苦かったり。

    私の場合は、妬みや嫉みというどす黒い感情を抱えていることに耐え切れず、相手と仲良くする道を選んだ覚えがある。つまり、ひととしてどうのよりも、自分が気楽な方を選んだだけ・(笑)
    そして級友たちに嫉妬されるだけあって、実は大変な努力家だったことを知り、嫉妬は尊敬に変わってしまったものだ。(ま、くるくると変わりやすい中学生の頃の話です)

    この本では、イングリッシュローズィズと呼ばれる4人の女の子たちが、その嫉妬をどう乗りこえるかを描いている。
    ひとりではなく4人だった分、ことはそう簡単に運ばない。

    「のりでくっついているみたいに」いつでも一緒の4人の女の子たち。
    でもひとつだけ厄介なのは、ある女の子にみんなが嫉妬していたこと。
    勉強も運動もよくできて、しかもとても綺麗な子。おまけに性格もとても優しい。
    自分が持っていないものを持っているというだけで、嫉妬の感情はやがて醜い行動に。
    4人は、その子を無視することにしたのだ。。。

    お話の中ではさりげなく助言する大人もあらわれる。
    4人の思いがだんだん変わっていく部分が読みごたえがあり、特にラストでは思わずにっこりする。ただ仲良くなれただけではない、素敵なプレゼントが4人に待っているのだ。
    矢張りフィクションだし絵本だな、と思うひともいるかもしれないが、このラストこそが貴重。マドンナも、案外これを言いたかったのかも。

    「外見でひとを判断してはいけない」と、一番主張したがる年齢なのに、自分たちも同じことをしているとは思いもしない。
    愚かと言えばそれまでだが、これで悩まないとその後の成長もない。
    独りよがりな考えを改めて相手を良く知るためには、時に勇気も必要。
    大人の上手なサポートも必要なのだ。

    江國香織さんの日本語訳がとても素敵。そっと話しかけられているような優しさがある。
    挿絵は人気イラストレーターのジェフリー・フルビマーリ。明るくポップで可愛らしいのだが、私は少々眼が疲れる。
    もうひとつ、相手の女の子の境遇がたまたま不幸せだったので、この図式に落ち着いたようにもとれる。
    もしも裕福で幸せいっぱいの家庭だったら、ただ嫉妬されるだけの人生だったのかと思えなくもない。マドンナさん、もうひと押しですよ。ということで、☆3つ。

  • あなたは青ざめるほど誰かをうらやんだことがありますか?あるいは、自分の手に入らなかったものを誰かがもっていて、爆発しそうな気持ちになったことは?
    (イングリッシュ ローズィズより)

    女の子のストレートな気持ちが、素直に綴られています。
    わかるなぁ・・・とても。
    ここを乗りこえて、自分を磨けるようになったとき、
    自分の魅力に気づいたとき、つよく優しくなれたとき、
    女の子は、ものすごく素敵になれるんじゃないかな。

  • 世界100ヶ国同時発売のマドンナ初の本。勉強がよくでき、運動もお得意、誰にでも優しく、特別な4人女の子の話。ジェフリー・フルビマーリの絵がなかなかいい。

  • 著者のマドンナ…ガイ・リッチーの嫁さんだったんか…
    しかし素直いい子たちだな…イングリッシュローズィズ…

  • 女の子のドロッとした感情も素直に書かれている本。
    女の子の友情がわかるな。
    ジェフリーフルビマーリーの絵がキュート。

  • マドンナが書く女の子たちの世界。

    誰かと自分を比較することで相手を妬んだり、
    自分の尺度で無理やりに他人を推し量ることで
    心を黒く焦がしていく女の子たち。

    相手の立場になって、視点を変えてみると
    それは実は相手ではなく、自分の問題だったりすることを
    そっと教えてくれる妖精との魔法の時間。

    全体を彩るジェフリー・フルビマーリが描く
    スタイリッシュな線とカラフルだけどcoolな色使いと
    画面構成が絶妙で、女の子の感情の多感さ、複雑さ、
    かわいさ、醜さ、焦げる気持ちときらきらした気持ち
    のコントラストが鮮やかで魅力的♡

  • 不平不満を言う前に、相手のことを考える余裕を持ちたい。
    今自分が手にしている幸せを、きちんと幸せだって思って過ごしてたいなって改めて思った☆

  • ずっと読みたいと思ってて、やっと読めた~~

    マドンナの作品だけど、絵本だしジェフリー・フルビマーリって人のイラストがインパクトあるかな。
    どの絵もみんなマドンナに見えちゃう。でもそこが素敵。

    内容は女の子だったら、絶対こういう事よくわかるし、あると思うな~

    大人になってもそれは変わらないかも。

    とにかく比べちゃいけないんだわ。
    みんなどこかしらいい事があって、どこかしら悲しい部分もあるもの。
    可愛らしくて、素敵な絵本でした。

  • ジェフリーフルビマーリのファンの私。何ごとも先入観はいけないね。でもそれが人間の本質だって知ってるよ。

  • お友だちからのおすすめ絵本
    あのマドンナが書いた(絵はちがう)絵本なんだってさ~ヒュー!

    仲よし4人組の女の子と
    そのこたちに妬まれてる(?)きれいな女の子の話

    恵まれてるように(容姿とか)見えるけど
    実はそうじゃないの。すっごく苦労してがんばってるんだよ・・

    ってことがわかって、ひとのことを羨んだり嫉妬したり
    思いこみで意地悪したりすることは反省する

    絵が外国っぽいオシャレなかんじで
    かっこいい絵本

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