傷つく人、傷つける人

著者 :
  • ホーム社
3.87
  • (10)
  • (14)
  • (13)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 185
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834251920

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 頷ける部分も多々あったが、夫婦、家族間、男女の事となると、常に女性が被害者のような…。
    なんとなく偏っている気がした。
    DVに関しても、虐待に関しても、今の時代女性が行っていることも多くあるが表面化しているのは、男性という事もあるのではないか。

  • (心理的に)傷つく、傷つけるということは、人間同士のある程度以上の距離の地下さの中で起こる。
    もちろん通りすがりの人に傷つけられることはあるが、それも、他人と自分の距離が分からないと、長く引きずることになるのではないか。

    人間関係の距離を車間距離に例えたのはわかりやすい。
    危険な車には近づかないのはあたりまえ。
    前の車が、安全運転の優良ドライバーだったとしても、一定の車間距離で安全を保つのです。
    親密でなくてはならないという幻想に囚われ、家庭の中では数々の問題が起きている。
    そして、傷つけられたり、傷つけたりしていることに気づかないし、認めようとしない。

    母と娘の問題は、自分に置き換えられて読むのが苦しい。
    理由が分かったとしても、解決できるのではないなら、軽度の心理的虐待なら、気づかない方が幸せかもしれない。

  • なぜ傷つけるのか、傷つくことをどうとらえたらよいのか、傷つくことが必要なのか。虐待、DV、いじめ等の例を交え両者をカウンセラーの視点から考えていくという本。常識は時に被害者に追い打ちをかけ、加害者の側に立つ事があるというのが印象的。また、傷ついた時にはアクションが取れず茫然としてしまう、近しい人間から傷つけられたと認識するには何年もの時間がかかるなど、そうだよなぁと思う事が多く書かれている。目新しい事が書かれているわけではないが、改めて「傷つく」と向かい合う時に見落としている何かに気付ける一冊。お勧め。

  • 「傷つく」より「傷つける」コトの方が多い私、、、無遠慮なんです、ゴメンなさい。。。

    ホーム社のPR
    「長年カウンセリングの現場に立ち、母娘の関係を読み解いたベストセラーを持つ著者が、「傷つく」という言葉をキーワードに、家族、友人、職場などの、さまざまな人間関係にひそむ問題と、その対処法を探る。」
    原宿カウンセリングセンター所長 信田さよ子のウェブログ
    http://www.hcc-web.co.jp/blog/

全15件中 11 - 15件を表示

著者プロフィール

公認心理師・臨床心理士、原宿カウンセリングセンター顧問、公益社団法人日本公認心理師協会会長。1946年生まれ。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。駒木野病院勤務、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長を経て、1995年原宿カウンセリングセンターを設立。アルコール依存症、摂食障害、ひきこもりに悩む人やその家族、ドメスティック・バイオレンス、児童虐待、性暴力、各種ハラスメントの加害者・被害者へのカウンセリングを行ってきた。著書に、『母が重くてたまらない』『さよなら、お母さん』『家族のゆくえは金しだい』(いずれも春秋社)、『カウンセラーは何を見ているか』(医学書院)、『アダルト・チルドレン』(学芸みらい社)、『家族と国家は共謀する』(角川新書)、『タフラブ 絆を手放す生き方』(dZERO)、『共依存』(朝日文庫)などがある。

「2023年 『家族と厄災』 で使われていた紹介文から引用しています。」

信田さよ子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×