- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834251920
感想・レビュー・書評
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頷ける部分も多々あったが、夫婦、家族間、男女の事となると、常に女性が被害者のような…。
なんとなく偏っている気がした。
DVに関しても、虐待に関しても、今の時代女性が行っていることも多くあるが表面化しているのは、男性という事もあるのではないか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(心理的に)傷つく、傷つけるということは、人間同士のある程度以上の距離の地下さの中で起こる。
もちろん通りすがりの人に傷つけられることはあるが、それも、他人と自分の距離が分からないと、長く引きずることになるのではないか。
人間関係の距離を車間距離に例えたのはわかりやすい。
危険な車には近づかないのはあたりまえ。
前の車が、安全運転の優良ドライバーだったとしても、一定の車間距離で安全を保つのです。
親密でなくてはならないという幻想に囚われ、家庭の中では数々の問題が起きている。
そして、傷つけられたり、傷つけたりしていることに気づかないし、認めようとしない。
母と娘の問題は、自分に置き換えられて読むのが苦しい。
理由が分かったとしても、解決できるのではないなら、軽度の心理的虐待なら、気づかない方が幸せかもしれない。 -
なぜ傷つけるのか、傷つくことをどうとらえたらよいのか、傷つくことが必要なのか。虐待、DV、いじめ等の例を交え両者をカウンセラーの視点から考えていくという本。常識は時に被害者に追い打ちをかけ、加害者の側に立つ事があるというのが印象的。また、傷ついた時にはアクションが取れず茫然としてしまう、近しい人間から傷つけられたと認識するには何年もの時間がかかるなど、そうだよなぁと思う事が多く書かれている。目新しい事が書かれているわけではないが、改めて「傷つく」と向かい合う時に見落としている何かに気付ける一冊。お勧め。