- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834263046
感想・レビュー・書評
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等身が低めで絵柄もポップなのでいまいちシリアス味に欠ける感じ。
その割にはギャグっぽいシーンはないのですが。
話全体のはしょり方とかもサクサクしてるし特別書き込んでる印象もないので、総じてすごくあっさりした読了感です。
逆にそれを狙ったのかな、もしかしたら。そもそもが鬱々とした話ですし。
先生夫妻が意外に若かった。
ここの私さんは比較的落ち着いた性格に見えます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
彼の有名な「こころ」、読みづらかった(笑)でもこれが記念すべき初の日本の有名文学への挑戦だった。次は「草枕」に挑戦してみたい!
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どうも夏目漱石は肌に合わない。
これも駄目だった。
先生が、ぐずぐずして自分のことしか考えない嫌な男だなあと思うばっかり。
文章の端正さには感心した。
この作品が腐女子に人気のある理由はよくわかった。 -
忙しさがひと段落した、とりあえずの一冊として。
若かりし頃にも読んでたはずだけれど、改めてこんな話だったのか!という感じ。
追い求めるこころ、恋い焦がれるこころ、煩悶するこころ。ひとつのこころに沢山のこころが同居してない交ぜになっている様が描かれています。
漱石は日本の小説の基礎を作ったと言われていますが、こころを読むと納得出来る部分を多く感じました。 -
三分の二はカットできるんじゃない?とかいったら漱石ファンの皆さん怒っちゃったりします?
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久々に読んだが昼ドラレベルだなあ
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心は自己愛を描いた作品と解釈しています。
みんな自分が可愛いんだと思い知らされました。
まず、あの状況だと
友情と恋愛は、たぶん恋愛が勝ってしまうんだと思う。
でもこういうことって、現代でもあることですよね。
先生は自己愛により、Kを出し抜き奥さんを手に入れます。
Kに対するちょっとした悪意があります。この悪意が後々先生に何倍にもなって帰ってくるんですね。
Kは親友に裏切られ、好きな人を失い自殺する。
←自殺するほど辛いのはわかるが、見ている世界が狭いし、あの場所での自殺は先生に対する強いメッセージを残してしまう。Kもそのことを承知のうえで自殺したんじゃないかな?去り際の美学ってありますよね。Kは潔くないんです。僕なら黙って姿を消します。Kが自殺したことで、先生の心には呪縛がかけられるわけで、少なからずKも先生と奥さんの心に自分を植え付けようという思いがあったと感じました。
Kの自己愛、つまり自分のことしか考えていない行動だったのかなと思います。優しくないと思います。
先生はKの呪縛、良心の呵責に苦しむわけですが、これが厄介ですよねー
Kの死は、Kの思惑通り重くのしかかることになるんです。
人の死を先生は抱え切れることができなくなり、自殺してしまうんですよね。
先生も奥さんと生徒に対して死をもって別れてしまいます。自己愛のなせるわざです。奥さんを愛してはいなかったのかなと感じます。先生は自分が可愛かっただけなのかな。
この作品には他者愛が描かれていないと思う。けど、描かないことで暗に自己愛の存在を浮き彫りにしているのかもしれない。
理想は、自己愛を排して
相手の幸せを願うことだと思います。
自己愛は本当の愛ではないと思うんです。
もちろん理想論であることも、人間が思いのほか脆いこともわかってはいるのですが、、
自殺をするのは、いろんな人を殺すことになるんです。
脆いが故にKが犯した罪は重いんではないでしょうか。 -
はじめて全部読んだ、名作と呼ばれる作品です。
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青空文庫で。
アニメを見て、再読。
アニメのほうが意味深だった。
でもやっぱり原作もこころに残った。
まわりくどい表現も多いけれど、日本語が美しい。 -
高校の頃、どうしても頭と気持ちが猛烈に拒否して読めなかったのでリベンジ。やはりダメだ。夏目漱石の作品がなんで名作なのか解せん。坊ちゃんもダメだった。三四郎もダメだった。理解できない低俗な人間でもいいや。もう夏目漱石の良さを理解するのは諦めた。