- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834273786
感想・レビュー・書評
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心優しきファンタジー。
実際には、どんな世界にも善良なだけでは生きていけない人間はいるのだけれど――苦しみも痛みも哀しみも、最後には優しさが包んでくれる物語。
かれこれ、初期のコミックスから――文庫に至るまでの3パターン揃えてしまうほどに、愛しい作品です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
紫堂恭子のデビュー作にして最高傑作の誉れ高い作品。
少女漫画でファンタジーと言うと剣と魔法できゃっきゃうふふの夢物語を想像する人がいるかもしれない。
しかし、この辺境警備は少し違う。
確かにきゃっきゃうふふはしているかもしれない(色んな意味で)。
だが、辺境警備ではファンタジーの中に人間的な社会的なリアリティがある。
それはブドウ畑の土地争論をする男だったり、鉄商人のゴンザロだったり、因数分解を発見する子供のころの神官さんだったりする。
世界観・キャラクターともに地に足のついた漫画なので、是非みんなで読んでほしい。 -
駅ビルの本屋で時間を潰していた時に、4冊そろっているのを見つけて思わず大人買いしました。
高校の頃雑誌「ぱふ」で特集を見て、完結してから全部買って読んだと思う。弟も気に入っていたが(おかげでグランローヴァ物語は弟が買ってくれたはず)、職場のおばちゃんに貸したまま辞めてしまったのだった。
なつかしい。
覚えてないエピソードもあり、書き下ろしのエッセイもあり、大満足でした。
やっぱり大好き。 -
紫堂さんの代表作といえばコレでしょ!
辺境に飛ばされた隊長さん。
その村の神殿で仕えている神官さん(表紙の人)
話の前半は隊長さんの周りや世界観、後半は神官さんのオドロキの過去に迫ります(笑
完璧に確立されている世界で、以後この世界のあちこちの地方を舞台にした話がたくさん出てきます
キャラがみんな個性的でかっこよく(笑)
そもそも1話完結の読み切りで(第一話)人気がでて連載になったそうです
角川に持ってって落ちて小学館に…という流れだったような…(笑
漢字4文字でちょっとごついイメージのタイトルですが、中身はばりばりほのぼのファンタジーです
ほのぼのだからこそ、後半の話の流れに圧倒されるわけです
背高さんは確かグラン・ローヴァ物語にも登場します(笑 -
とにかく可愛くて心あたたまるお話です。これがデビュー作というのが驚きの完成度!都会から左遷されてきた不良中年の隊長さんと真面目で美人な神官さんと可愛い兵隊さんたちが村人を巻き込んでおりなす辺境の田舎での物語。笑いあり涙あり。最高です!絵柄がまた独特の絵柄で素敵です。
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結構古い漫画。絵柄は・・・今とあんまり変わってませんが。
辺境に飛ばされてきた隊長さんと、辺境の人の暮らしと事件を書いたのが前半。
謎の多い神官さんが王都へ戻った後に起こる、神官さんを巡る事件を書いたのが後半。
絵柄の好き嫌いは非常に分かれるだろうし、前半ののほほんとしたところを受け付けない人もいるだろうし、とりあえず万人にはお勧めできないが、紫堂さんの他の漫画がOKという人はこれも勿論OK。紫堂さんには珍しく、元気の良い女の子の出ない漫画だけども・・・。
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文庫化は嬉しいんだけど〜