少年はスワンを目指す (ビーボーイノベルズ)

著者 :
  • ビブロス
3.27
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本棚登録 : 109
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835215860

作品紹介・あらすじ

「王子」なんてあだ名がつくくらい可憐な容姿とはウラハラに、不機嫌オーラで誰も寄せつけない転校生・櫛形。クラスきっての硬派な原はそんな彼が気になって、ココロは恋する詩人になりつつあった…。その頃、原たちのクラスでは、学園祭で「男だけのバレエ」をという話が持ち上がる。それには元バレエダンサーである櫛形にコーチしてもらう必要があるのだが…。大人気学園バレエ(!?)ロマンス。書き下ろしはさらにキュートに。

感想・レビュー・書評

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  • 星を5つと言わず、100個くらいつけたいです。大好きでした!!

    榎田先生の名前も、この作品のタイトルも、何度も目にしてはいたのですが、寿たらこ先生のイラスト版が手に入らず、結局古本屋さんで買いました。

    まず表紙から心臓を鷲掴みにされます。そう!たらこ先生の描くこういうでっかい男子が私は大好きだ!と世界に向かって叫びたくなるくらいな素敵な表紙。

    読み始めると、榎田先生の見事な文章に開始早々から舌を巻きます。読みやすいのに、ちゃんと状況説明も人物描写もしていて、でもそれが説明過多にはならず、また無理矢理入れた説明文のようにもならず、ごくごく自然に、過剰でも過少でもない言葉でキャラクターたちが置かれている状況、場所、学校の制度、友人関係に家庭環境がするすると語られていくのが圧巻です。

    読んでいて何度か鳥肌が立つシーンがあったのですが、まずは出会うシーン。平均台の上に立って爪先立ちをしているだけ。たったそれだけをあんなに美しく、でも誇張せずに描けるなんて、本当にすごいです。

    キスしちゃうかも!のシーンは、読んでいてドキドキしましたし、鏡張りでのスタジオでのシーンはあまりのエロさにくらくらきました。
    しかも青春ものとしてもピカイチで、双子のちょっとした言葉尻とか、孝明がどうしてコウメイと呼ばせないのかとか、お母さんの反撃とか、絶妙にリアルなものを取り入れていて、読んでいるあいだ、完全にあの高校に住んでいるような気持ちになれました。

    新装版では、彼らの10年後が書かれているようですが、寿たらこ先生ファンの方はこちらをお勧めします。

  • ★3.5。新装版出たけどたらこ先生ファンとして旧版を。故障したバレエダンサーの高校生が成長していく青春もの。感動する!ってほどじゃないけど、男子高校生がわきゃわきゃしている雰囲気を榎田先生の筆で拝めるという、そこに尽きる。昔の作品ながら弾むようなタッチだなぁ。
    ちょっと今年までに既刊を全部読破したい作者さんです。

  • 榎田 尤利さんの他の本は好きなんだけど、これは駄目だった。その他のキャラがウザすぎる

  • 優しくておおらかな寡黙×ツンデレバレリーノ王子。ぐわ〜って萌えはしなかったけどかわいいお話で、おもしろかったです。

  • 星3.5。
    B-PRINCE文庫から復刊予定の同作ですが、たぶんまた新装版を買うと思います。書き下ろし読みたい…。

  • 学園物で、男子高校生の白鳥の湖が拝めます♪

  • 吃驚するほど普通でした。

  • 守備範囲外ですが榎田さんに加えて
    イラストがたらこさんなので。

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著者プロフィール

東京都出身。2000年、「魚住くん」シリーズ第1作となる『夏の塩』でデビュー。以降、多彩なテイストの魅力的なボーイズラブ作品を世に送り出している。代表作としては「交渉人」「漫画家」「Nez〔ネ〕」各シリーズなど多数。榎田ユウリ名義でも「宮廷神官物語」「カブキブ!」「妖き庵夜話」「死神」各シリーズなどを発表し、読者から熱い支持を得ている。

「2022年 『threesome』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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