ベートーヴェンな憂鬱症 (fukkan.com)

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  • 復刊ドットコム
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835442082

感想・レビュー・書評

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  • 前作「モーツァルトは子守唄を歌わない」の続編です。こちらは短編なので、気軽にスラスラ読み進められるお思います。軽口のツェルニーと、真面目で鬱々としたベートーヴェンのやりとりが本当におかしくてふきだしてしまい、ふと史実のベートーヴェンにもこんな風に笑いあえる友人がいたのかしら?などと想像してしまいます。この本も「fukkan.com」で再販のリクエストが多く復刻されました。貴重な本です!入手できるうちにお読みください。

  • 『モーツァルトは子守唄を歌わない』で誕生した、ベートーヴェンと弟子チェルニーの探偵コンビとの再会。

    『モーツァルト~』は、1本の長編ミステリーですが、こちらは短篇集。若き日のベートーヴェンが巻き込まれる殺人事件を、幼いチェルニーが大人顔負けの機転をきかせて解決へ導く1作目から、10年、20年と時間を経て、ベートーヴェンを取り巻く環境が劇的に変わっていくその時々の状況下で起こる事件を描いていく。

    ベートーヴェンもチェルニーも、ベートーヴェンが愛したジュリエッタも、実在の人物。だけれどこれは、著者が自由にイメージを膨らませた、ロマンティックでファンタスティックなフィクション。本当のところはどうか知らないけれど、ベートーヴェンがこんなに不器用なまじめさ丸出しで生きた人ならば、それは愛さずにいられないなぁと思う。

    気球にまで乗って、とあるお姫様を助けにでるハードボイルドなベートーヴェン、最高です。

  • [ 内容 ]
    名コンビ活躍の連作短篇集。
    楽聖ベートーヴェンが数々の難事件を解決!
    ベートーヴェンを取り巻く、裏切りの痛み、怒りに満ちた孤独、そして皮肉で織りなされる憂鬱―。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • どのキャラもちゃんと独り立ちしていて、モーツァルトに負けず劣らず面白かった。が、あとがきの反論はいささか気分が害される。そもそも、マナーの悪い読者はいるのだろうけども、史実を利用している以上、気分を害される人がいるのは当然のことだと思うから。そもそもあとがきや解説ってある必要があるのかな。あってよかった試しがない。

  • 【モーツァルトは子守唄を歌わない】の続きのような作品。
    前作に比べて短編集のようになっていて読みやすくなっています。
    でも、みく的には前の作品の方が好きだったなあ。
    これも十分おもしろかったけど。
    新しくツェルニーの弟子のリストも出てくるし☆
    前より少し時が過ぎてるかんじですね〜。
    もうこの頃には、ベートーヴェンは耳がかなり聞こえない状態だったみたいです。

  • また先生に会いたいー

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