ならの大仏さま (fukkan.com)

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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835442181

感想・レビュー・書評

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  • 文句なしに面白い。
    歴史的な背景、作り方、建立とたびたびの再建にかけられた
    当時の人々の思いが、文と的確な絵で多層的に理解できる。

  • 「奈良の大仏が作られる歴史的背景から、背策の科学的な検証、再建が社会に与えた影響まで、著者が5年の歳月をかけてまとめあげた大型絵本。細かく書き込まれた絵に、当時の人々の服装や道具などいっぱい発見がある。」(『読んでみない?科学の本 しらべてみようこんなこと』子どもと科学をつなぐ会 編 連合出版 2000  の本での紹介より抜粋)

    「奈良の大仏が、なぜ、どのようにして造られたのかを、広い科学的な知識をもとに、当時の人々の様子をえがきながら説明します。」

  • 歴史の勉強が始まる前に、この本を手にした子供は、幸せだと思います。
    小学生の二人の子供たちは、お盆に奈良に行き、暗闇の中にお顔だけが光り輝いている姿を見て、この本の話しをしていました。

  • この本は全くすごい‼️
    昔の人の情熱と本気度と、加古里子さんの情熱と本気度がシンクロします。
    度肝を抜かされました❗

  • 東大工学部出身、民間化学企業勤務で博士号も持つ著者の絵本作家としての代表作の1。後書き「広い科学の立場で」大仏本体より台座があとに作られたことを建立70年後の地震による破壊状況で解明。「心や宗教のこともふくめて」創建だけでなく三度再建された意義。「はっきり簡明に」“東大寺を建てたのは聖武天皇か、百済からの帰化人か”という有名な設問があった。「従来、子供向けの歴史本や伝記は『はっきり』書くため、人物なり事件なりを善悪良否で画然と区分し…過剰な修飾や偏った見方」「弱い一面を持った人間が強い意志と行動を示した」

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「昔話・神話・歴史」で紹介された本。

  • 超大作。読むきるのはしんどいけど勉強になる。かこさんが5年かけて書いた本。

  • 子供用の絵本とは決して侮れない。奈良時代の創建から2度にわたる再建、戦前・戦後の修理の歴史を、政治的・文化的背景、工法、費用の観点も含めて著者の研究成果を発表する意欲作。

    とても勉強になった。繰り返し読もう。

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著者プロフィール

加古里子 1926年、福井県生まれ。東京大学工学部卒業後、民間会社の研究所に勤務しながら、セツルメント福祉運動、生活文化活動に従事。退職後、東京大学、東京都立大学、横浜国立大学等で児童文化教育論、児童行動論を講義。この間、絵本・紙芝居・物語等の創作と著述を行い、伝承遊びの調査研究を行った。絵本には、『かわ』『ゆきのひ』『とこちゃんは どこ』『マトリョーシカちゃん』『あなたのいえ わたしのいえ』『ことばの べんきょう(全4巻)』『海』『地球』『宇宙』『人間』、著書に『加古里子 絵本への道』(以上、福音館書店)『伝承遊び考(全4巻)』(小峰書店)等がある。工学博士、技術士(化学)。2018年没。

「2018年 『だんめんず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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