- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784835449982
作品紹介・あらすじ
「実母のダイナマイト心中」という、あまりにもインパクトある体験をした岡山の一人の少年は、のちに『ウイークエンド・スーパー』『写真時代』など、80年代を席巻した伝説のエロ雑誌を生み出す名編集者となる…。1982年に刊行、その後二度にわたり文庫化され、永らく愛され続けた名エッセイが、新たな装いで復刊。若き日の著者が描いた「幻のコミック」を初収録!!
感想・レビュー・書評
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感想
崇高ではないけれど。面白い人生と常識はどう折り合いをつければ良いか。一生をかけて考え得続けなければいけない。最期の瞬間に笑うために。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画化に合わせ読了。母親が隣の家の若い男とダイナマイトで心中。それだけで読むのに値する。
ダメなんだけど魅力的な著者。そーゆー男の人、たまにいるなぁと思いながら。 -
「あやふやのまま死んでゆけるのなら、まァそれでもいいのだ。どうせ人生なんてすぐ終ってしまうのだから。でも、とりあえずは面白いほうがいい。個人には個人の常識、会社には会社常識、社会には社会常識がバクゼンとあり、その常識にほんの少しの落差を付ければすぐ面白くなる。面白くするのは簡単なのだ。僕は、その簡単な面白いことを一生続けてゆければ、気持よく死んでゆけるのではないかと思っている。アイデンティティなんてどうでもいい、いまからそう思うことにする」(p.214)
「そのうち、女の人のパンツが透けてきた。パンツを通して、うっすら影のようなものが見えるようになった。まだ “愛” の実態は見えなかったけれども、これは近いうちに見えるな、という期待を読者に持たせて、そういう雑誌はよく売れていた。これを警視庁用語では「ガラス越しの愛」と言っていた」(p.99) -
伝説の編集者末井昭の半生がわかる本。人生は面白いことが多いのだ。