今あるガンが消えていく食事 (ビタミン文庫)

著者 :
  • マキノ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837612193

感想・レビュー・書評

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  • 「乳がんと牛乳」に続いて、2番目に読んだのがこの本です。著者は消化器外科のお医者さん。「乳がんと牛乳」は患者の視点から記されていましたが、こちらは、医師の立場からがんの原因や食事療法を綴っています。
    面白いのが「乳がんと牛乳」で著者がすすめている食事と、この本に書かれている食事療法がほぼ同じ、ということです。イギリス人の乳がん患者と日本の医師。国も立場も違う二人が調べ上げた研究成果が同じなんだ!ここに書いてある事の信憑性を強く感じました。
    この本では、がんの発生要因として以下の4点が挙げられています。
    A.塩分の摂り過ぎ
    B.クエン酸回路の障害
    C.過剰な活性酸素の発生
    D.動物性たんぱく質・脂肪の摂り過ぎ

    「乳がんと牛乳」ではちょっと偏っていて(乳がんの)原因は「乳製品」としています。(こちらは、乳がんに特化して書かれています。)
    済陽(わたよう)先生が考案した「がんの食事療法」の基本方針は以下の8点。
    ①限りなく無塩に近い食生活
    ②動物性(四肢動物)たんぱく質・脂肪の制限
    ③新鮮な野菜と果物の大量摂取
    ④胚芽成分及び豆類の摂取
    ⑤乳酸菌、海藻、きのこの摂取
    ⑥ハチミツ、レモン、ビール酵母の摂取
    ⑦オリーブ油、ゴマ油の活用
    ⑧自然水の摂取+禁煙・禁酒
    「乳がんと牛乳」と比べてみると、
    ①減塩・無塩はすすめていない。
    ②推奨
    ③推奨
    ④推奨
    ⑤推奨 ただし、乳酸菌の摂取に済陽先生はヨーグルトをすすめていますが、「乳がんと牛乳」では一切禁じています。
    ⑥一部推奨(レモンについては言及していない。)
    ⑦一部推奨(ゴマ油については言及していない。)
    ⑧一部推奨(有機のビールやワインは飲んで良いとしています。)

    それから、両者とも3大化学療法を放棄してはいけない、と言っています。わたしはこの2冊を読んで本格的にゆるベジ生活を始めました。済陽先生の食事療法+乳製品を食べない、がわたしの基本方針です。ゆるベジを始めて、2か月後から化学治療が始まりました。驚異的?なスピードで縮小し、投与4回を終えた段階で触診上、しこりは消失しました。わたしはWeeklyタキソールと言う方法の治療を受けたのですが、これは3回の投与で通常の1回分の投与量と計算されます。4回と言うのは、1と1/3回分になります。薬が効きやすい体質だったのかもしれませんが、この食事が補助療法として効果があるのではないか?と、わたしは思っています。この食事はがんの予防にもなるそうですよ~。食事の改善を考えている方には参考になると思います。

  • 食事療法でガンが治るということや実例が書いてある。
    医療を否定しているわけではなく、うまく掛け合わせる。

    『ガンの食事指針の基本ポイントは、大量の野菜や果物の摂取、動物性脂肪やたんぱく質制限、塩分制限、未精製穀物の摂取』

  • 第1章 食事でガンを治すということ
    第2章 なぜ人はガンになるのか
    第3章 手術・抗ガン剤・放射線と食事療法
    第4章 今あるガンが消えていく食事
    第5章 ガンを食事で治した体験者の手記

  • 目から鱗でした。

  • 自分や家族、友人に癌経験者がいないので食事療法の本を読んでいても、やはり切迫感を感じていないのだが、勉強になるので手に取った。

    この本を読みゲルソン療法について初めて知った。他にも摂取した方が良い食べ物を確認できて、有益な読書であった。

  • 初診時頃に読んだ本。

    もともと食事(調理)に興味があったために読みました。
    食事療法に興味のある人には、おススメ。

  • よくでてくるのが ゲルソン療法 どの本のを読んでも引用されている
    この本ではゲルソン療法のほかに星野仁彦氏の星野式ゲルソン療法
    甲田光雄氏の甲田療法 免疫のところでは安保徹氏が引用される
    いろいろな療法が 引用される時代になっているともいえる
    安保徹氏と ゲルソン療法ははずせないところなのだろう
    ガン発生のメカニズムの考察がやはり重要だろう
    4つの根拠のうちクエン酸回路について話が重要と思われる
    本当は(自分がおもっている根拠としては)クエン酸回路より
    下流の水素伝達系が問題と思われるがエネルギー代謝般と
    とらえれば同義とみなしてよいだろう
    食事療法が効くのであればおのずとそこに原因があるのは
    自然であろう

  • ガンに限らず、健康を維持するためにも参考になると思います。

  • がん治療というと「手術・抗がん剤・放射線」の三大療法が主体ですが、現役医師である著者が三大療法に限界を感じ、「体をつくる基盤の食事を変えたらガンの改善や治癒に結びつくのは当然である!」という考えから、食事療法をがん治療に取り入れ、現在では奇跡的な症例をあげているといいます!!
    多くの先進国ではがん患者が減少しているというのに日本では増加の一方・・・
    その理由として多くの先進国ではガンの栄養指導を行っているということがあります。
    食事を変えればガンが治る!ガンにならない体になる!!
    ということですよね**
    実際に晩期がんであっても6~7割は改善するという結果が出ていると!!!
    この本の食事療法はガッチガチのゲルソン療法ではないので何かできそうな感じにさせてくれます。
    説明も難しくなくわかりやすいです。
    諸所にある体験談も勇気づけられると思います!!
    三大療法は否定せず食事療法をプラスするだけで治癒率が飛躍的に高まり、どなたでも今すぐに始められる治療法だと思います^^
    ガンだけでなく高血圧、糖尿病、高脂血症、リウマチなどなど…この食事療法で改善できる病気は無限です。
    認知症もいいそうですよ~~~~~♪

    私もこの本を読んでから朝はフルーツ&野菜ジュース生活です!!

  • 慢性C型肝炎患者で、「肝臓がん」になるリスクが人より高い私。慢性C型肝炎は現在治療中だが、完治後もいきなり「肝臓がん」になる可能性はあり、予断を許さない。
    この本に、いろいろながんのステージ別5年生存率が掲載されていたが、「肝臓がん」に関しては、ステージ1でも「24.4%」と他のがんより異様に数値が低い。
    つまり、「肝臓がん」にかかったら4人に1人は5年以内に死ぬということだ。
    ならば、かからないようにするしかないと思い、食生活の参考にと読んでみた。
    何のことはない、野菜ジュースを大量に摂取する以外は、普段の私の食生活とほとんど変わらない。多分、食生活が原因でがんになることはないだろう。
    あとは煙草だなー。禁煙しろ。

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著者プロフィール

1970年、千葉大学医学部卒業後、東京女子医科大学消化器病センター入局。73年、国際外科学会交換研修員としてアメリカ・テキサス大学外科教室(J.C.トンプソン教授)に留学し、消化管ホルモンについて研究。帰国後、東京女子医科大学助教授。94年、都立荏原病院外科部長。 2003年、都立大塚病院副院長。06年、千葉大学医学部臨床教授を兼任。08年、三愛病院医学研究所所長。トワーム小江戸病院院長。同年11月、西台クリニック院長。18年、同クリニック理事長。主な著書に『今あるガンが消えていく食事』『ガンが消えていく最強のレシピ』『進行がんが消えていく食事 成功の極意』(いずれもマキノ出版)などがある。明朝時代に中国から渡来し、九州・都城の島津氏に仕えた薬師を先祖に持つ。

「2022年 『がんが消えていく超減塩レシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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