精神科ER緊急救命室

著者 :
  • マキノ出版
3.26
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本棚登録 : 163
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837670469

作品紹介・あらすじ

石原都知事の主導によって開設された「東京ER」。その精神科部門は、戦場さながらの緊迫した空気に包まれている。パトカーや救急車で運ばれてくるのは、仕事の多忙さが沸点を超え、突然叫び出したサラリーマン。父親から見放され、多量の薬を飲み自殺を図った兄妹。自らの存在を世の中から抹消したいと願いリストカットをくり返す少女。「愛が欲しい」と恋人の前で包丁を取り出した女性。高齢になった夫の抜け落ちていく記憶さえも愛おしいと思う妻…。日々、緊張しながら厳しい現実と格闘するさまを、現役医師がリポートする。東京都立府中病院「ER」を舞台に繰り広げられる衝撃の真実、切ない人間ドラマ。若き精神科医と患者が織りなす緊迫のノンフィクション。愛する人の精神の崩壊に、あなたはどう立ち向かいますか。

感想・レビュー・書評

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  • 現役の精神科医が書いたという前提で読めば、臨場感をもって読めるが、文章がすっと入ってこないというか、1話完結で話が薄い印象。実話を書くわけにはいかないだろうから仕方ないのかもしれないが。

  • 陳腐な言葉だけど本当に大変な仕事。救急というと、弱ったケガ人とか急病人を想像するけれど、自分の命も心も脅かされるような暴力的な患者や、自死を臨む患者とも対峙しなくてはいけない。ドクターの心も心配になってくる。

  • 493.7

  • 精神科が広く様々な現場と繋がっていることや、ERや救急についてものすごく勉強になりました。いい本だと感じました。

  • 精神科面白過ぎた。

  • ななめ読み

  • イマイチ

  • 正直言うと興味本位で読み始めた部分もすこ~しあるのだけど、読んでみたら、精神科医療の現状が、筆者の温かい語り口で書かれており、チンプな言葉だけど、いろいろ勉強になった。社会のいろんな面を見ることができた気がする。

  • 若き精神科医が東京ER府中精神科部門の臨床経験をつづったドキュメント。パトカーや救急車によって運ばれてくるのは、仕事の多忙さから突然叫びだしたサラリーマン、父親からの虐待でODした中学生兄妹、消えてしまいたいと思っているリストカットを繰り返す少女、パニック障害のサラリーマン、広汎性発達障害の大学院生、ビルから飛び降りたり、橋から川へ飛び込んだ男、同棲している彼氏にもう必要とされていないと思い包丁を取り出し死んでやると騒いだ女性、不登校で母親だけに暴力をふるう女子中学生。最後はECT礼賛で正当性を主張する。

  • 自宅に近い府中ER何度か足を運び、診察を受けたが、同じ病院にこんな医師が居たとは驚き。
    精神科の救急は診察する側も危険が伴い、警察やガードマンなど付き添いの顔ぶれも凄いと思った。しかし、救急ゆえに病状が落ち着くと、転院し完治まで継続診察してもらえないのが患者も医者も中途半端な気持ちになる。システムの改善が必要ではなかろうか?

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著者プロフィール

1972年沖縄県那覇市生まれ。精神科医。吉祥寺クローバークリニック院長。精神保健指定医。琉球大学医学部卒業。同附属病院、旧・東京都立府中病院精神神経科、聖路加国際病院麻酔科、JR東京総合病院メンタルヘルス・精神科などを経て、2007年より現職。著書に『発達障害でつまずく人、うまくいく人』(ワニブックス)、『大人の発達障害』(マキノ出版)などがある。

「2017年 『大人の自閉スペクトラム症』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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