私は発達障害のある心療内科医 (「いつも生きづらさを感じている人」への処方箋)

著者 :
  • マキノ出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837671886

作品紹介・あらすじ

『発達障害に気づかない大人たち』の著者が自身の体験を赤裸々に語った!注意欠陥・多動性障害、学習障害、アスペルガー症候群…自覚と周囲の理解で克服できる。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の体験を綴った第一章が、発達障害を持つ方の日常生活が垣間見えてよかったです。

  • 発達障害者の人数が近年増え続けていると言うのは、発達障害についての理解が広がった為なのか、実際に何らかの影響で増加しているのか。発達障害の障害という言葉は誤訳であるという著者の言葉に共感する。

  • HONZのメルマガで知って購入。ADHDの特徴というリストを見ていると、結構当てはまるところもあり、自己理解のために読んでみた。ADHDの特徴とは

    *基本症状*
    1多動:いつも落ち着きがなくソワソワしている
    2不注意:気が散りやすく、集中できない
    3衝動性:後先考えずに行動する
    4先延ばし:期限が守れず、仕事がたまる
    5感情の不安定:気分に変調をきたしやすい
    6低いストレス耐性:心配と不安が感情の爆発を招く
    7対人スキル・社会性の未熟:空気が読めず、他人の話を聞けない
    8低い自尊心と劣等感:マイナス思考と募る劣等感
    9新規性の追求と独創性:飽きっぽくひとつのことが長続きしない

    *随伴症状*
    10整理整頓が出来ず、忘れ物が多い:仕事は出来ても家事は不得意
    11計画性がなく管理が不得意:低すぎる日常生活スキル
    12事故傾性:交通事故、産業事故
    13低い睡眠効率と昼間の居眠り
    14習癖:男性はチック症 女性は抜毛症が多い
    15依存症:タバコ アルコール ドラッグ ギャンブル 浪費 セックスなど
    16のめり込みとマニアック傾向:パソコン ゲームなど

    以上が、ADHDの特徴とそれに付随する症状である。結構当てはまるところがあるが、どんな人でも必ずいくつかは当てはまるところがあるだろう。つまり、程度の問題であって、これによって日常生活を送るのが著しく困難な場合がADHDなのだと思う。

    ではどのように対応するのが良いのか。著者は対応のフレームワークを具体的に記述している。

    *対策
    1メモをとる
    2片付ける時間を取る
    3置き場を変えない
    4クーリングダウンのときと場所を持つ
    5事務連絡は文字で
    6大事なものは肌身離さず
    7聞き上手になる
    8得意なことで勝負する
    9短期の目標設定とご褒美
    10気持ちを切り替える

    以上が、ADHD気味な人が取り込むと良いとされている生活習慣。なるほど。結構当たり前だけど、いざやるとなると面倒になってしまいがちなことだ。

    とはいえ、私はこれを読んで自分の性格の理解が進んだ。これまで人間関係に悩んだこともあったし、自分の管理力のなさに落ち込むことも多かった。が、それはそれとして、「自分はそういう特徴があるのだ」と
    自分を客観的に理解しているだけでも、知らないよりはよっぽどましだ。本書は分量も200ページほどと多くなく、さらっと読むことができる。

    「なんだか人間関係がうまくいかない。」「自分の周囲に困った人がいる。」

    そんな悩みを持っている方で、科学的・医学的に相互理解をしたいと考えている方にお勧めできる本である。

    *対策はあくまで簡易的なものであり、本当に深刻な場合は専門科に相談し、専門家による適切な治療を受けることをお勧めします。

  • 2018/10/19

  • ADHD の医者の半生が刺激的で面白かった。
    会話のドッチボールではなくキャッチボールを心掛けよとは名言で腑に落ちた。
    これから失業給付と障害者訓練の日々を過ごす予定だが対人関係には注意を払い生活していきたい。

  • 看護大学にある

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著者プロフィール

1973年、福島県立医科大学卒業、神経精神科入局。79年、医学博士。84〜85年、アメリカ・エール大学児童精神科留学。93年よりロマリンダクリニック心療内科勤務。2001年、福島県立医科大学神経精神科助教授。03年、福島学院短期大学福祉学部教授。06年、福島学院大学大学院附属心理臨床相談センター所長。1990年に大腸ガンを発症し、切除手術を受けるが、7ヵ月後に再発(肝転移)。ガンの食事療法「ゲルソン療法」を簡略化した「星野式ゲルソン療法」を考案・実践し、克服した経験を持つ。また、自らが発達障害の一つであるADHD(注意欠陥・多動性障害)であることを公表している。

「2017年 『ガンを食事で治す星野式ゲルソン療法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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