- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837921394
作品紹介・あらすじ
メールや手紙でも、スピーチや伝言でも、そして「会話」でも、「短い言葉」ほど、人の心を打つ!朝日新聞の名コラム『素粒子』を書き続けた著者による「短い文章」の技術。
感想・レビュー・書評
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吾輩は猫である。
本書は啓蒙本である。頭は良くならない。
新聞記者による短文の効能を示す。
一文に一意がちょうど良い。修飾語は連ねると分かりにくいため、読点を用いる。吾輩は既にこうしたセオリーを知る所であり、新たな発見はない。頭が良くなる根拠もない。
しかし、本書は「言葉遊び」の契機をくれる。
遊びとは、ルールの中で成果を求めること。短文ルールに従えば、確かに頭を使う。頭で文章を組み直す。ああこの事か、と悟る。脳トレになる。
TV番組のプレバトみたい。良い文章を考える。
必ずしも短文が正義ではない。しかし、意識してみると面白い。読みやすいかは知らぬ。長文にも名文は多い。今回は短文だけで、感想を書く。
所詮、自己満足であるが、中毒性がある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本は良書だ。頭はよくならない。
【内容】
メールや手紙でも、スピーチや伝言でも、そして「会話」でも、「短い言葉」ほど、人の心を打つ!朝日新聞の名コラム『素粒子』を書き続けた著者による「短い文章」の技術。
【感想】
短い文章の効能がよく分かった。それはこの本自体が短い文章で構成されているからだろう。
技術よりも、ものごとに感動できる自分でいることが大切なのだと感じた。
文章の基本は「吾輩は猫である。名前はまだない。」
【引用】
・人生は短い文章の積重なりである。
・人生は、「名前」という姿形をした「短い文章」によって幕開くのだ。
・「短い文章」には「何か(=ニュース性)」が詰まってなくてはならない。
・「短い文章」に説得力をもたせるには
+具体的な事柄を書く
+感想や抽象的な記述は避ける
+決まり文句、常套句は使わない。
・「短い文章」とは、言葉をそぎ落とす行為によって、自分が本当に言いたいこと、表現したいことを発見するための最良の手段なのである。
・喜ぶ、怒る、悲しむ、笑う、嘆く、茫然とする。広い意味での感動の全てが、文章の出発点だ。
・「AはBである」プラス「補足説明」の定型をいくつも重ねて書き進んでいけば、文書は自然にできあがる。そして次に、一挙に展開を図る「なぜ?」を投入するのである。この「なぜ?」も「AはBである」プラス「補足説明」の定型を重ねてゆくのである。
・「虎の巻」的な文章構成術は、ひとことで言うなら、「ズバリと書く」ことにある。
・まず、①いつ②どこで③だれが④何を、を記して文章の骨格を作り、その上で、⑤どのように⑥なぜ、を書き加えてゆけば、とりあえずは「短い文章」が姿を見せてくれる。
・ひらがなのなかに、言わんとする重点が明確に伝わるように漢字がある。
・出題された題を、軽やかに手放すのだ。そこから自由な発想が生まれる。 -
短い文章の大切さを改めて感じさせて頂きました。
頭の中で、良質の短い文章を作る事で良質の会話にも通ずる。
文章の上手い下手は頭の中でうまく整理ができるかどうか。
そして、常日ごろから 自問自答繰り返し『書くように生きる』かどうかだとも言われてる。
短い文章の宝庫と言われてるのが、国語辞典。
先人が残してくれた短い文章も工夫次第で応用できる宝庫だと。
より沢山の本を読むことの大切さも感じさせていただきました。
楽しく書くことが大切で、楽しんでなければ、読む人も楽しめない。 -
いつも自問自答し、意外性、感動、思いの詰まった短い文章を頭で考え書いてみる、ということがポイントとのこと。
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日ごろから文字数や良い文章を意識することか大切。なぜ自分が書きたいと思ったか、ぼんやり生きない。文章を書くとは何かを定義すること。
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中島聡『エンジニアとしての生き方』で紹介されていたので読んでみた。
初めの方に「人の名前も短い文章だ」「国語辞典に載っている定義文も短い文章だ」という主張があって「この作者は何を言ってるんだ?」と思った時点でもうダメだった。その後のページをまともに読む気になれなかった。パラパラとめくりながら少しでも役に立ちそうなところがないかと探したが、結局最後まで新たな知見を得ることはできなかった。 -
中島聡さんの著書、「結局、人生はアウトプットで決まる」にて紹介あり
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短い文の積み重ねが、文章になる事を改めて認識した。余計なことは、書かずに簡潔に。削って、加えて、整える。
生き方もそうでありたい。
吾輩は猫である。