頭の良くなる「短い、短い」文章術

著者 :
  • 三笠書房
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本棚登録 : 164
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837921394

作品紹介・あらすじ

メールや手紙でも、スピーチや伝言でも、そして「会話」でも、「短い言葉」ほど、人の心を打つ!朝日新聞の名コラム『素粒子』を書き続けた著者による「短い文章」の技術。

感想・レビュー・書評

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  • 吾輩は猫である。

    本書は啓蒙本である。頭は良くならない。
    新聞記者による短文の効能を示す。
    一文に一意がちょうど良い。修飾語は連ねると分かりにくいため、読点を用いる。吾輩は既にこうしたセオリーを知る所であり、新たな発見はない。頭が良くなる根拠もない。

    しかし、本書は「言葉遊び」の契機をくれる。
    遊びとは、ルールの中で成果を求めること。短文ルールに従えば、確かに頭を使う。頭で文章を組み直す。ああこの事か、と悟る。脳トレになる。

    TV番組のプレバトみたい。良い文章を考える。
    必ずしも短文が正義ではない。しかし、意識してみると面白い。読みやすいかは知らぬ。長文にも名文は多い。今回は短文だけで、感想を書く。

    所詮、自己満足であるが、中毒性がある。

  • この本は良書だ。頭はよくならない。
    【内容】
    メールや手紙でも、スピーチや伝言でも、そして「会話」でも、「短い言葉」ほど、人の心を打つ!朝日新聞の名コラム『素粒子』を書き続けた著者による「短い文章」の技術。

    【感想】
    短い文章の効能がよく分かった。それはこの本自体が短い文章で構成されているからだろう。
    技術よりも、ものごとに感動できる自分でいることが大切なのだと感じた。

    文章の基本は「吾輩は猫である。名前はまだない。」

    【引用】
    ・人生は短い文章の積重なりである。

    ・人生は、「名前」という姿形をした「短い文章」によって幕開くのだ。

    ・「短い文章」には「何か(=ニュース性)」が詰まってなくてはならない。

    ・「短い文章」に説得力をもたせるには
    +具体的な事柄を書く
    +感想や抽象的な記述は避ける
    +決まり文句、常套句は使わない。

    ・「短い文章」とは、言葉をそぎ落とす行為によって、自分が本当に言いたいこと、表現したいことを発見するための最良の手段なのである。

    ・喜ぶ、怒る、悲しむ、笑う、嘆く、茫然とする。広い意味での感動の全てが、文章の出発点だ。

    ・「AはBである」プラス「補足説明」の定型をいくつも重ねて書き進んでいけば、文書は自然にできあがる。そして次に、一挙に展開を図る「なぜ?」を投入するのである。この「なぜ?」も「AはBである」プラス「補足説明」の定型を重ねてゆくのである。

    ・「虎の巻」的な文章構成術は、ひとことで言うなら、「ズバリと書く」ことにある。

    ・まず、①いつ②どこで③だれが④何を、を記して文章の骨格を作り、その上で、⑤どのように⑥なぜ、を書き加えてゆけば、とりあえずは「短い文章」が姿を見せてくれる。

    ・ひらがなのなかに、言わんとする重点が明確に伝わるように漢字がある。

    ・出題された題を、軽やかに手放すのだ。そこから自由な発想が生まれる。

  • 短い文章の大切さを改めて感じさせて頂きました。
    頭の中で、良質の短い文章を作る事で良質の会話にも通ずる。
    文章の上手い下手は頭の中でうまく整理ができるかどうか。
    そして、常日ごろから 自問自答繰り返し『書くように生きる』かどうかだとも言われてる。
    短い文章の宝庫と言われてるのが、国語辞典。
    先人が残してくれた短い文章も工夫次第で応用できる宝庫だと。
    より沢山の本を読むことの大切さも感じさせていただきました。

    楽しく書くことが大切で、楽しんでなければ、読む人も楽しめない。

  • いつも自問自答し、意外性、感動、思いの詰まった短い文章を頭で考え書いてみる、ということがポイントとのこと。

  • 日ごろから文字数や良い文章を意識することか大切。なぜ自分が書きたいと思ったか、ぼんやり生きない。文章を書くとは何かを定義すること。

  • 元新聞デスクの筆者による文章の作り方指南書

  • 中島聡『エンジニアとしての生き方』で紹介されていたので読んでみた。
    初めの方に「人の名前も短い文章だ」「国語辞典に載っている定義文も短い文章だ」という主張があって「この作者は何を言ってるんだ?」と思った時点でもうダメだった。その後のページをまともに読む気になれなかった。パラパラとめくりながら少しでも役に立ちそうなところがないかと探したが、結局最後まで新たな知見を得ることはできなかった。

  • 中島聡さんの著書、「結局、人生はアウトプットで決まる」にて紹介あり

  • 図書館
    予約中

  • 短い文の積み重ねが、文章になる事を改めて認識した。余計なことは、書かずに簡潔に。削って、加えて、整える。
    生き方もそうでありたい。

    吾輩は猫である。

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著者プロフィール

轡田隆史(くつわだ・たかふみ)
1936年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日新聞東京本社に入社。社会部デスク、編集委員などを経て論説委員となり、1996年までの8年間、夕刊一面コラム「素粒子」の執筆を担当。その後、編集局顧問となり、1999年に退社。テレビ朝日系ニュース番組「ニュースステーション」「スーパーJチャンネル」などのコメンテーター、日本大学法学部非常勤講師を務めたあと、現在は著作、講演などで活躍中。日本記者クラブ、日本ペンクラブ、日本エッセイスト・クラブ、日本山岳会会員。ポーラ伝統文化振興財団評議員。
著書に、『「考える力」をつける本』『100歳まで読書』(以上、三笠書房)、『60歳からの人生の整理学』『「考える力」をつける読書術』(以上、三笠書房《知的生きかた文庫》)などベストセラー、ロングセラーが多数ある。

「2021年 『快老生活のすすめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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