- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837928768
作品紹介・あらすじ
◆リアルとリモートを使い分ける、ハイブリッドな「対話力」!◆
自分の意見を主張するのが苦手な人。
対話力に不安がある人。
リモートでの語りに悩んでいる人。
今よりもっと、話がうまくなりたい人……。
心配はいりません。
本書を読むだけで、「相手の心に届く言葉」が誰でも身につきます。
◆「今日の話には満足した。また会いたい、話したい!」
「新しい対話の時代」に必要なメソッドが満載!!◆
・誰とでも1分で打ち解けられる「雑談力」
・話の中身を3つ覚える
・あごを上げて、大きくうなずく
・最速で理解を得る話し方・伝え方
・手で、言葉をかたちにする
・語る前に結論を決めておく
・話の後半で「好意的な言葉」を増やす
・目の動きで安心感を与える
・一気に信頼関係を築く「傾聴力」 …etc.
感想・レビュー・書評
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2階集密 : 336.49/HIK : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410167088
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相変わらずわかりやすい切り口で、読んでて
確かに。
って思うこと多数でした。
特に、どう動くか相手に言わせるように話す。
これ。
よくわたしのオーガナイザーマチコがやってたやつだ!!!!つい、わたしはこうします、あーします。と、言ってしまい。自分で言うからにはやるのよね。
ホントにそう。
人に言われたらやらないし、やりたくないけど、自分で言ったらやるよね。この技。わたしも身につけたい。。。
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自分の意見を主張するのが苦手、対話力に不安がある、今よりもっと話がうまくなりたい…そんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?
心配はいりません!この本には「リアル」でも「リモート」でも、自分の思いを言葉にし、相手の心を揺さぶり、行動に移してもらう「新しい対話の時代」に必要なメソッドがわかりやすくまとめられています!
中央館3F : 図書 336.49//H57
【OPAC:https://opac.lib.niigata-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC11106668?caller=xc-search】 -
日頃受付の仕事をしているのでプレゼンや会議に参加する事はないのだが人と会話する事は多いので会話のスムーズさやテンポの良さを身につけたくこの本を手に取った。
読後に実践したい事
●五感の共有
●相変わらず〇〇ですか?
●謙虚な姿勢「参考になります」「いい事教えてもらった」
●PREP+感情
●クイズ形式(相手に考える隙を与える)
●相手が誇りに思う事を聞く(5W1H)
●相手の周辺に対して好意的な話をする
●甘えん坊話法
●オノマトペ
●会話の終わり方
×また合えたら嬉しい
〇あなたとこの点についてもっと話したい -
コロナ禍で対話の方法が変容した中で、身につけるべき対話力は何かを知ることができる本です。
リモートでの会話が普及し、環境が変化する中で、リアルに話すことが億劫、人との距離のとり方がわからない、などということも増えたようです。
そんな中で、一瞬で相手の心をつかんで、自分の意見を通すため、思いを言葉にし、相手の心を揺さぶり、行動に移してもらう「対話力」が求められます。
「共感力」を高める、お互いの「理解」を深める、相手の「満足」を引き出す、の3つの重要性と、その方法を教えてくれています。
リモートが増えて、話がうまく通じなくなったことが増えたと感じる方などが、その解決のヒントを得られる1冊ではないでしょうか。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「最後は自分の意見を通しながら、相手の満足を引き出し、具体的な行動に移してもらう。そのためには、相手の話を鵜呑みにせず、時に『疑う』ことも大切。傾聴は、自分の感情や考えで相手を疑うことを避けるためのもの。いったん相手の意見を受け入れ、その上で客観的に吟味する。相手の言った言葉を『そうじゃないんじゃないか』と疑ってみて、『だって』を入れて疑った理由を3つ考えてみると、屁理屈でも、後々のビッグアイデアにつながることもある。自分の頭の中だけで考えるのが大事。口にする時は、理由もセットで伝える。」
「目指す『対話』は、クリエイティブな、そこから新しい考えやアイデアが生まれるためのものであるはず。であれば、まずは相手のアイデアを受け入れる。その勇気を称賛する姿勢を持ちたい。人は、自分で考えたアイデアが他人に受け入れられることで、自己肯定感を満たされる。一度受け入れられると、さらによいアイデアを考えようとする。他人もそのアイデアに刺激され、次のアイデアを生み出そうとする。好循環の環境、勢いをつくることが大事。」
「次につなげるには、話したことのまとめだけでなく、『話しきれなかったこと』を互いに共有する。『また会えたらうれしいです』というふわっとした終わり方でなく、『この点についてまた話したい』というメッセージを、話の後半に強力に送り続ける。」
→他人のアイデアをいったん受け止めて称賛することで、心理的安全性が築かれ、対話が進みます。ただ、それだけではなく、こちらの考えも入れたり、客観的に見たりすることで、そのアイデアをブラッシュアップすることもできます。さらに、しばらく時間が経ってから新たなアイデアが浮かんでくることも多いので、次に話したいことを共有して、継続して会って話すことも大事にしたいです。
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
・じかに会い、語り合うという、人類が言葉を獲得して以来、営々と積み重ねてきた「対話」という営みが、ここ数年で大きく変化した。コロナ禍でオフィスや学校を離れ、モニター越しで「対話」する機会が急速に増え、この流れは今後も続く。語り合う内容や状況により「リアル」と「リモート」を使い分ける「ハイブリッドな対話力」を身につけることを余儀なくされている。
・環境の変化は、「話す」「聞く」といった、人の本能に近い行いまで変えていく。これまで、しぐさや雰囲気やオーラで伝えられていたものが遮断され、甘えが許されないようになった。リモートが進むと、リアルに話すことが億劫になったり、人との距離のとり方がわからなくなるなど、「変わるもの」と「変わらないもの」が見えてきた。
・一瞬で相手の心をつかんで、自分の意見を通すための「対話力」を身につける。「リアル」でも「リモート」でも、自分の思いを言葉にし、相手の心を揺さぶり、行動に移してもらう。「共感力」を高める、お互いの「理解」を深める、相手の「満足」を引き出す、の3つが重要。
○「共感力」を高める(他人の意見を受け止める)
①雑談で打ち解ける
・すぐに打ち解け、気軽に雑談できないのは当たり前。まずは笑顔。ここから相手の心をつかみ、意見を通す対話をスタートさせる。仕事でもプライベートでも、初めて会った人には、「感謝」の態度を示す。話のネタは、SNSを使えば拾えることがある。天気の話でもよいので、五感で感じたことをそのまま言葉にして、共有できると気持ちがひとつになる。
・二度目、三度目と接するようになったら、「相変わらず○○ですか?」という言葉が力を発揮する。相手が「そうなんですよ、聞いてくださいよ!」と言いたくなるような話題を探す。相手が今がんばっていること、関心のあるものに目を向ける。リアクションには、大げさなくらいで、驚きを交えたほうがいい。
・1.挨拶、2.共感、3.驚き・励まし、という3つの要素を入れるだけでも、1分程度の雑談は成立する。「きっと○○ですよ」と前向きな言葉で締めると、より好感度が増すはず。
②傾聴力で信頼を築く
・相手の話の中から、重要と思われる内容を3つ記憶すると、それをもとにサマリーを語れる。どれが重要かわからなければ、ポイントと思った単語をどんどんメモし、最後に、最も重要そうな3語を選ぶだけでも、次の対話で前回の内容を「再話」できるし、話の途中で要約できる。「よく聴いている」と感心されたり、要約をもとに話が展開したりする。
・最後は自分の意見を通しながら、相手の満足を引き出し、具体的な行動に移してもらう。そのためには、相手の話を鵜呑みにせず、時に「疑う」ことも大切。傾聴は、自分の感情や考えで相手を疑うことを避けるためのもの。いったん相手の意見を受け入れ、その上で客観的に吟味する。相手の言った言葉を「そうじゃないんじゃないか」と疑ってみて、「だって」を入れて疑った理由を3つ考えてみると、屁理屈でも、後々のビッグアイデアにつながることもある。自分の頭の中だけで考えるのが大事。口にする時は、理由もセットで伝える。
③スピーチアクションで心をつかむ
・対話の際は「鼻の頭を中心に目線を上下に動かす」のが、相手に負担をかけず、好印象を残す秘訣。首が斜めになると、興味がなさそうとか不服そうに見えるので注意する。笑顔でいるには、口角を上げることに加え、眉間を意識的に開こうとするとよい。
・立っても座っても、相手と堂々と渡り合うために、姿勢を正す。一番簡単なのは「気をつけ」をして手をズボンの横につけたとき、中指を折り目よりも後ろにずらすこと、そして鎖骨のあたり、デコルテを開いて背中の肩甲骨を内側に寄せると、自然と姿勢はよくなる。
○お互いの「理解」を深める話し方・伝え方
①語る前に結論を決めておく
・「対話」では、相手と話す前の「自分の結論」を先に言うことはないが、一番主張したい「パワーポイント」はしっかり定めてから臨む。結論が定まっていれば、多少のブレや言い淀みは気にならないし、相手に攻め込まれても、反論が可能。それを上回るアイデアが出たら、躊躇なく採用すればよい。
・主張→理由→具体例→主張で話すPREP法は、相手がそれを知っているとマニュアル通りと思われてしまう。最後に「感情」を足すと、マニュアル臭さが抜け、気持ちが伝わる。
・話の順番は、相手本位で組み立てる。自分が頭で考えた順番は、できる限り省略する。時系列語りはやめ、「結論から言いますと」を口癖にする。自分の物語より、相手の聞きたい順番が大事。相手が聞きたい「結論」とは、「相手が一番聞きたいこと」。
②対話を盛り上げて互いの理解を深める
・対話を盛り上げるコツは、自分が語る場面でも、相手に話しかけること。相手の声を聞きながら話を進めることで、相互に理解が深まる。
・目指す「対話」は、クリエイティブな、そこから新しい考えやアイデアが生まれるためのものであるはず。であれば、まずは相手のアイデアを受け入れる。その勇気を称賛する姿勢を持ちたい。人は、自分で考えたアイデアが他人に受け入れられることで、自己肯定感を満たされる。一度受け入れられると、さらによいアイデアを考えようとする。他人もそのアイデアに刺激され、次のアイデアを生み出そうとする。好循環の環境、勢いをつくることが大事。
③心にぐっと響く言葉のつくり方
・相手の質問に的確に対応するには、その質問が5W1Hのどれを聞いてきているかを明確にとらえる。相手が聞きたい内容とずれていると、イライラさせるだけ。わざと外してその場をやり過ごすという方法もあるが、無闇に使うと信用を失うので注意する。
○相手の「満足」を引き出す意見の通し方
①「やる気スイッチ」をONにする
・相手に対して「人や社会に貢献できる。同時にあなた自身も成長できる」と語るようにする。プロジェクトや企画を実現するにはWHYが大事。「なぜやるか」を語る順番としては、「貢献感」というホワイトエンジンが先で、その後、儲けたいなどの成長感というブラックエンジンを述べる。
・怒りを抑える「アンガーマネジメント」の中で最も効果的なのは「相手に多くを期待しすぎないこと」。たとえ期待はずれでも、相手の発言に返事をする際に口角を上げて(笑顔をつくり)、「ありがとうございます」と感謝すると、自然と怒りは収まる。今の自分の感情を実況中継してみるのもおすすめ。感情的な言葉で論破しても、評価は下がる。
②「どう動くか」を相手に言わせる
・説得するより、相手に「どう動けばいいのか」を聞いてみる。人は「命令」された言葉には反発するが、自分から言いだした言葉は守ろうとする。日本語で最も大切なのは「動詞」で、主語を省いても十分伝わる。
・相手を具体的に動かすには、シンプルな行動と、目安になる数を入れる。数字が入ると、がぜん具体的になり、目標が定まる。抽象的な言葉を避け、イメージしやすい行動言葉で語ると、相手も動きやすい。
③次の対話につなげる
・次につなげるには、話したことのまとめだけでなく、「話しきれなかったこと」を互いに共有する。「また会えたらうれしいです」というふわっとした終わり方でなく、「この点についてまた話したい」というメッセージを、話の後半に強力に送り続ける。
・わざと結論を出さないのも、次の「対話」につなげるテクニック。話を8割程度まとめて、残りの2割を「考え直す部分」「新しい情報を入れる部分」「時間の流れや人の動きによって変化する部分」としてとっておき、ガチガチに決め込むことなくあえて余裕を持たせると「対話」は深まる。相手に不完全燃焼の気持ちを与えないよう、「次回予告」をするのが大事。