優れたリーダーは、なぜ「傾聴力」を磨くのか? (単行本)

著者 :
  • 三笠書房
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本棚登録 : 316
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837929048

作品紹介・あらすじ

◎リーダーが傾聴力を磨き、
 部下の話を「黙って聞く」と、新しい価値が生まれる!


・リーダーと部下との信頼関係が深まる
・部下が、自分で考えて行動するようになる
・リーダーが、自分のすべき仕事に集中できる

リーダーが部下の話に耳を傾けることで
上記のようなメリットが生まれます。

しかし、いざ「部下の話を聞こう」としても
「聞き方」を身につけていないと失敗します。

のべ650人を超える経営者やリーダーへの
コーチングの実践と理論から編み出した、
「傾聴力」の基本から実践法までをわかりやすく解説。

・復唱する
・承認の言葉を使う
・感情を問う

職場の心理的安全性が高まるヒントが満載!

感想・レビュー・書評

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  • 対部下対策がメインコンテンツ。
    傾聴という言葉を初めて聞きました、という方向けの本。内容的には否定しながらも、傾聴する側=上から目線的な感覚が拭えなかった。

  • 『感想』
    〇仕事に限らず、人と良い関係を作るうえで大切な傾聴力。書いてあることは真新しいことではないが、定期的に考えないといけないことばかり。

    〇傾聴することは、まず第一に相手のためなんだよ。人は誰しも自分のことは話したいけれど、相手の話はなるべく聞きたくない。だからこそ話を聞いてくれる相手に信頼や尊敬のまなざしを向けやすい。

    〇話す相手はじっくり話せることで考えを整理し、新しい思考を得ることができるかもしれない。だから聴いている方は話をなるべく遮らず、求められてもいないアドバイスをしないのが正解。

    〇話を聞いていると、言いたいことが出てくるんだよね。自分の勝手な思い込みかもしれないけれど、答えを教えてさっさと幕を引きたいと思ってしまう。でもそれは相手のためではなく、自分だけのため。

    〇傾聴する時間は結論を出す時間ではなく、話し手の状況と考えを聞く時間。だから正しいか正しくないかを判断する時間ではない。そうでなければ、話し手は本音を語ってはくれない。

    〇傾聴することで話し手自身の理解が深まると同時に、聞く自分の相手への理解も深まる。使う時間以上の効果がある。

    〇事実と事実以外にわけて話を整理することが大切。話す方がそれをできていないなら、聞く方がそこを整理したい。そうすれば話に深みが増す。

    〇事実以外を軽視しているわけではない。特に感情は事実に影響を与える重要な要素なわけで、そこを知りたい。でも感情は話している側にだけあるのではなく、話に出てくる側にもあるということを忘れずに。

    〇この本には書かれていないが、聞く姿勢も重要だと思う。他事をしながらとか、話早く終わらないかなとか思いながら聞いていたら、相手はそれをわかってしまう。そうなると話の核心に触れることなく終わり、関係向上もできるわけがない。

    〇傾聴することは人の成長する場に立ち会うこと。こんな素晴らしいことはない。そしてその場にいることで、自分にも何らかの影響があるわけで、それもいいことじゃないか。

    『フレーズ』
    ・最初にお伝えしたいのは「事実情報とそれ以外を混同せずに、しっかりと分けて聞く」ということです。(略)「事実以外のこと」はさらに、「感情」「思考」「推測」の3種類に分類することができます。(p.80)

    ・傾聴は、情報過多で、うるさすぎる日常を遮断し、部下に「自分や、自分の課題と向き合える時間」「自分で考えざるを得ない時間」を提供することです。(p.91)

    ・同意をしていなくても、例えば「そういう考えもあるよね」と伝えることはできますよね。それが見解の承認。(p.133)

  • 面談をしなければならない立場になり、傾聴しろと言っても具体的にどうやったらいいかイメージが湧いていなかったので読んでみました。
    分かりやすく、参考になりました。私はついアドバイスだったり、話をしたくなってしまうので、あなたの話を聞きたいと宣言するのは当たり前のようですが、最初に試すにはやりやすいですし良いですね。
    面談で言われたことないので、やっている方少ないのでは?
    すぐに全てをできるようになるのは難しいと思いますが、それも当たり前だとフォローしてあり、次の面談から試せることからしていこう!と、思える本でした。

  • 読みやすく、やってみよう!と思うことも多かったです。

  • タイトルの通り傾聴力を部下と話す時にどのように意識して使うのかという内容でした。
    内容としては、なるほどと思わせられることが多かったのですが、事例としてあくまで上司が部下と話をすることがメインとなっていたため、上から下に対する考え方という印象がやや強く感じました。
    改めて傾聴とはどう意識すればいいのかを考えしてもらいました。

  • 概念で実践には?

  • 傾聴の本質は相手に静かな時間を提供すること。上司は傾聴力を磨き部下と適切な会話・対話をおこなう必要があるとする一方で、『「聞く」は手段です。職場での人間関係においては何を目的に「聞く」のか、そしてその「投資対効果」や「優先度」を考える必要があることは覚えておいてください。』や『承認」であって、「称賛」ではないということ。 ほめる必要はありません。なぜなら、「ほめる」という行為は、こちら側の都合だからです。』といったビジネス視点や目的意識などとのバランスがよい内容でした。
    上司と部下の会話は上司がリードし手を引くようになりがちですが『「ゴールを決めて、部下に道すじを見せること」と、「ゴールへ向けて、部下をコントロールすること」は、似て非なるものなのです。』など改めて理解を強めようと感じました。中立的な立場から書かれた内容が多く、学びもそうですがそれ以上に好感の持てる一冊です。

  • もし、上司になったら、もう一度読みたい本

  • 途中まで。
    読みやすいのだけれど、今さらこの話を1から読むのもな〜と思い離脱。
    けっこうすぐに使えるテクニックは書かれていそうなので、読み返す価値はあるかも。

  • 傾聴とは「相手に静かな時間を提供すること」

    1on1は、まずは回数を大事にする。大抵の人は、1回やってみて全然噛み合わなくて「いや~ダメっすわ」と終わる。週次で、短くてもいいから定期で実施することで、部下も「あ、これは自分が話して良い場なんだ」となれば、あらかじめ話すことも決めやすくなるかもしれない。
    上司のアドバイス、説教、指示は一切不要。部下の未来をコントロールしようとしない。

    承認することは、褒めることではない。部下の意思、起案、意見については、原則的に承認をする。

    また、部下の「言葉のアヤ」に囚われすぎない。
    MTのあとは、大抵の人に「余韻」がある。その場で発言された言葉が必ず心からとは限らない。

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著者プロフィール

慶應義塾大学産業研究所専任講師

「2022年 『所得保障法制成立史論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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