眠れないほどおもしろいやばい文豪: こうして生まれたあの名作 (王様文庫 D 59-5)

著者 :
  • 三笠書房
3.45
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本棚登録 : 743
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837969389

感想・レビュー・書評

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  • たくさんの文豪が1冊に詰まっているにも関わらず、サクッと読むことができた。この本を読んだ上で、文豪の作品を読んだらおもしろいだろうと思う。特に、私小説については、事前に私小説だと知っておくのと知らないのでは、感じ方が違うだろうと思った。また、文豪同士の関わりを知ることができたのも、おもしろかった。

  • 軽い感じで読めました。雑な言い方をしてしまえば文豪と呼ばれる'クズ'の紹介でした笑当時の文豪同士の関わりもわかり、次に読みたい本も見つかった、ら

  • 文豪の方々の人生がいかにぶっとんでいたかがわかる本。
    人生色々だなーと思いながら楽しく読むことが出来ました。

  • 【概略】
     教科書に載るような作品、それを生み出した作家、さも品行方正・聖人君子なハズ・・・と思った方には衝撃の一冊。「文春砲」のルーツは菊池寛?「女は『神』か『玩具』のいずれかである」とした谷崎潤一郎?親戚が対応して元恋人をドイツに帰らせた森鴎外?偉大な作品の裏には、作家のクズなエピソードが盛りだくさん。クズエピソードを知り、作品が汚されたと見るか、はたまた作家の人間臭さに親近感を覚えるか?それはあなた次第。

    2021年01月01日 読了
    【書評】
     作家の人間臭さに親近感を覚えてしまうサイコパス要素を持つ喜餅です(笑)
     人はきっと、「ストーリー」に共感(または反感)を覚えて、その対象に愛着(または憎悪)を覚えていくのだよね。九州で夏目漱石が使用していた家で夏目漱石のストーリーを読んで、「なんだ・・・悩みとかそういうの、文豪もするんじゃん」って思ってしまった。谷崎潤一郎と佐藤春夫の妻の譲渡事件とか、痛快だよね。
     残念ながら現代の価値観を下敷きにして、今この世の中を走っている文豪が同じことをしたらとんでもないことになるかと思うけど、できるならば(妻とかそういった直接の関係者は除いた)周囲は笑って受け止めるぐらいの寛容さがあってもいいのかなとも思う。もう一つ、「今の価値観では許されないだろうが、当時の価値観としてはあっただろう」という区分けをした上で臨めるバランス感覚を育てたいね。テレビ番組で落語のネタ「犬の目(犬の目をくり抜いて人の目として利用する話)」が披露された時、苦情の電話があったそうで。「大好きなワンちゃんの目をくり抜くなんて」という感想をテレビ局に伝えたくて電話をかけたのか「けしからん!」というところまで踏み込んで電話をしてきたのかわかんなけど・・・ちゃんとその時代その時代の世相・価値観を、そういうもの、として取り扱って欲しいなと思うね。
     文豪の色々な伝説・・・ひょっとしたら結核といった、当時は深刻であった病気、というよりも「死」というものが今よりも身近にあるからなのかなぁとも思ったり。この辺りはもうちょっとその当時の文化などに触れて感じてみたいね。なにせ純文学・・・読んだことがないから(笑)
     しかし・・・まぁ、本当に・・・クズばかりだ(笑)同じクズだから親近感が湧くね(笑)

  • おもしろい!
    きっとこれを高校の時に読んでいれば絶対文学史で苦戦しなかったなー

  • 少しも狂ってるところがない天才などいないという言葉があるように文豪はどこかおかしいところがある。それが面白いし、馬鹿にした意味ではなく、だから尚のこと作品を読んでみたいと思った。

  • 文豪の教科書には載っていない行跡を綴る。文豪のほとんどが恋愛に振り回されているかのようだ。幸福な人もあまりいないし、概して短命。
    でも、文豪の人となりを知って、読書欲が湧いてきた。

  • 途中まで。

    趣旨・内容は、下世話ながら面白い。
    しかし、出版社勤務の妻は「料理が下手で、夫たる文豪を安らがせえない悪妻だった」などと書く著者が最悪。女性を炊事や掃除洗濯と結びつけ、もって男を安らがせる慰安装置としかみなさず、人間扱いしない箇所は他にも陸続と。
    良書もクズに書かれたことで台なしとなる一例。

    2020/11/17〜

  • 文豪の知られざる生活とは?

  • 遠い存在と感じていた文豪の人間らしい側面は興味深く、彼らの作品はあまり読んだことが無かったが、今後少しずつ読んで見ようと思った。

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著者プロフィール

板野博行(いたの・ひろゆき)
岡山朝日高校、京都大学文学部国語学国文学科卒。
ハードなサラリーマン生活から、予備校講師に転身。
カリスマ講師として、全国の生徒に向けての講義や参考書を執筆。
『信長公記』の中で好きなのは松永久秀。
著書に、『眠れないほどおもしろい源氏物語』『眠れないほどおもしろい百人一首』
『眠れないほどおもしろい万葉集』『眠れないほどおもしろいやばい文豪』
『眠れないほどおもしろい徒然草』『眠れないほどおもしろい平家物語』
『眠れないほどおもしろい吾妻鏡』『眠れないほどおもしろい日本書紀』
『眠れないほどおもしろい徳川実紀』(以上、三笠書房《王様文庫》)の他、多数。

「2023年 『眠れないほどおもしろい信長公記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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