眠れないほどおもしろい平家物語: なぜ、こんなにもドラマティックなのか (王様文庫 D 59-7)

著者 :
  • 三笠書房
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本棚登録 : 194
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837969747

作品紹介・あらすじ

古典ロマンシリーズ30万部突破!
平家の栄華、そして没落までを鮮やかに描く
超ド級・栄枯盛衰エンタメ物語!

ラフカディオ・ハーンの『怪談』に登場する、
あの盲目の琵琶法師「耳なし芳一」が案内役!
面白く、わかりやすく紹介していきます!

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」
この超有名な一文から始まる「平家物語」。
そこには、熾烈な権力闘争あり、渦巻く権謀術数あり。
哀しい恋の物語も、イケメン貴公子のBLネタも……。
運命のままに滅びゆく人々の壮絶な「生きざま」「死にざま」が
ここに詰まっているのです。
板野博行

知ればもっと楽しめる!
◇『平家物語』の作者って誰?
◇「平氏のご先祖」は平安京を開いた桓武天皇
◇壇ノ浦に散ったのは平氏の中の「平家一門」
◇「平家にあらずんば人にあらず」って誰のセリフ?
◇なぜ感動的?「敦盛最期」「那須与一」

感想・レビュー・書評

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  • 眠れないほどおもしろい平家物語(板野博行)
    眠らないほどおもしろい吾妻鏡を読んだので平家側も読んでおこうかと。
    平家側の登場人物は○盛って人物が多く出てくるので、血縁関係が分からないとわかりにくくなるのだけど、この本は時系列よりも人物にスポットを当てているのでわかりやすい。清盛亡き後、壇ノ浦の戦いまで、これで9月下旬から始める「人形歴史スペクタクル 平家物語」の予習になったかも。

  • アニメからの流れで一気に読んだけど、知れば知るほど面白くなっていくなぁ。
    悲しいと分かっていて引き込まれるのは、そこになにか安らかな救いを求めているからなのかしら。

  • わかりやすく面白かった。
    名前は覚えられなかったけど、
    日本史をもっと知りたくなったきっかけになったかな。

  • 面白かった。眠れないほどではない。
    一番勉強になったのは平家と平氏の違い。

    『じつは面白かった平家物語』のほうがビジュアルが豊富。

  • とても読みやすく良いのですが、平家物語をある程度知っている方がより理解出来ますね。構成が物語ではなく人物で分けられていて、一応年代順にはなっていますが色々前後します。人物で読み解く平家物語ですね。近頃色々平家物語関連書を読んでいるので、物足りないところがあったのですが、ちょこちょここぼれ話もあったりして参考になりました。祇王寺のこととか、滝口入道など興味を持ちました。平家物語は登場人物が多いですが、人物に焦点を当てるとまたそれぞれにドラマがあって引き込まれます。立場が違うとまた違う印象になったり興味をそそられますね。平家物語は史実に沿ったフィクションですとあるように、じっさいはどうであったか想像はとても膨らみます。

  • アニメ「平家物語」を見始めたんですが、平清盛はまだわかる。
    でも、主人公の平重盛って誰だっけ。どんな繋がりがあって、どんな役割だったんだろう?ということが気になり、本書を手に取りました。
    平家と平氏の違いもよくわかっていなかった。
    平家物語の解説本なんですが、切り取り方や語り口、構成が分かりやすくて、スルスルっと入っていけました。
    ゲームや演劇、国語や歴史の授業だと断片的ですが、全体で説明されているので、繋がりが見えておもしろさがわかります。
    平家だけでなく、源氏のことも書かれていますし、平氏由来の日本刀の説明もあります!

    アニメやお芝居、ゲームでかじった内容を整理してくれ、さらに補完してくれる良い本でした。

  •  眠れないほどではないが、わかりやすい文章である。要所に和歌が散りばめるように紹介されているのは、その本当の意味がわかって良かった。

  • NHK大河ドラマ「平清盛」の世界観がすごく好きでそれ以降興味を持った平家物語。
    原文は難しすぎて読めないけど、「100分de名著」や歴史番組で取り上げられると観ている。しかしながら久しぶりに平家物語という文字に目が止まり、王様文庫の新刊を購入。

    板野博行さんの文章は読みやすく、忘れていた所も懐かしく思い出し、ワクワクして読み進めるのが楽しい日々だった。

    平家のみんなは忠盛、清盛で栄華を極め、
    その子どもも個性豊かだ。
    一番知性がある重盛は思い悩んでだろうか、病んで亡くなってしまうし、宗盛や重衡と何かと問題を起こしたり個性強めだが政治力は別問題だったのかな…という感じで。

    そして、源氏側にも物語があり、何より義経の活躍が見所である。鵯越の逆落としや壇ノ浦の戦いでの八艘飛びはダイナミックで本当にあったかどうかはおいといて、ちょっと冒険的なワクワクハラハラを感じるのである。
    そのかっこいい義経が頼朝お兄ちゃんによって排除される悲しさはこの上なく辛い。
    「判官贔屓」って言葉良く出来たものだと改めて思う。

    私が惹かれるのは平徳子さん。入水したところ源氏に捕らえられてしまい、大原の寂光院で建礼門院徳子として平家を弔う日々を送る。
    栄枯盛衰、六道の全てを見た徳子が静かに大原で暮らす所はこの物語のフィナーレを彩っている。
    そこを訪れる後白河院。なんとまぁ…
    しかしなんか恨む気になれないのよね…

    やっぱ平家物語好きだなぁと改めて思った。
    登場人物のエピソードのページもあり、イメージしやすく読みやすく良い本だった。
    難しそうだけど、もう一つの平家物語といわれる「建礼門院右京大夫集」読んでみたいなぁ。

  • 面白かった

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著者プロフィール

板野博行(いたの・ひろゆき)
岡山朝日高校、京都大学文学部国語学国文学科卒。
ハードなサラリーマン生活から、予備校講師に転身。
カリスマ講師として、全国の生徒に向けての講義や参考書を執筆。
『信長公記』の中で好きなのは松永久秀。
著書に、『眠れないほどおもしろい源氏物語』『眠れないほどおもしろい百人一首』
『眠れないほどおもしろい万葉集』『眠れないほどおもしろいやばい文豪』
『眠れないほどおもしろい徒然草』『眠れないほどおもしろい平家物語』
『眠れないほどおもしろい吾妻鏡』『眠れないほどおもしろい日本書紀』
『眠れないほどおもしろい徳川実紀』(以上、三笠書房《王様文庫》)の他、多数。

「2023年 『眠れないほどおもしろい信長公記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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