2 真夜中の弥次さん喜多さん

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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838709137

感想・レビュー・書評

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  • 空の守のくだりは必要だったと思う。

  • @横尾忠則現代美術館の資料室にて。この本を選書して置いてあるのが、横尾氏の作品を観ているととてもよくわかる。
    全開は資料室に足を踏み入れなかったけど、今日は1人で来てよかった。思わぬ収穫だった。

    映画とは違う展開と結末。娯楽作品ではない読後感。マントラみたいです。

  • 旅を続ける弥次さん喜多さん。
    常に彼らの近くには死がありますが、幻覚の延長でもあるので、普通の意味とは異質のもので、ただちょっと足を踏み外せばすぐに死にはまりそうな危うさがあります。

    彼らは二人でお伊勢さん参りに向かっているのですが、お伊勢参りをすることで何を目指しているんだろう?リアル?とふと思いました。

    相変わらず不条理さと気持ち悪さを抱えながら読んでいきましたが、死んでしまった弥次さんが、三途の川の源流までさかのぼって、生と死が繋がっている場所から生還しようとする根性には脱帽しました。

    気の休まらない不気味なマンガなのですが、弥次さん、喜多さん、それぞれに互いの愛だけで生きているだなあと、ほろりと切なくなったりします。
    常に警戒しているのに、時々心がほどけてしまうような、おそろしい作品です。

    キノコになりかけたり、遊園地で観覧車に乗ったり、わけのわからなさ全開ですが、なんやかんやあって、タンゴのスタイルでさらに旅を続けていく二人がラストシーン。
    最後がとびっきりの謎でした(笑)。

    中沢新一の解説が載っていました。
    十返舎一九のオリジナルでも、弥次さん喜多さんはもともとホモの二人のお伊勢参りが描かれているのだそうです。
    そうとは知りませんでした!最後に大きな衝撃がありました。

  • 読んでて幻覚なのかリアルなのかわからなくなる。
    気持ち悪いっちゃ気持ち悪い。いつのまにか自分で買わなくなった。でも、たまにぞわぞわと心が揺さぶられることも有り。
    まさに幻覚漫画。これよりさらにIn Deepの方がすごい。

  • 読んでて幻覚なのかリアルなのかわからなくなる。
    気持ち悪いっちゃ気持ち悪い。いつのまにか自分で買わなくなった。でも、たまにぞわぞわと心が揺さぶられることも有り。
    まさに幻覚漫画。これよりさらにIn Deepの方がすごい。

  • こっちはまず笑って読めて落ちる事もない

  • お伊勢さん参りでリアルを見つけようとする二人。
    リアルってなんでしょう。

  • 学生のころ、コンビニの夜勤がヒマでヒマでしょうがないときに売り物としてきたコレを読んで号泣した。海沿いのローソンで。

  • 圧巻

  • test

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著者プロフィール

1958年静岡県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン専攻。1981年食品メーカーに入社、宣伝・商品企画に従事する一方、漫画家としても活躍。1994年専業漫画家となる。2000年『時事おやじ2000』(アスペクト)、『ゆるゆるオヤジ』(文藝春秋)にて第46回文藝春秋漫画賞を受賞。2001年『弥次喜多in DEEP』(エンターブレイン)にて第5回手塚治虫文化賞「マンガ優秀賞」を受賞。

「2006年 『本当は知らなかった日本のこと 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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