肩ごしの恋人

著者 : 唯川恵

• マガジンハウス (2001年9月1日発売)

作品紹介・あらすじ

自立した女は他人も自分も信じられない。女性を武器にする女は結婚、離婚を繰り返す。そんな27歳の二人の主人公と物語を紡ぐのは男子高校生、やさしい妻帯者、美しいゲイ…。等身大の女性を描く長編本格恋愛小説。第126回直木賞受賞。

感想・レビュー・書評

[クウカさんの感想 · 2023年12月30日]

（2023/12/30　2h）

わたしにとっては最悪のラストでした

[ひまわりさんの感想 · 2023年8月25日]

第二次ベビーブーム（1971〜1974）生まれ、27歳の、るり子と萌。そしてひょんなことから同居人になる崇くん15歳。
バブリーな時代。るり子が、いっぱいいた時代。
女子の賞味期限は、クリスマスケーキから27→29へ変わっていく。
2000年に向け、コンピューターは、ちゃんと切り替わるのか、ノストラダムスの大予言はあたるのか、ドキドキしたのも懐かしい。
本にも旬がある。
1999年に読んでたら、もう少し共感して読めたかな、私もこの本と一緒に年を取ったんだと実感した。
自分の思いに沿い、生きていく道を選ぶ3人。
そういう選択がもてはやされる時代だった

[こみさんの感想 · 2023年6月24日]

女、男。恋人。夫婦。
パット見真逆で、とても仲良しとは思えない腐れ縁のような女二人。お互いに呆れながらも、5歳からずっと友達でいる二人の関係性に、読み終わる頃にはなぜか納得出来たのが不思議だった。

[taymiyさんの感想 · 2023年3月25日]

正反対の女性が批判しながらも認め合いながら支えあいながらの物語。
周りにいろいろな男性が現れ、二人それぞれの目線で男性を見ていて面白かった。
どの登場人物も好きになる。
私の好きな作者の一人。

[satokoさんの感想 · 2023年2月17日]

なんと嫌な女なんだろう‼︎と思っていたけれど、るり子いいよ！萌もいい‼︎
お互いにその人間性に惚れてるんだなって感じた。自信満々も素晴らしい。いい家族になって行くんだろうな。そうなって欲しい。いい人に出会って楽しく過ごす。最高だわ‼︎

[ふとさんの感想 · 2022年5月29日]

ラブストーリーを と思い手に取ったが...
確かに１冊の中に複数のラブストーリーはあるものの、当初想像していたものとは少し違ってたかな。
キレイな部分だけでなく、現実的というか、これが27歳女性の等身大と言われる部分なのだろうけど、性格が真逆に思える2人の女性のその時々の考え方や発言・立ち居振る舞いが、男の私にとっては新鮮でした。

[ひとみんさんの感想 · 2022年4月17日]

2001年の本。当時読んでいたらもっと新鮮だっただろうなー。「肩ごしの」の意図がわからなかった。

[yonco5さんの感想 · 2022年2月20日]

今より10年以上前の2001年の作品なのに古くない。

真面目な萌と奔放なるり子。お互い恋愛観も性格も全然ちがうのになぜか一緒に過ごしていて、理解できてることが読者側にも腑に落ちると言うか、不思議な作品。

[タマセツさんの感想 · 2021年6月28日]

全く異なる性格の若い女性２人が起こす男に対する幻想、期待は実に面白い。女を「武器」にするか「弱点」とするか。　「若い」を武器にするのもあるが「旬」は早いと言うことを思い知らされる。人の魅力は出会いで決まる、と言えようか。逢うべくして逢った人とそうでない人は違う筈でどこまで貫き通せるか。人生は不思議も多いが意外性もあると言うことだ。

[ねこがすきさんの感想 · 2021年3月16日]

よくある形の幸せな終わりではないけれど、素敵なハッピーエンドだった。